半数近いアメリカ人が孤独を感じていることが、シグナ社が行った最近の調査でわかりました。また、米国精神医学会によると、アメリカ人の40%近くが前年にくらべて不安感を抱くようになっているとのこと。
こうした精神状態は、身体的な状態にも影響を及ぼし、ストレスホルモンのコルチゾールが関与するようになります。
慢性的な孤独感や不安感によって、コルチゾールの値が上昇することがあるのです。長期間コルチゾールの値が上昇すれば、心臓病や2型糖尿病、肥満などのリスクにつながることも。
主な解決方法は医師やセラピストに相談することですが、自分で気持ちを切り替える方法を探しているなら、以下を試してみては。
1. 不安を整理する
心配事が頭から離れない人は、米国認知療法研究所のディレクター、ロバート・リーヒーさんによる二方向アプローチを試してみましょう。
何度も心の中をかすめる特定の心配事をメモに書き出します。 そのメモについてじっくり考える時間をあらかじめ予定に入れておき、その時間になるまでは考えないようにします。そうすることで一日中ずっと頭を悩ませずにすむようになり、いざ悩み事に集中する時間になったときには、そこまで気に病むほどでもなかったことに気づくかもしれませんよ、とリーヒーさん。
2. カレンダーの予定を埋める
テクノロジーは人とつながりを保つのを助けてくれますが、それは直接誰かと会うという交流の代わりにはなりません。そう指摘するのは、心理学のNPO「ザ・パスート・オブ・ハピネス」の共同設立者マーク・セットンさん。
友人といつものランチで会ったり、サークルやボランティア活動に参加する予定をスケジュールに入れてみましょう。
6000人近くの51歳以上の人を対象にした研究では、1週間に2時間ボランティアを行うと、孤独感や社会的孤立感が低減するという結果が出ました。ボランティアサイトなどを活用して、自分の興味やスキルにあった地域活動に参加する機会を探してみては?
3. 運動する
運動をすることは体の健康にとってもすばらしいことですが、落ち込んだ気分を吹き飛ばすのにもよさそうです。
30以上の研究のメタ分析では、軽いうつの症状を軽減するにはエクササイズが、メディテーションや心理療法とほぼ同じくらい効果的であることがわかっています。
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訳/Maya A. Kishida、image via Shutterstock