ナチュラル系のシャンプーってどんな種類があるの?
「カラダに影響が少なく、いわゆるナチュラル系とよばれるシャンプーは、『石けんシャンプー』『植物由来の合成シャンプー』『アミノ酸系シャンプー』の3種類があります。
成分的に一番肌に優しいのは、石けんシャンプー。固形と液体タイプがあり、表示に『石けん素地』『脂肪酸ナトリウム』『脂肪酸カリウム』と書かれているものがそうで、石けん成分に植物オイルや植物エキスを配合したものもあります。安心して使えますが、その分、使用感に乏しいものも多く、慣れないうちは戸惑うことも。
植物由来の合成シャンプーとアミノ酸系シャンプーは、石鹸シャンプーに比べて手触りや香りの良いものが多くあります。ただし、自然由来の成分でもやさしいものを使っていることが前提。ケミカルなものと比べると泡立ちは良くないかもしれませんが、頭皮のことを考えてきちんと理解したうえで使うことが大切です」
固形? アミノ酸系?髪質によってどのシャンプーを選んだらいいの?
・石けんシャンプー
肌が弱い人(敏感肌)、毛穴にトラブルがある人、頭皮の地肌にダメージがある人、100%ナチュラル成分にこだわる人
・植物由来の界面活性剤シャンプー
硬い髪、クセ毛、長い髪の人、香りにこだわる人、使用感が気になる人
・アミノ酸系シャンプー
カラーリングやパーマの人、ひどいダメージヘアの人
「上記を目安に、自分の髪質に合ったシャンプーを試してみて。体調が影響することも多いので、日によって使い分けるのもひとつの手です」
石けんシャンプーを使うと、べたついたりごわついたり、きしんだりするのはなぜ!?
・べたつき、ごわつき
シャンプーの量が足りない可能性が。ケチらないでたっぷり使って! お湯の温度を1℃上げると泡立ちも良くなります。酸性石鹸と呼ばれる石鹸カスの代表格の一つで洗い流しが足りないことも原因のひとつになるので、しっかり洗い落としましょう。
・きしみ
水道水のミネラル成分と反応して「金属石けん」となることが原因。これも、いわゆる"石けんカス"の代表格で、浴槽のフチに白くガビガビと付くことがあるものです。酸性石けんも金属石けんも石けんと付きますが洗浄効果はありません。魚のエサにもなるくらいなので人体に害はありませんが、使い心地を作用させます。
リンス、コンディショナー、トリートメントの違いは?
「リンスとコンディショナーはほぼ一緒。髪の"表面に"油分を与え、シャンプーできしんだ髪の指どおりを滑らかにするもので、コンディショナーの方が少しだけ効果が上。それに対して、トリートメントは髪の"内部に"まで成分が浸透するもの。これは、合成しないと作れないものなので、ナチュラル系にトリートメント剤はありますが、とても少ないです。日頃から頭皮ケアまできちんとしていればあまり必要ありませんよ」
リンスやコンディショナーはシャンプーと同じメーカーを使うべき?
「違うメーカーでも全く問題なし! 石けんシャンプーの使用感がどうも苦手という人には、シャンプーに石けんシャンプーを使って、リンスやコンディショナーに使い心地の良い植物由来のものを使うという方法もおすすめ。毎日のことなので、自由に組み合わせて楽しんでケアしてほしいですね」
初めて石けんシャンプーにトライ! 何かアドバイスは?
「いきなり使うときしみやごわつきに驚いてしまったり、スタイリングに苦労することも多いので、まずは植物由来系シャンプーでワンクッションおくといいかも! リンスやコンディショナーもどうしても使用感が気になるという人は、地肌ではなく髪の毛だけにつけることを意識すればうまく使いこなせるようになります。徐々に慣れることが大事です」
最後に、小松さんおすすめのアイテムを教えて!
◆シャンプー&リンス
「アンティ・アンティ」のローズシャンプー&リンス
使用感が抜群! 完全無添加なので湿気のないところで保管してください。
◆ヘアケア
「華密恋」のヘッドマッサージローション
薬効作用が高いので、年齢が高めの方の血行促進に。オイルが苦手な方にも。
「Dr.ハウシュカ」のニームヘアローションこちらも頭皮ケアに。
優しい成分が嬉しい!
◆スタイリング剤
「ジョンマスターオーガニック」のヘアワックス&シャインオン
髪質によって選べるのが◎。合成成分が気になる人は缶に入ったヘアワックスがおすすめ。
「アヴェダ」のエアー コントロール
仕事での必需品! いつもお世話になっています。
◆その他
「プリマベラ」のクレンジングジェル
実はこれ、顔用のクレンジングですが、地肌のべたつきが気になる人におすすめ! ジェルなのでオイルのようにべたつかず、すっきりと洗えます。
まずは、自分の体調や髪質をよく知り、楽しみながらナチュラルヘアケアを始めてみよう!
vol.1では、シャンプー剤でチェックすべきポイントや、髪の役割などを紹介しています。
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(マイロハス編集部)