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イスラエルの関与でF-35の能力が向上 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第481号
コメ0 NEWSを疑え! 104ヶ月前
4月4日付けの専門紙ディフェンス・ニュースは、F-35戦闘機を導入するイスラエルが、独立した後方支援体制、国産の指揮・統制・通信・コンピュータ(C4)システムと兵器の搭載、外部燃料タンクの開発について、米国の協力を得ていると報じた。合計42機のF-35を導入する予定の航空自衛隊にとっても、見過ごすことのできな...
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米国原子力艦船は高濃縮ウラン型から低濃縮ウラン型へ - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第479号
コメ0 NEWSを疑え! 105ヶ月前
米国は高濃縮ウラン(HEU)の転用による核テロと核拡散を防ぐため、日本など各国の研究用原子炉や医療用アイソトープ生産ラインの低濃縮ウラン(LEU)への転換を支援し、HEUを引き取って、核兵器に転用不可能な状態に希釈している。
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日本がUAEの火星探査機を打ち上げ - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第477号
コメ0 NEWSを疑え! 105ヶ月前
アラブ首長国連邦宇宙機関(UAESA)は、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力を推進するための協定を締結し、三菱重工に火星探査機の打ち上げ輸送サービスを発注した。JAXAと三菱重工が3月22日、アブダビで発表した。
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北朝鮮は核兵器を小型化している - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第474号
コメ0 NEWSを疑え! 105ヶ月前
北朝鮮の金正恩第1書記は3月9日、「核融合反応を即発させることのできる核弾頭を小型化し、弾道ミサイルに合わせて標準化しており、これは真の核抑止力といってよい」と、国営メディアを通じて主張した。…
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これがオスプレイの次の垂直離着陸機だ - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第472号
コメ0 NEWSを疑え! 106ヶ月前
垂直離着陸が可能で、ヘリコプターより速く飛ぶ輸送機は、米軍のV22オスプレイ(海兵隊型MV-22、空軍型CV-22)として既に実用化されているが、巡航速度と空中静止(ホバリング)の能力を高めた次世代機の開発が、試作段階に入った。…
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日本政府が見落とした海兵隊ヘリの更新 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第470号
コメ0 NEWSを疑え! 106ヶ月前
前号の『NEWSを疑え!』(2月25日号)のミリタリー・アイでは、2010年に鳩山由紀夫首相が米海兵隊普天間飛行場の沖縄県外への移設を断念する判断材料となったと報道されている文書の内容が、海兵隊の部隊配置とUH-1中型ヘリコプターの機種更新に関する基本的な事実と矛盾していることを指摘した。今回は、その機種更新を...
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州兵が担う米国の大量破壊兵器テロ対策 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第468号
コメ0 NEWSを疑え! 106ヶ月前
日本ではほとんど知られていないことだが、化学・生物・放射能・核・爆発物(CBRNE)テロに対する米軍の能力の多くは、米国内の州兵に配備されている。全米57個の大量破壊兵器民事支援チーム(WMD-CST)は、化学剤・生物剤・放射性物質を分析するための移動検査室と、現場の指揮および州政府・米軍・連邦政府との通信の...
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米陸軍と海兵隊が自動運転車両に先鞭をつける - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第466号
コメ0 NEWSを疑え! 106ヶ月前
米陸軍と海兵隊は2020年までに、自動運転車両を初めて大規模に導入する組織となりそうだ。アフガニスタンとイラクの宿営地へ補給物資を運ぶトラックが、武装勢力の待ち伏せ攻撃や仕掛け爆弾の犠牲となった経験から、トラックの自動運転化を急いでいるからだ。…
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米海軍の長距離無人機は空中給油機になる - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第465号
コメ0 NEWSを疑え! 107ヶ月前
米海軍が開発中の長距離無人艦載機は、ステルス攻撃機でも対テロ作戦用の偵察・軽攻撃機でもなく、まず空中給油機として開発されることになった。海軍の2017年度予算要求に、無人艦載空中給油機(CBARS)の開発が盛り込まれた。中国などの対艦攻撃能力に対する空母の脆弱性を補い、巨大原子力空母の有効性を確保するとい...
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使用済み核燃料の最終処分に展望 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第463号
コメ0 NEWSを疑え! 107ヶ月前
米エネルギー省は原発の使用済み核燃料と高レベル放射性廃棄物の最終処分を、地下数百メートルの岩塩層および深さ4800メートルの立坑への埋設(地層処分)によって行う方針を明らかにした。岩塩層は米本土に広く分布しており、深さ数キロの地層処分の安全性は、米本土ではほとんど地域差がない。それゆえ、米政府・議会...
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あらゆる環境で米軍の兵器が作動する秘密 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第461号
コメ0 NEWSを疑え! 107ヶ月前
日本上空に強い寒気が流れ込んでいるが、航空機にとって、寒冷地でも機器が作動することは重要な性能なので、開発にあたっては寒冷地耐久試験が行われる。しかし、寒冷地といっても、航空機の派遣が容易な位置と規模の飛行場が、いつも極端に寒いわけではないし、機体の氷結試験のためには、氷結をもたらす気象を追いか...
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新聞の誤報が核軍縮を妨げる - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第459号
コメ0 NEWSを疑え! 107ヶ月前
前号(1月14日号)のミリタリー・アイでは、米国が韓国へ派遣したB-52爆撃機について、朝日新聞(12日)と読売新聞(13日)が行った誤報を指摘した。朝日・読売両紙は同じ記事で、米海軍の核搭載艦についても誤報した。ハワイとグアムに配備されている原潜に、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の搭載が可能だというのであ...
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オバマは「核なき世界」を撤回した? - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第456号
コメ0 NEWSを疑え! 108ヶ月前
オバマ米大統領は、核戦力に対する冷戦後最大規模の投資を始めており、今世紀後半も抑止力と戦争遂行能力を維持しようとしているが、米国では半ば当然視され、今年の大統領選の論争のテーマとなっていない。…
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米国で続々登場する再使用型ロケット - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第455号
コメ0 NEWSを疑え! 108ヶ月前
米国の新興企業は、地球から宇宙空間への輸送費用を劇的に安くする目的で、再使用型ロケットの開発を競っており、ペイロードの打ち上げと垂直着陸に成功している…
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米空軍は無人機の主流化に踏み出した - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第453号
コメ0 NEWSを疑え! 108ヶ月前
2012-3年当時の米空軍は、出撃回数が激増した無人攻撃機を、意外にも主流とほど遠い存在に位置づけており、緊縮財政のもとで有人機の予算を守ることを優先していた。例えば、次期中型無人攻撃機MQ-Xの開発は中止され、リーパー無人攻撃機の調達機数は削減された…
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「理詰め」にほど遠い日本の憲法論議 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第451号
コメ0 NEWSを疑え! 108ヶ月前
日本人や日本の組織を揶揄し、嘲る言葉として「NATO(ナトー)」という言い方がされていることを紹介したことがあります。これは、本来の北大西洋条約機構を意味するのではなく、「口ばかりで行動しない日本人」について「NA=No Action、TO=Talk Only」と、軽蔑の意味を込めて使われているものです。...
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遺伝子組換え作物で温室効果ガスを抑制 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第449号
コメ0 NEWSを疑え! 109ヶ月前
地球温暖化の元凶とされるメタンの発生を、遺伝子組換えによってほぼゼロに抑え込むことに成功した稲が開発され、世界的な注目を集めている。学術誌『ネイチャー』7月30日号は、中国・福建省農業科学院、スウェーデン農業科学大学、中国・湖南農業大学、米エネルギー省パシフィック・ノースウエスト国立研究所に所属する...
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中国が南シナ海を重視する理由を整理しよう- 小川和久の『NEWSを疑え!』 第447号
コメ0 NEWSを疑え! 109ヶ月前
南シナ海での中国の動向について、テレビ番組の短い時間に説明しようとしても、言い尽くせないことばかりで欲求不満が募ります。専門家の立場から、中国は対米安定路線に舵を切っていると説明しても、その部分を時系列の表にでもしない限りは、納得してもらえないようです。…
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ロシア旅客機爆発を捉えた米国の早期警戒衛星 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第435号
コメ0 NEWSを疑え! 109ヶ月前
ニコニコチャンネルのブロマガを更新しました。『NEWSを疑え!』第444号(2015年11月16日特別号)【今回の目次】◎テクノ・アイ(Techno Eye)・ロシア旅客機爆発を捉えた米国の早期警戒衛星(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)◎編集後記・自衛隊音楽祭に込められたメッセージ(小川和久)---IS(イ...
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嗚呼!同志社大学 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第442号
コメ0 NEWSを疑え! 110ヶ月前
同志社大学学長の村田晃嗣さんが学長選に敗れたニュースが、特に安保法制反対を掲げるメディアに「それ見たことか」「ざまを見ろ」といった臭いがぷんぷんする形で取り上げられました。同志社大・村田学長が落選 安保法制肯定に学内から批判…
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朝鮮語ができないのに北朝鮮に潜入? - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第440号
コメ0 NEWSを疑え! 110ヶ月前
ロシアの軍事的介入がシリアのアサド政権の対反政府勢力や対イスラム国(IS)の戦いで効果を上げているのを無視できなくなってきたのでしょうか、米国のオバマ政権も少し本腰を入れはじめたようです。…
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台湾のF-16が「V型」に近代化される - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第438号
コメ0 NEWSを疑え! 110ヶ月前
中華民国(台湾)空軍のF-16戦闘機の近代化改修が、米テキサス州フォートワースのロッキード・マーティン本社工場で行われており、10月16日に1号機が試験飛行を行った。同社はこの改修型をF-16Vと名付けている。…
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マスコミの「使わない自由」には兵糧攻めしかない? - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第436号
コメ0 NEWSを疑え! 110ヶ月前
ニコニコチャンネルのブロマガを更新しました。『NEWSを疑え!』第436号(2015年10月19日特別号)【今回の目次】◎テクノ・アイ(Techno Eye)・成層圏を飛ぶ中国の飛行船の軍事的意義(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)◎編集後記・マスコミの「使わない自由」には兵糧攻めしかない?(小川和久)--...
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マス倫懇の全国大会で講演してきました - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第433号
コメ0 NEWSを疑え! 111ヶ月前
10月1日、北陸新幹線で金沢を日帰りし、マス倫懇(マスコミ倫理懇談会全国協議会)で講演してきました。私の関係部分だけ、10月3日付け朝日新聞の記事を引用します。…
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中国は南シナ海での米軍の行動を認める? - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第431号
コメ0 NEWSを疑え! 111ヶ月前
習近平国家主席の訪米について、サイバー攻撃の抑制などについては合意したものの、中国が埋め立てなどの活動を活発化している南シナ海については「平行線に終わった」との報道がもっぱらですが、本稿では少し違った見方を提示しておきたいと思います。…
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映画『カリフォルニア・ダウン』 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第428号
コメ0 NEWSを疑え! 111ヶ月前
9月12日午前5時49分、「すわ!首都直下地震!」と思って飛び起きた日、その日に封切られた巨大地震パニック映画『カリフォルニア・ダウン(原題サン・アンドレアス)』を観ることになりました。…
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15歳天才ハッカーの上位入賞を喜びたいが - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第426号
コメ0 NEWSを疑え! 112ヶ月前
ちょっと嬉しいニュースが8月28日の読売新聞の「顔」に載りました。清水郁実(いくみ)さん 15 ハッカーの世界大会で3位入賞を果たした中学3年生「毎夏、米ラスベガスで開かれる世界最大のハッカーの祭典『DEFCONデフコン』。その目玉イベントのハッカー大会(オープン戦)で3位入賞を果たした。プログラミングや暗号解...
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米艦が自衛隊の防護を必要とする理由 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第424号
コメ0 NEWSを疑え! 112ヶ月前
日本の防衛力を補完している日米同盟は、有事に米軍が日本へ来援し、戦力を増強する能力があることを前提としている。ところが、近年は米軍による大陸周辺の海洋の利用を拒否するための軍事技術が中国などで発展・拡散する傾向にある。そうした状況にあって、米軍の日本来援能力を維持し、中国などの軍事行動を抑止する...
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名高い偵察機U-2の今後は? - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第422号
コメ0 NEWSを疑え! 112ヶ月前
米軍の高高度偵察機U-2は今月、初飛行から60年を迎えた。米空軍はU-2のセンサーをRQ-4グローバルホーク無人偵察機に搭載してU-2を2019年に退役させる方針を示しているが、ロッキード・マーティンは、U-2をベースに有人・無人を切り替えられるステルス機の設計を進めている。…
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メール取り扱い違反でヒラリーがピンチ - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第420号
コメ0 NEWSを疑え! 112ヶ月前
次の米大統領選の民主党候補指名が確実視されているヒラリー・クリントン氏が、窮地に追い込まれている。国務長官として秘密保全を損なったことはないという主張が覆され、「ルール無視」「隠し事が多い」「不正直」というイメージが強まっているからだ。…
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電力を自給するようになる米軍歩兵 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第412号
コメ0 NEWSを疑え! 114ヶ月前
民主党が作った安全保障関連法案反対のパンフレットが、「必要以上に不安をあおる」として党内で物議をかもしています。パンフレットは、戦時中の出征風景のイラストを添えた「いつかは徴兵制?募る不安」のページで、「徴兵制は可能であると時々の政権によって解釈が変更される可能性も論理的には否定できない」として...
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有人・無人を切り替えられる小型機 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第410号
コメ0 NEWSを疑え! 114ヶ月前
平和安全保障法制の議論を聞いていて、「このままでは日本でしか通用しない議論に終わりかねない」「まだまだ整理されないといけない」と思うことばかりです。そのひとつは、個別的自衛権と集団的自衛権が「あたかも別物のように」切り離されて議論されていることです。
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米軍のレーザー爆発物処理装置の威力 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第408号
コメ0 NEWSを疑え! 114ヶ月前
米海軍の巡洋艦「チャンセラーズビル」が米国での近代化改修を終えて、6月18日、横須賀に配備された。「チャンセラーズビル」の新しいイージスシステム(ベースライン9A)は、対艦ミサイルなど空中の脅威の情報を、空母打撃群の全ての航空機と艦艇が共有する「海軍統合火器管制・対航空戦」(NIFC-CA)のために開発され...
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続々と増強される横須賀の最新鋭イージス艦の能力 - 小川和久の『NEWSを疑え!』第406号
コメ0 NEWSを疑え! 114ヶ月前
米海軍の巡洋艦「チャンセラーズビル」が米国での近代化改修を終えて、6月18日、横須賀に配備された。「チャンセラーズビル」の新しいイージスシステム(ベースライン9A)は、対艦ミサイルなど空中の脅威の情報を、空母打撃群の全ての航空機と艦艇が共有する「海軍統合火器管制・対航空戦」(NIFC-CA)のために開発され...