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どこかの国に忖度したのかパンデミック宣言してこなかったWHOが遅きに失したようなパンデミック宣言をしたことでますますこの問題は深刻になってきた感があります。
昨年12月に発生した(実際にはその前だったのかも知れない)武漢発の新型コロナウイルスが春節の時期で人の移動に加速がつく1月末から世界中に拡がりを見せて、とうとう韓国、イラン、イタリア、更には欧米へと拡散して世界中がことの深刻さにようやく気がつきました。
時すでに遅し。
ウイルスを封じ込めるためには人の行き来を止めることが不可欠なのですが、対岸の出来事のように比較的のんびりと構えてきた欧米において感染者数の急激な拡大で対応に追われています。
日本でもまだ感染者は増えていますが、徐々に増えている状況下で医療への影響は最小限に留まっている状況です。検査を必要最低限に留めたことで感染者が潜在化する中で医療現場ではまだパニックが起きていないことは幸いです。
武漢での感染者から世界中に拡がっていったと思われる今回の感染拡大の経緯は未来にも起こり得る未知のウイルスとの戦いにも参考になると考えられます。この感染拡大の流れをAI化で自動的に防ぐ仕組みができることや検査体制、ワクチンや治療薬開発のスピードアップも未来においては実現できると良いですが、当面できることは私たち自身が感染しないでいることです。
風邪や普通のインフルエンザと同様にいつだれが感染してもおかしくない新型コロナウイルス肺炎に皆さんも現段階ではどう対応されているのかは各人様々なのかも知れません。マスク着用に手洗い、消毒、うがい、しっかり睡眠をとる、栄養のある食事、不要不急の外出を避けるなどといった対処法が言われているようですが、果たして委縮しないで生活を続けていけるのか?
感染拡大を防ぐ国民全体の取り組みを維持するための経済的な側面も大事だろうと思われます。
筆者は老体に鞭打ち、先週末、あの新宿歌舞伎町に足を運んでみました。
閑古鳥が鳴いているのではないかと想像していたのですが、案外街中は大勢の若者で混雑しておりました。新型コロナウイルスの流行などどこ吹く風。若者の街、新宿は賑やかなままのようでした。
経済全体が疲弊する中で少しでもまだ賑わっている街があるというのは救いなのかも知れませんが、この自粛ムードあふれるこの時期、新宿のパワーを感じさせてくれました。
とは言え、東京を含めた各地の景気はインバウンド需要がなくなった分、相当に落ち込んでいると見られます。これに加えて東京オリンピック開催が危ぶまれる中で一段の景気の落ち込みも想定されます。
市場では多少噂になり始めている低減税率の全品目への適用や消費税率の5%への引き下げ、10兆円規模の経済対策など積極的な施策を期待する声も上がり始めていますが、その早期具体化は実現するのでしょうか。
株式相場がクラッシュし多くの投資家は元気がありませんが、起きてしまったことは仕方がありません。今さらのことではありますが、これからの対応がどう打ち出されるのかを皆さんとともに見守りたいと考えております。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)