赤痢なんて聞いても日本では既に撲滅されたようなもんだし、恐怖感を抱くことじゃないと思いますが、僕がいた高校では赤痢の予防注射を入学と同時に打たれました。
　その高校は過去（戦前らしいがですが）に赤痢患者を隔離していた場所で、万が一ということもあるということで入学と同時に注射を打たれます。そんな中で、毎年のように僕らの学年も注射を打ったのですが、
　その中の生徒で赤痢ではないんですが妙な感じになった奴がいます。
それは、予防注射後にあたかも、当時の赤痢患者が乗り移ったかのような感じでした。
　「出して！　出して！　外に出たい！」とか「お腹が痛い！」って叫んだり、あとは知らない人の名前「ちえちゃん！」みたいなのとかを叫んでました。
　全然、その時だけでその後は普通でしたが、今もその時の話はかなりタブーになってます。

　大学の頃の話です。
　うちの大学は校舎がいくつかあるのですが、一つの校舎だけ学園祭を全くやらない校舎があります。というのも、母校のその校舎は吹き抜けになっていて、学園祭の時にその屋上で某サークルが酒盛りをすることが恒例となっていましたが、そのときに酔った勢いで喧嘩となり一人が突き落されたそうです。
　もちろん噂の粋で当時のことを調べてもニュースになっていないので真相は定かではありませんが、学園祭がその校舎だけ行われていないのは事実ですし、学園祭の時期になると、
　その吹き抜けの下で血を流して倒れる人が何度も見かけられています。
　大学での心霊体験話などあまり聞きませんが、うちの大学では有名な話です。

　私は霊感があります。ただ、感じるだけで見えたり憑かれたりしないのですが、1年半ほど前に金縛りに頻繁に遭うようになった時期がありました。毎晩と言っていいくらい、夜中に目が覚めて5分ほど身動きが取れないのです。
　もともと霊感があることは自覚していたので、知り合いの霊能者さんに相談したんです。霊能者さんいわく、私の住んでいるアパートが、近隣の工事をきっかけに霊の通り道になってしまったそうなんです。
　そこで、盛塩を欠かさず霊が入ってくる部屋の隅に置くようにしたら、金縛りにあわなくなりました。盛塩は一晩経つとカピカピに乾いて、盛って山になっていたのが崩れてるんです。いまでも盛塩を忘れたりすると、そんな日は金縛りにあいます。

　私の叔母の腕にはうっすら痣の跡があるんだけど、この痣は昔、レーザー治療でも消えないでくっきり残っていたの。そして、どんどん大きくなり、気味が悪くなったから、もともと「そういうもの」を信じていて、霊能者に見てもらったの。そしたら、「叔母の田舎の家の敷地内にある祠になにかある」って。
　そこで田舎に帰って祠を見て見たら、中が白アリに喰われてボロボロになっていたんだって。
　すぐに直したんだけど、しばらくしたら、叔母の腕の痣もどんどん小さくなって、今ではうっすら跡がある程度までになったの。凄くない？レーザーでも直らなかったのに、祠を直したら消えるなんて。神様っているんだね。

　これは私が看護師として研修を受けていた病院での話です。そこの病院では、夜、基本的には病室の扉を開けていて、見回りが済んだ病室から扉を閉めていくという方法で、見回りが済んだかどうか管理をしていました。
　ある夜、私が見回りの当番になり、病室がある2階の端から病室を確認していったのですが、3階に上がると全ての扉が閉まっていました。私はてっきり、先輩が先に済ませてくれたものだと思い、全ての階の見回りが終わったあと、先輩にお礼を言いました。すると先輩が言うのです。「私じゃないよ。あぁアナタ、気に入られたわね。」私はどういうことかわかりませんでした。
　昔、その病院には一人の痴呆のお婆ちゃんがいて、その人は習慣で毎日病室の扉を閉めて回っていたそうです。ちょっとボケちゃってたんですけど、扉を閉めることだけは日課でやり続けていて、そのお婆ちゃんの病室が3階にあって、亡くなった今でもその習慣を続けている

　私の生まれた地方は、町おこしと称して「パワースポット」が数多く作られてます。
　七福神を置いて奉る場所を作ったり、井戸を掘って、「清みの泉」とか言ったり、御利益がある場所をどんどん作っています。
　それでなんですが、私の思い込みの強さもあると思いますけども、
　そのパワースポットの数と比例して、隣の市がすごい悪い感じになっている気がします。
　私の市はそんな町おこしの甲斐もあってか、人口も増えたらしく、盛り上がっているのですが、隣の市は犯罪率も増えるし、何にせよ、廃れ方がひどい。
　さらに言うと、私の市で何か一つパワースポットができると隣の市で何か一つ潰れる、みたいな現象が起きているという人もいます。「清みの泉」ができた後に、ショッピングセンターが移転したり、「※※さん」という地元の神様の像を作ったら、隣の市の大規模工場が潰れたり。ちょっと不気味です。

　現在、40台の前半ですが、友人の話で不思議に思うような変な出来事を聞きました。
　彼が大学生の時に一瞬だけ小説を書いてみようかなと思ったことがあったのみたいで、書き始めたんですが、実際、書いてみるとやっぱり無理で途中で辞めたみたいです。
　当時はワープロで書いていたようですが、最近、倉庫を整理していてそれを捨てることになり、その書きかけの小説が出て来て読んだみたいですが・・・、
　モデルにしていた実在の人物が、小説と同じようにことごとく死んでいたということです。
　しかも死因もほぼ一緒だと。
　
　不思議だな、とは言ってましたが、
　「続き書こうかな・・・」と言っている友人の目がちょっと怖かったのが印象的でした。

　うちの実家には変な万年筆があります。多分、本当だと思うのですが、
　ご先祖様の歯
　でできた万年筆があります。歯を加工して万年筆の先にして作ったと言われていて、その先祖っていうのが地元でかなり活躍した政治家だそうで、当人がその力（？）を残すために何か自分の体の一部を万年筆にしろ、みたいな遺言があったそうです。
　で、現物が実際、その万年筆はまだあってうちの仏壇に飾ってあります。
　たまに磨かないとたたりがおきるとかおばあちゃんは言ってますけど本当かどうかはわかりません。
　
　ちなみに使う気にはなりません。

　地元の話ですが、東京に来てはじめて気づいたのですが、カレンダーに緑の文字が無い。
　土曜は水色で日曜は赤で、が普通のカレンダーだと思っていたんですが、僕の地元のカレンダーはポツポツと、月に1～2日だけ緑が入っていて、（多分、友人の家のカレンダーもそうだったんで地元では普通のことだと思う）
　その日は基本的には外に悪霊がいるから必ずお守りを持って歩け、
　みたいなことを言われていた。
　東京で話すと、先日はかなり引かれたのでもう、外では言いませんが、結構、地元は異常だったのかな、と。
　確かに悪霊ってなんだよ、とは思いますが、事故を起こした人の話で「あの人は緑の日にお守り持ってなかった」とか普通に言ってたりはしました。

　私の家の近くに明らかに不吉な場所があります。
　神社には古くなったお札やお守りを回収するための古札回収所を設けているところが多いと思いますが、私の家の近くの神社もそんな古札の回収をしていました。
　しかし、その神社が神主の急逝により数年前に廃神社となってしまったのです。
　するとその廃神社は当然、廃墟のようにどんどんと朽ち果てていったのですが、中でもひどいのがその古札の回収所。
　そこだけ明らかに重力が違う（笑）
　昼なのになんだか暗いし、何か重い。しかもむかでとか虫がすごい。
　さらに、その古札の回収所は人がいなくなったことをいいことに各地方から古い人形とかも捨てに来る。もう見ただけでおぞましいです。
　この前はここで人形がすすりなく声を聴いたんですが、それが自分だけじゃなく、友達も聞いたって話になって正直、びびってます。