あなたの、今年の目標の進捗はどんな感じですか?
今回は、今年はもう6月になり、このタイミングで今するべきことについての質問をもとに、目標の修正と再設定を行い成長していくための方法について解説させてもらいます。
「Q. 半年ほど経った今するべきことはありますか?」
目標の修正をしましょう!
1年の始まりにどんな目標を立てたのか?それを振り返ってもらい、もしそれができていないのであれば、なぜできていないのか?どんな挫折をしたのか?を考えてください。
その失敗や挫折の対策も行った上で、次の3ヶ月を過ごしてください。そのタイミングでもう一度見直して修正と対策を行い、残りの期間を過ごすのが1番良い過ごし方だと思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
目標の決め方・基準は?
目標やノルマを設定する時に、自分の100%の力や120%の力で設定することはおすすめしません。
変化が激しく何が正しいのかわからない時代においては、余力を残しておくことが一番の目標になります。
ですから、皆さんが仕事で成功しようと思うのであれば、自分の全力の8割から7割ぐらいで成功するにはどうすればいいのかと考えてください。
2割から3割ぐらいの余力は必ず残すようにしてください。
それができないと、新しいことを考えたり状況に応じて修正したりする時間を作る事もできません。
人は100%の力で頑張っていると、「自分は頑張っているから報われるべきだ」「自分は評価されて当然なんだ」というわけのわからない幻想を抱いてしまいます。
僕たちがやるべきことは成果を出すことであり頑張ることではありません。
ですから、常に7割から8割ぐらい、できれば6割ぐらいでメインの仕事の部分が終わるようにしてください。 残りの部分を使って新しいことをやるということを常に考えておいてください。
目標を作る時には、自分の力の7割から8割ぐらいでどこまでできるかということを考えてみてください。 普通に目標を立ててもらい3割ぐらいがちょうどいいです。
実際にDaiGo師匠もテレビに出ていた頃から2割から3割ほどの余力を残すことをしていました。 これによって今のDラボにつながる活動を始めることができました。 この2割から3割の余力を残すということが成功するためのコツです。
世の中に出ている成功体験や起業家の方々の本などでは、120%の力を出さないと成功できないと言われている人が多いです。
それで成功できるほど世の中は甘くないと思います。
7割から8割ぐらいの力で、手を抜くのではなく工夫を続けながら仕事をして、残りの2割から3割で新しいことに挑戦し続けるということが成功のための第一条件になると思います。
これは仕事やビジネスだけではありません。
例えば、受験に向けて頑張っているけれど伸び悩んだり上手くいっていない学生さん、年始に立てた目標に対して諦めを感じ始めているすべての方に言えることです。
自分が手が届かないレベルの目標を作ってはいけません。 大学受験などでは手の届かない目標を立てる人が結構多いですが、指先さえもかかっていないようなレベルの目標を立てることは現実逃避です。
例えば、年収400万円の人がいきなり年収1億円を目指そうとしてもまず無理です。 まずは500万円を目指して、それを達成したら600万円、段階を経て徐々に上の目標を目指して行くべきです。
目標を作るのは「何から手をつければいいのか」ということを明確にするためです。 自分の目指す理想を決めれば今何をすればいいのかが明確になります。 だから目標が大事になります。
「今何をすればいいのかが分からない」そんなレベルの目標を立てる意味はありません。 今の自分には無理なレベルの大学の合格を目標にしても、今何をすればいいのかがわかりません。
今目標に対してモチベーションが落ちている人もいると思います。
それはモチベーションが落ちているというよりは、目標設定が間違っていると思います。
自分が10%から20%ぐらい背伸びしたら届くところをまずは目標にしてください。 それは着実にクリアしていくのが一番良い目標設定の方法だと思います。
これぐらいの背伸びをしたところにある目標が一番モチベーションを上げてくれます。 頑張ってそこにたどり着いたら、もっと欲しいと思えるようになります。 ところが、いきなり1.5倍とか2倍の目標を立ててしまうと、自分の力だけではどうにもなりません。
相当ラッキーなことがない限りはそんな成長はありえません。
20%ぐらいまでの成長であれば自力でできますので、自力で上がっていくことができるレベルの目標を立てて着実に成長していってください。
その過程でラッキーなことがあれば1.5倍や2倍の成長もあり得るかもぐらいに考えておいてください。
達成率を上げる目標の立て方
皆さんが来年の目標を立てる時に気をつけてもらいたい5つのポイントを紹介していきます。
2010年のイリノイ大学の研究で、目標に対する行動を動機づける要素について調べてくれています。
内省的なセルフトークを通じて目標指向の行動を促進することを調べてくれています。
具体的には、研究者は、被験者に対して将来の目標を達成するために疑問形でセルフトークを行うように指示しました。
例えば、自問自答の形で「私はこの仕事を終えることができるだろうか?」などの疑問を立てるという方法です。
研究者は、疑問形のセルフトークが目標指向の行動を促進する効果があるという仮説を立てています。
実験を通じて、被験者の動機づけやタスクパフォーマンスにどのような影響を与えるかを調査しました。
その結果、疑問形のセルフトークが目標指向の行動を促進し、被験者の動機づけとタスクパフォーマンスを向上させることを示しています。
セルフトークによる自問自答は、被験者に自身の能力や意欲について考えさせ、行動につなげる助けとなるとされています。
この研究は、自己内省と自己調整のプロセスに関連する心理学的な要素が、目標達成のための実用的なアプローチになると提案しています。
全ての目標に対して「〜だろうか?」という疑問を付け加えるということがこの研究の一番の肝になります。
自分に向かってポジティブな目標を立てて「〇〇になるんだ!」ということを考えるよりも、
「〇〇になれるだろうか?」
「〇〇な人生を歩めるだろうか?」
「この目標を達成することができるだろうか?」
というように、自分に対して疑問を与えていくことで、自分の思考を疑問形に変えるテクニックが重要だということです。
疑問形で考えることによって、それは具体的な思考に結びつきます。
ほとんどの人が計画や目標というものを立てますが、それがただ単に夢や理想と結びついています。
理想になると、それは行動につながりません。
ですから、そもそも目標の立て方がおかしいということです。
目標というものは疑問形で立てるというのがこの研究からわかることです。
自分がどのようなことをするべきなのかということが見えてくるので、疑問形で考えることがとても重要になります。
この目標というものは常に疑問形で立てるということを前提として、次に紹介する5つのステップを理解していってください。
目標の5つのステップ
ステップ1:目標設定
自分がどのようなゴールを達成したいのか、どのような目標を作りたいのかということをまずは考えてください。
これがもし思い浮かばない場合には、そもそも目標とは何だろうかと考えても結構です。
例えば、特に仕事に対しての目標があるわけではないけれど、もっと自由な時間が欲しいという欲求があるということであれば、それを目標にしようと考えてもいいわけです。
目標を作るときも疑問形で自分に問うようにしてください。
そうすると具体化されやすくなりますので、特に目標がはっきりしないという場合には、自分に対して自問自答していくことが大切です。
その際には、できれば声に出すか紙に書くようにしてください。
自分の頭の中でひたすら考えているのも難しいものですし、声に出すか紙に書くかアウトプットすることによって、目標は明確になりやすくなります。
目標は現実的に立てるべきだとよく言われますが、現実化するのは後でも結構です。
一番最初に自分が目標を立てる時には、できるだけポジティブに考えてみてください。
自分はどんなことでもできると思って目標を立てることが大事です。
少し無理かもしれないけど頑張れば何とかできそうというぐらいの目標を設定しておくのがいいと思います。
まずは自分がどのような目標を達成したいのかということを、自分に対して疑問形で問いかけて考えてみてください。
ステップ2:現実化
目標を決めたら、それに対してひたすら疑問を投げかけるようにしてください。
ステップ1で遠い目標に対してポジティブに考えたら、それに対してどんどん疑問を投げかけていって、それを細かく砕いていきます。
細かく砕いてステップを作っていくことが大切ですが、この際の、近い目標や現実的なプロセスを考える場合には、少しネガティブに考えた方がうまくいくということがわかっています。
ポジティブに考え続けていくと細かいところに目が行かなくなってしまいますが、「できるだろうか?」というようにネガティブに考え込むステップを作って考え抜いた場合には、具体的な手法が生まれるので、自分に疑問を投げかけながら現実化していく方法は上手くいきやすくなります。
この疑問を投げかけるステップは10分ぐらいは行うようにしてください。
目標は5分ぐらいで決めても結構ですが、この疑問を投げかけるステップは最低でも10分ぐらいは行なってもらい、30分くらい続ければかなりステップが見えてきます。
もうこれ以上疑問が出てこないというぐらいまで行うのがコツになります。
ステップ3:挫折と対策
先ほどのステップで疑問を投げかけていくと、越えられないような壁や失敗した心当たりがある挫折のルートが見えてきます。
このような挫折や失敗に対して、少なくともその対策法を3つずつ考えるようにしてください。
今のタイミングで上手くいっていない場合も同じです。
上手くいかない点や挫折しそうなポイントが見えてくるので、それに対しての対策を考えていきます。
この対策をそれぞれ3つぐらい考えるようにしておいてください。
その対策がどうしても思い浮かばない場合には、今までやって上手くいった方法、本や YouTube で他人が提供している情報や他人の過去の経験に頼るのももちろんありです。
ただし、その場合は、自分で試してうまくいくかどうかということをチェックする必要もあります。
このような挫折や失敗に対する対策を考えたときの方が、人間は具体的な行動に結びつきやすくなります。
モチベーションが下がったりやる気が出てこないというときにも、人間はやろうかどうしようか迷っている時にやる気がなくなってしまうものですから、そのための対策としても使うことができます。
ステップ4:進歩の記録
人間のやる気というものは、「自分がどれぐらい前に進んでいるかがわかる」ことがとても大事です。
自分が前に進んでいるとか成長しているという感覚がなくなると、あるいは、それがわからなくなると人間はやる気がなくなってしまいます。
この前に進んでいるという感覚は、ボーナスやご褒美よりもはるかに強力なやる気に繋がります。
ですから、ほとんどの人はやる気の問題ではなくて、自分の目標達成までのフェーズのうち今どこにいるのか、どれくらい自分は進んでいるのかということが原因でモチベーションを保てなくなっているだけです。
これがわかるようになるためには、進歩しているものを数字で計測できるようにするのがいいと思います。
例えば、DaiGo師匠が紙の本をおすすめしている理由のひとつでもありますが、どこまで読んだかがわかりやすくなります。
ステップ5:定期的な修正
問題の修正が行われないことが原因で、一度決めた計画は絶対にやり遂げないといけないと考えてしまう完璧主義の人もかえって失敗しやすくなります。
問題が起きてしまった時には、目標をかたくなに決めすぎていて過去のやり方に固執してしまったり、あるいは、問題が起きたら自分の考えた計画通りにいかないということで投げ出してしまったり、これにより計画倒れが起きるわけです。
計画を立てる時に最悪の状況を想定しておいてください。
最悪こうなる可能性があるということを決めておかないと、少しでも進捗が悪くなると、その分だけモチベーションも下がってしまいます。
最悪な状況をあらかじめ決めておけば、少し進捗が悪くなったとしても、まだ最悪な状況というわけではないと考え立て直す意欲も湧いてきます。
最悪な状況を想定しておいた方が、計画倒れをしそうになった時も持ち直すことがしやすくなります。
まだ最悪な状況までには至っていないので、ここからまた取り返してやるというモチベーションが湧いてきます。
未達成の目標の修正
目標にしがみついたり、これまで達成できなかった目標をもう一度立てるのはやめましょう!
だからといって諦めるわけではなく、修正もしくは再定義します。
うまくいかなかった目標を、これまでと同じ形で目標設定するのはやめましょう。
過去にうまくいかなかったり挫折した目標は、それをそのまま目指すと無意識のうちにストレスを感じてしまいます。
その結果として達成できなくなってしまう可能性が高くなります。
過去に失敗した目標を同じ形でリトライするだけは、失敗しやすくなるので避けた方がいいです。
1.目標の修正
例えば「英語をしゃべれるようになる」と目標を立てたけれどうまくいかなかったとしたら、それは曖昧でわかりにくいことが原因だったかもしれません。
それであれば、「海外のレストランに行ったときにウェイターの方と5回会話のキャッチボールができるようになろう」とすればわかりやすくなります。
漠然としてわかりにくかった目標であれば、それを達成したかどうかがわかりやすい目標に修正します。
2.目標の軽量化
「英語をしゃべれるようになる」では、英語がペラペラになるような状況をイメージする人が多いです。
それは重過ぎる目標です。
目標を達成できていない、進捗が悪いのは、皆さんの意思が弱いのではなく目標が重過ぎただけです。
もっと軽くできる目標に落とし込むことを考えてみてください。
英語の目標であれば、例えば、とても簡単な英会話の本を1冊買ってきて「この英会話の本を3ヶ月で使えるようになる」とすることもできます。
それを達成したら次のステップに進んでいけばいいだけです。
逆に3ヶ月後にそれも難しかったのであれば、その時点でもう一度見直すだけです。
目標を立てて階段を1段飛ばしでがんばっていたつもりでも、夢や理想によって、いつの間にか10段の階段を飛ばすことを考えていたかもしれません。
1歩ずつ足元を確かめながら階段を上っていくために、目標を見直すのが軽量化です。
3.目標の再解釈
目標の再解釈は「そもそもその目標を達成して何をしたかったのか?」と自分に問い直す方法です。
英語をしゃべれるようになりたいとしたら、そもそも英語をしゃべれるようになったとして何がしたかったのかまで考えます。
仮に海外で仕事をしたいから英語をしゃべれるようになりたいと思っているのであれば、そもそも英語をしゃべれるようになってから海外に行くのではなく、海外に行ってから英語を学びながら働く方法もあります。
目標の再解釈を行うと別の方法があるのではないかと気づけます。
自分が本当に求めていたのはその目標なのか?それとも、その目標の先にある別のことなのか?と考えます。
この再解釈を考えると意外といい道が見つかります。
皆さんも、目標は定期的に修正したり軽量化したり再解釈することを忘れないでください。
重要なのはモチベーションを維持することです。
失敗したりうまくいかないのであれば解釈を変えなくてはなりません。
目標の数字を変えるのではなく形を変えなくてはなりません。
モチベーションを保ちやすくするために、目標自体の形を変える必要があります。
ここから先は、目標を立てる際にも見直す際にも使える考え方や、達成率を飛躍的に高めて、今からでも今年を目標達成の年にする方法を紹介させてもらいます。
ぜひ続きもチェックしてください。
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