スターバックスはアメリカ・シアトル市が発祥の地。何十年もまえは市内にポツリポツリとあっただけのものでしたが、いまでは世界中のいたるところで見かけるようになりました。「Mashable」によると、そのスターバックスがアメリカで現在、オハイオ州とフロリダ州限定で、新しい試みをしているといいます。
アルコールフリー、ビール味のラテそれは、「ビール味」のカフェラテ、その名も「a dark barrel latte(ダークバレル・ラテ)」です。
特徴は、煎ったようなモルトの深い味わいだそう。ビール特有のモルト風味を残しつつも、もちろんアルコールフリーです。エスプレッソと甘くないダーク・キャラメルとチョコレートの味がするスタウト・ソースをミックスしたものを温かいミルクで溶き、ホイップクリームを掛けたら、ダークキャラメルのソースでデコレーション。
テスト段階ではありますが、Facebookには「ぜひ全国展開を!」「本当にビールっぽい。朝にはちょっとキツイかも」などさまざまなコメントが投稿され、話題を呼んでいます。
ミニ・フラペチーノなど新しい試みも試みはこれだけではありません。例えばロサンゼルス・タイムズによると、デンバーとヒューストン限定で、かわいらしい手のひらサイズの「ミニ・フラペチーノ」が販売されているほか、来年にはエスプレッソを専門にした「カフェバー」をニューヨークにオープンする予定なのだそうです。
この背景のいちばんの要因は、アラビカ種コーヒー豆値がほぼ2倍に膨れ上がったことで、コストを下げるために商品開発をして量をさばく必要性があったから。ちなみに、コーヒー豆の最大の敵が干ばつであったのは昔の話。ウォールストリート・ジャーナルが報じた記事によると、近年メキシコはじめ、中央アメリカで栽培されていたコーヒー豆が病害により不毛であったことが高騰の原因なのだそうです。
近年の美容ブームで、アメリカでは健康で安値なお茶がブームとなっていることも一因だといわれています。
アメリカ紅茶協会の発表によると、2013年におけるアメリカでの紅茶消費量は10兆円にものぼるそう。10年前の2兆円からすると、今後もかなり成長を見込める産業であると予想されます。
ユニークなコーヒーの登場には、コーヒー人気に陰りが出てきたことに歯止めをかけたい意向がうかがえます。
[Mashable, Los Angels Times, The fiscal times, Supermarket News]