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トランプ大統領の登場以来、円安が進み国内株式市場も活況となっています。
足元では既に3ヶ月以上も日経平均株価で19,000円台前半を上下していますが、様々な解説を見ても国内株式への投資意欲は衰えていないようです。
これを受けて各経済誌でも株式や不動産投資を取り扱う特集が続いていますが、そんな中でMRF(マネーリザーブ・ファンド)の運用すら難しくなりつつあるほど安全な運用資産が見当ら無い、過去に例を見ない異次元市場になっていることが分かります。
先日の東洋経済では首都圏のワンルームマンションの利回りが平均で4%を下回っていると言った記事がありましたが、8%もあった5~6年前とは様変わりです。運用の世界では異次元金融政策の威力を感じます。何せ政府が総力を挙げてインフレを起こそうとしているのですから凄まじいです。
日本の将来はどうなってしまうのか・・・?
先日は運用難に陥った地方金融機関が外債投資(主に米国国債)に走り、このトランプ相場による金利上昇局面で損失を膨らませたなどのニュースもありました。
個人でもタンス預金が増えていると言ったニュースもあり、巷の本屋では運用に関する雑誌や書籍が山積みになっています。
いつか来た道なのか・・・?
円の市場では、まだ暫くはこのような金利の無い世界が続くのでしょう。
そうなると、今まで放置されていたとしても2~3%もの配当利回りがあって、且つ還元余力があるのに配当性向がまだ20~30%しかなく、黒字を維持しつつ現預金を貯め込んでいる割安株にもまだまだ資金が入ってくる余地がありそうだと感じています。
このような市場でPERも低く且つPBRが1倍以下なら、米国市場であればとっくにTOBされていることでしょうけど。
懸念材料もあります。先日のメルマガでも書きましたが、4月のフランス大統領選から夏のドイツ議会選挙までは政治ネタで株価が振り回される懸念があること。そして、このバブル相場も何時かは終わる・・・という事です。
世界的な低金利が続いていますので、弾けるときもまた激しいものになりそうとの嫌な予感もします。読者の皆さま誰もが同じような気分で投資をしておられるのではないでしょうか。
そんな中で、米国金利引き上げの思惑で円安が進みそうな気配が出てきています。FOMCは今週15日から16日の予定ですが、この原稿を書いている最中にも利上げニュースが出るのか?
日経平均株価は随分長いこと(3ヶ月以上も)狭いレンジで動いていましたし、買い需要が高い中で信用の売り残も高水準ですから、ソロソロどちらか(たぶん上?)にトレンドが出そうな予感がします。急に上り出し高値を目指すようなら今度は売り時を考えねばいけません。
動くときは激しいですから難しい相場です(苦笑)。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)