私の住む沖縄は、争点は言わずもなが「基地問題」です。米軍の新基地に反対か賛成か。結果は基地反対派の勝利でした。そんな二択のようではありますが、ほんとはたくさんのグラデーションがあるのでしょうね。
それから福島県の争点はもちろん「原発問題」や「復帰再建」でしょう。3.11以降、国の政策はどうだったか。これまで通りでいいのか否か。そうやってみていくと、その土地の問題点が見えてきそうです。あなたのお住まいの地域には、どんな問題がありますか?
それぞれ「こうなってほしい」と願うことは違います。経済、少子化、福祉、消費税、TPP、憲法改正などなど、たくさんのキーワードが選挙を通して浮かび上がってきました。自分はどんなふうに考えるか?
そういえばわたしが幼い頃、両親は選挙後に、「誰に入れたの?」「それは秘密」などという会話をしていたことを思い出しました。食卓では一切政治の話をした記憶はありません。
なぜかというと、それはきっと「生々しい」からだと思います。お金の話同様、政治の話も人様に言うもんじゃない、といった空気がありました。「奥ゆかしさ」を大切にする日本人独特の自制なのかも知れませんが、わたしは選挙アピール(例えば選挙カーの賑やかさやビラの数など)とのコントラストに「???」と思っていました。
「誰に入れたか」で敵味方に分かれるような危うさがある、と知ったのはだいぶ大人になってから。でも、なるべくたくさんの人たちと政治について話をしなければ、「自分の意見」なんて実際はなかなか言えません。新聞やテレビで各候補者の政策を少し知ったところで、その人に自分たちの生活を任せることは出来ない。なので、まずは「知ること」。知るためには、人に聞いたり人と話したり。
小学生から授業でやっても面白そう! 自分の地域から立候補する人にインタヴューする。いろんな質問をして、それを表にして分析する。だって政治家は、わたしたち国民の代表なのですから。
「投票しよう!」という呼びかけは、「いっしょに考えよう!」ということ。政治は生活そのもの。風通しのよい暮らしにしたいですね。
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