日々照り付ける、太陽の強い日差し。これらをエネルギーに有効活用するための様々な試みが、世界中で行われています。 夏のシンボル「ヒマワリ」を再現

太陽光を利用したエネルギー開発の一つが、ドイツ発の太陽光オブジェ「カサドール・デル・ソル」。昼間明るい間に庭に刺しておくと、太陽光を吸収、このオブジェが夜になってキレイに明るく発光するという仕組みです。

細くてしなやかな棒に「サン・キャッチャー」と呼ばれるディスクを取り付けるだけで完成。このディスクは耐久性が強く、10年の保証期間付きです。まるで大道芸人の皿回しのような形をしており、風が吹くたびに右へ左へとゆらゆらと優しく揺れる本物のヒマワリのようなのです。


水上であろうと、地面に突き刺すだけの簡単仕様。透明のディスクには黄色、ピンク、黄緑色の3種類があり、通常サイズでは一枚28ユーロ(3枚組だと82ユーロ)、植木鉢などに刺して使える小さな「ブーケ」シリーズのものではさらにお手ごろな値段となっています。バルコニーの鉢植えに飾って楽しむ人も多いのだとか。

暗闇に浮かぶ、やさしくて黄色の暖かな光

屋根の上にパネルをつけるなどした「太陽光パネル」は広く設置されていますが、もっと見た目も可愛らしくする方法、そして一般家庭でも気軽にエネルギーの有効化について考えられるようにとアイデアを突きつめた結果、このようなデザインになりました。

ドイツ人はといえば、様々なオブジェを飾ることが大好きで、庭を素敵にデコレーションすることが生きがい。友人を招いてガーデンパーティーを開き、夜遅くまで飲み語ることもしょっちゅうです。「太陽光ヒマワリ」が庭いっぱいに咲き乱れる演出は、雰囲気を大いに盛り上げるだけでなく、家の「セキュリティー」の役割もかっていると言えるでしょう。

この「太陽光ヒマワリ」を発明したのは、レネ・ヒルデブランド氏。彼はこのヒマワリを使い様々な場所をライトアップして、太陽光エネルギーのすばらしさや美しさをアピールするプロジェクトを行っています。

彼の「太陽の草原プロジェクト」は2003年、170本ものカサドール・デル・ソルを使い、カナリア諸島のランザローテにおいて行われたのが最初。それから現在までにフロリダはじめ世界各地で人びとを魅了し続け、メッセでも彼は常連。「太陽光ヒマワリ」はドイツ国内だけでも40か所以上のショップで取扱いされており、人気商品となっています。

「太陽光ヒマワリ」には「吊るす」というデコレーション方法もあり、これが闇夜にまるで空飛ぶ円盤のよう。これからの夏、野外での飲み会やパーティの際には軒先や木の枝に吊るす、なんていう楽しみ方も素敵かもしれません。

[カサドール・デル・ソル,太陽の草原プロジェクト]

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