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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「投資環境が悪い時は、企業そのものに焦点を当ててじっくりと」=
(有料メルマガ第349回・2015/9/29配信号)
※注 2015年9月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
株式投資においてはファンダメンタルズ分析とかテクニカル分析とかを利用して、利益を上げようと努力することが多いです。
しかし、投資環境が悪化して、株価が大きく下落すると、ファンダメンタルズ分析とかテクニカル分析とかは多くの投資家の頭の中から消え去って、恐怖心で動いてしまうことが多くなります。
しかし冷静さを維持しているファンダメンタルズ重視で投資対象を選んでいる一部の投資家にとっては、マーケット全体が恐怖で下げている時は、絶好の投資チャンスになっています。
株価は需給で動くので恐怖に駆られて売りたい投資家ばかりになれば、当然のことに大きく下げます。
そして株式市場では1年に1回程度は、恐怖心に投資マインドがしびれるくらいの怖い暴落が起こります。
株式市場が大きく下げている時ではないと、無視されてしまうことが多いのですが、常に冷静に株式市場と向き合うためには、自分が冷静さを保てるような仕組みを常に意識して普段から作っていくことが必要になります。
冷静さを保てなくなれば、自分の欲望と恐怖のコントロールを失います。そうなってしまうと損失を拡大してしまう愚かな投資行動をとりがちになってしまいます。
例えば、少しずつ株式投資で利益を上げて、投資資金が大きくなっていくと、投資環境が悪化して暴落が起きた時に、自分の投資総額が減少する額が過去に経験した金額より大きくなります。
長いあいだ株式投資を続けている投資家にとっても、投資額を段階的に増やしている投資家にとっては初めて経験する大きな投資額の減少という事態に打ちのめされることが多いのです。
そのようなときに、どのように考えて投資行動を取ったのかを、しっかりと記録にとどめて、市場が冷静さを取り戻し株価も戻していった時に、分析することで投資家は、一歩また一歩と成長していくことが出来るのです。
そのような経験を糧として、暴落が起きた時のセイフティ・ネットの重要性も認識することができていきます。
自分が生活費に使用しなければならない資金を株式投資につぎ込むことは、絶対に避けなければならない事項です。
生活資金が確保できていれば、一時的に株価が大きく下げて、いま現在の株価で計算した投資資金が減少しても、株を持ち続けることが可能です。
株を持ち続けていていれば、いずれ株価がリバウンドして、減った投資額が元の金額に戻ることも多いです。特にファンダメンタルズが良い企業の株価は戻すことが多いということを、毎年のように起こる大きな株価の暴落につき合わされてきて学んできました。
私がファンダメンタルズ分析を重視して、投資対象を選んでいるのは、このような暴落時でも、投資している企業のファンメンタルズに不安が無ければ、その企業の株を持ち続けることができることが多いことと、リバウンドする可能性が高いからです。
【中略】
株式市場で毎日変動する株価とは何か。この大事なことを多くの投資家は考えずに投資しています。多くの投資家は株価とは企業の価値そのものだと勘違いしているようにも見えます。
しかし、企業の本当の価値が毎分・毎分変ることなどありえないです。半年で2倍になることもあれば、二分の一になってしまうこともある株価。ひどい場合は一年で100分の一になってしまった企業の株価さえありました。倒産した企業ではありません。同じような業績を上げているのに人気で株価は暴騰したり、暴落することも良く起こります。
その時々の市場の環境や、経済、政治、地震など自然災害でも、テロや戦争などの人災でも、株価は常に動いていきます。トヨタのような超優良企業の株でも半年で20%や30%上下に変動することは、当たり前のように起こります。
したがって株価が企業の『本質的は価値である』とは、ほとんどの投資家は考えていないと思います。企業の本質的価値は、実は誰にも分かりません。
【中略】
株価が企業の価値そのものだというのは大きな勘違いです。
【中略】
さて、それでは株価というのは何なのでしょうか。私は株価というのは企業の本質的価値の影だと考えています。それではその影を作る光というのは何なのでしょうか。それは需給だと思っています。
【中略】
企業の本質的価値は残念ながら誰にも分かりません。企業は利益を上げるために、日々努力を続けていますし、進化しています。設備投資や研究開発を進めています。しかし、予想したような利益が上がることもあれば、損失を受けて、事業撤退を余儀なくされることもあるのです。外から見ているだけでは、企業が何を目指しているか正確には絶対に分からないです。外部から分かったらライバル企業の餌食にもなりかねません。また業績などに関しては、実際に企業を経営している経営者だとしても1年間の利益がいくらになるかは、正確に予想することは出来ないでしょう。
現実には株価ばかりではなく、企業の本質的価値も変動しています。でも2割も3割も、株価のように短期に急激に変ることは少ないです。
【中略】
投資環境が悪化した時は、企業のファンメンタルズ分析を重視しつつ、需給もしっかりと観察して、より安く投資できるタイミングを見極めるように、待つ努力をすべき時です。我慢が本当に大事になります。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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石井鐵工所(6362)研究銘柄レポート+コラムの構成です。
コラムでは電業社機械製作所(6365)、三社電機製作所(6882)、
かわでん(6648)、CAC Holdings(4725)などについて
言及しています。
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こちらから ⇒ http://bit.ly/rin20150929
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