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マネーライフプランニングの梶原真由美です。
夏の猛暑はどこへやら・・・すっかり涼しくなりましたね。
先日、娘を連れて東京都荒川区にある「あらかわ遊園」に行ってきました。
あわかわ遊園は東京23区内で唯一の公営遊園地です。
1922年開園と、その歴史は95年にもなるので綺麗で最新の設備ではありませんが、情緒あふれる遊園地です。
公営なので良心価格ですし、小動物とふれあえる広場もあって、娘はうさぎやカメを追い掛け回して大喜びでした。
小さなお子様がいるみなさん、機会があればぜひお出かけ下さい。
さて今日は何かと話題の仮想通貨についてです。
■投資初心者がいきなり仮想通貨を保有する
最近FP仲間がこんな愚痴をポロリと言いました。
「仮想通貨を投資として考えている人が多すぎてちょっとウンザリする」
確かに、私も仮想通貨について知人、友人から
「仮想通貨を友人すすめられたんだけど、どう思う?」
と数人から聞かれたことがあります。
また直近では、
「株式・債券・投資信託を使っての資産運用はもう少し手元の資金が貯まってから始めます。」
と話していた方から約1年ぶりにメールが来たのですが、
「仮想通貨を購入し、値上がりしているがどうしたらいいか?」
といった内容が記載してありました。
不思議に思うのは、株式・債券市場の説明をしても「リスクは怖い、投資は難しい」と話す人が、更にリスクの高い仮想通貨を保有、または購入を検討している事です。
これは一体どういう心理なのかを考えてみました。
■投資・投機・ギャンブルの区別がついていない
「仮想通貨は金融の革命だ!」
なんてフレーズを見かけたりしますが、おそらく、株式や債券よりも仮想通貨は保有してワクワクするのだと思います。
つまり「楽しい」んですね。
パチンコや競馬等の賭け事で「勝った!」「負けたぁ~」と盛り上がる事と似ています。
賭け事=ギャンブルですが、仮想通貨を保有している人はそれがギャンブルだと認識している人がどれ位いるでしょうか?
そもそも仮想通貨はギャンブルなのでしょうか?
■投資・投機・ギャンブルの違いは?
実は明確な区分はありませんが、以下のサイトの説明がわかりやすかったので引用させていただきます。
【投資】
・投資を投じる経済活動
・投資行動は経済活動の活性化につながる
・期待値がプラスのプラス・サム
【投機】
・資本を機会に投じる経済活動
・投機行動は経済に流動性を提供する
・期待値がゼロのゼロ・サム
【ギャンブル】
・娯楽として楽しむゲーム
・直接的な経済生産性はない
・期待値がマイナスのマイナス・サム
引用元 http://fx120h.com/?p=619
上記に加えて投資・投機・ギャンブルの区分には「時間軸」も密接に関係してきます。
例えば株式の場合、中長期保有では【投資】になりますが、デイトレードのような短期売買の場合、「売買機会への資本提供」「経済への流動性提供」など【投機】項目に該当してきます。
■では仮想通貨は?
ビットコインなどの仮想通貨の場合はどうでしょうか?
仮想通貨は、円や米ドルなどと同じモノやサービスと交換可能な通貨です。
円や米ドルなどと異なる点は特定の国家による価値の保証を持たない、いわば国境の無い通貨であるということです。
まだ法定通貨(円や米ドルなど)と違って、流通量も小さく交換可能なモノやサービスも未だ少ないので、【投資】の条件である「経済活動を活性化」させる影響力は現在のところ持っていないでしょう。
また、仮想通貨はFXなどと同じく期待値がゼロのゼロ・サムです。
しかし期待値がマイナスではなさそうです。
こういった視点で考えると、現段階の仮想通貨は【投機】と言えるのではないでしょうか?
しかし時間軸が極端な短期売買だったり、保有目的が価格の上下を楽しむ娯楽だったり、目的によっては【ギャンブル】になるでしょう。
将来、流通量も増え、健全に市場も成長し、さまざまな決済方法として採用されれば「経済活動を活性化」させる影響力を持つ事になるので、その時には仮想通貨は立派な【投資】と成りうるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
このように時間軸や動機・目的によって自分が購入しようとしている金融商品が投資・投機・ギャンブルのどれに該当するのかは変わってきます。
「みんなが買っているから」
「バブル(のような気がする)だから」
と安易に手を出し、価格の変動幅にびっくりして怖くなり、すぐに手放してしまうと、それは投機にすらならず、ただのギャンブルになってしまいます。
何のための購入なのか?いつまで保有するのか?などを明確にしておくと、こういった勘違いは減るのではないでしょうか。
(梶原真由美)
プロフィール:梶原 真由美(かじはら まゆみ)
ファイナンシャルプランナー。株式会社マネーライフプランニング所属。
1976年千葉県生まれ。40歳で出産、12歳年下の夫と長女の3人家族。
26歳の時にスノーボード追突事故で両足骨折する。賠償金で大金を受け取
るも、当時お金に関する知識が皆無だった為、安易にFXなどに手を出し、
あっという間に使い果たす。
他の人には同じ失敗をしてほしくないとの想いで30歳の時にお金のアドバ
イザーであるFPへ転身。
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)