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- 2024/11/12The VOCALOID Times #200
The VOCALOID Times #198
#198 2024年10月29日発行 発行者 ドロイド
【1】はじめにこんにちは、ドロイドです。今回はインタビュー企画をお届けします。今週もよろしくお願いします。
【2】Creater Interviewこの企画では各所で活躍されているクリエイターやこれから注目してほしいクリエイターまで、今注目してほしいクリエイターへのインタビューの模様をご紹介していきます。今回は5名をご紹介していきます。
Creater Interview #220 海茶まずは、ボカロPの「海茶」さんです。
※今回は音声公開版はございません。記事のみの公開となります。予めご了承下さい。
X:https://x.com/ocean_tea_cafe
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/124316004Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
海茶と申します。ニコニコ動画・YouTubeで主に琴葉姉妹を用いた自作曲MVを配信しています。コード進行を表記するための新たな記法の考案もしています。
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
小学生の頃に友人から「面白いサイトがある」と教えてもらいました。
Q3:ニコニコで作品を投稿しようと思ったきっかけについて教えて下さい。
元々ニコニコ動画でボカロ動画はよく見ていたので、そのうち投稿するつもりでいました。
投稿前から作曲自体はしていたのですが、主に内輪で身内に見せる程度にとどまっていたので、最近になりちゃんと人に見せるようにしようと考えて投稿を始めました。Q4:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。
ニコニコ動画の、あらゆるユーザーが平等に発信力を持つ文化が好きだったからです。また、今まで多くのボカロ楽曲をニコニコ動画で聞いていたので、「ボカロはニコニコ動画に投稿するもの」という認識が自分の中の常識としてあったのもあるかもしれません。
Q5:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?
ニコニコ動画はYouTubeに比べてユーザー間の発信力に大きな差がないため、まだあまり知られていない人でも一定の視聴者を獲得できることは投稿者にとって大きなモチベーションになるのではないかと思います。
また、コメントが流れる機能は疑似的なライブイベントとしての体験を味わうことができるため、これは視聴者にとってかなり没入感・臨場感のある非日常的な体験になっていると思います。Q6:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
具体的にいつからだったかは記憶していないのですが、学校で友人から「初音ミク」というものがあることを聞いたのが最初だったと思います。
そのあともcosMoさんやじん(自然の敵P)さんの曲はよく聞いていました。Q7:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
sasakure.UK さんにはかなり憧れています。電ǂ鯨さん、とりぴよさんもかなりリスペクトしていますね。
ボカロP以外の作曲家としては、東方ProjectのZUNさんや東方アレンジで有名なビートまりおさん、中田ヤスタカさん、BEMANIシリーズのRyu☆さん、S-C-Uさん、UndertaleのToby Foxさんに憧れています。東洋的かつポップな響きが好きなんですよね。Q8:いつもどうやって作詞・作曲をしてますか?
作業順序はその時々で様々ですが、だいたいメロディと世界観を先に決めて、そのあと作詞に入ることが多いですね。自作品はストーリー仕立てになっていることが多いので、ストーリーなども大まかに決めてから作詞をしています。
ー 「なんとか鉄道の夕」はどういった経緯で制作をされていましたか?
最初メロディーだけを先に作ってから後で貸し入れみたいな感じの作業の流れにしてたんですが、その時に友人らにメロディーを聞いてもらい、どんな情景を想像するかを質問してアンケートを取ったりとかしてました。そこで出てきた単語から、こういう情景かなみたいなのをふまえながら楽曲制作を進めていました。
ー MVも毎回印象的かと思うのですが…結構カラフルな色が乗るような背景があったり、情報量が少し多い感じになってるのが1つ特徴としてあるのかなという風にはなっています
ー MVで共通して1番下の方に必ず譜面のようなものが登場しますが、あれは意図的に入れてるって感じですか?
そうですね。あれは自分で考えた音楽のコード進行を表記するための記号みたいなものなんですけれど…。コード進行みたいな曲の流れ自体に物語みたいなものが感じられるといいなっていうのがあり、ちょっと文字に読めるようなものみたいなのがあるとなんか結構面白いんじゃないかなみたいなということで入れています。
Q9:歌詞やメロディのインスピレーションを得るきっかけみたいなものはありますか?
歌詞については、知人にメロディだけ聞いてもらって連想した単語を聞き出したり、「この単語を使いたいな」と思ったものを使ってみたり、夢に浮かんだ情景をそのまま描写してみたりしています。
メロディについてはひたすら試行錯誤していることが多いです。Q10:多種多様な合成音声キャラクターが居る中、思い入れがあるキャラクターはいますか?
今メインで使っている琴葉姉妹が一番好きです。双子の姉妹という関係性が良いと思います。
Q11:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
ものによってまちまちではあるのですが、だいたい動画込みで4か月〜半年くらいです。
もう少しスピードアップできるようにはなりたいですね。Q12:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品を視聴してみていかがでしたか?
サビでダンスのモーションがあるので、それを自身のアバターキャラクターやUTAUキャラなどにトレースした歌ってみた動画・カバー動画があるのは認知しています。自作品がこうした形で世に広まってくれているのは嬉しいですね。
Q13:こだわりの機材はなにかありますか?
特にないです。その時々で必要なものを使っています。
Q14:ご自身の今後の展望などありますか?
今後もどんどんMVを作っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
将来的にはゲーム音楽やゲームそのものも作ってみたいと思っているので、その方向性でのチャレンジもしてみたいですね。Q15:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。
いつも応援していただきありがとうございます!
視聴者の皆さんがいなければ成り立っていないので、本当に感謝しています。
これからもなにとぞ、よろしくお願いいたしますCreater Interview #221 トゥワン続いてはボカロPの「トゥワン」さんです。
なお、誌面上でのインタビュー内容は簡易版となっており、誌面上では語られていない内容につきましては別途、動画にて音声公開を行う予定となっております。公開となりましたら、是非インタビューと合わせてチェックしていただけると幸いです。
X:https://x.com/kuuneru_seikatu
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/95572119Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
ボカロPのトゥワンと申します。2023年のボカコレ春からボカロPとしての活動を開始して、今は主に初音ミクをボーカルとして起用しYouTubeやニコニコへ楽曲を公開中です。最近はとにかく自分の好きな曲を作って出してます!
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
まず兄がニコニコのヘビーユーザーで、それを小中学生位の頃に隣で見させて貰って初めてそこでニコニコというものを知り触れました。
Q3:ニコニコで作品を投稿しようと思ったきっかけについて教えて下さい。
元々僕が音楽を始めるきっかけがバンドをやりたくて音楽を始めたのですが、丁度音楽を始めた頃にコロナ禍が始まり、自粛生活を余儀なくされてこのままじゃ音楽もバンドもできない!ってなった時に丁度その頃ボカロというものにもハマってて、それでボカロPの全部一人でやる凄さ、匿名性のかっこよさに惹かれてボカロPになろうと思い、はれて2023年春にボカロPになれましたという感じです
Q4:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。
ボーカロイドというコンテンツが始まった場所という事もあり、ボカコレという大会にも参加したい!という気持ちもあったのでニコニコに投稿しようと思いました
Q5:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?
ボーカロイドに対する受け皿が大きい事もありますし、ハッシュタグ機能で簡単にスムーズに自分の好きなボーカロイド、ジャンル等を検索できる所が強みでもありメリットでもあるなと思いました
Q6:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
思い出す限り先にも言った通り、兄がニコニコのヘビーユーザーでその兄から小中学生の頃にハチ(米津玄師)さんのパンダヒーロー、そしてすりぃさんのエゴロックを勧められて聞いたのが、僕が始めてボーカロイドというものを知ったきっかけです
Q7:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
まずボカロにハマったきっかけが煮ル果実さんで、その頃まだバンドしか聞いてない根っからのバンドオタクだった僕の前に煮ル果実さんが現れてバンドサウンド×ボカロらしさを組み合わせた楽曲を多く出されてて、それでボカロをよく聞くようになってボカロへの間口を広げてくれた、そういった意味で煮ル果実さんが今でも憧れてて、そして他にもいよわさんやJohnさん等まだまだ憧れてる方はいますが、特にその御三方には今でも強く憧れを抱いてます。
Q8:いつもどうやって作詞・作曲をしてますか?
この質問された時は大体メロ先コード先というものがあるのですが、僕はメロ先の題名先でいつも作ってます。
作曲方法も理論も何も知らない頃に曲を作ってた方法が鼻歌でメロディを作るっていうのをしてて、それが今でも癖ついちゃってという感じで、題名先というのが、作曲を始めて少し経った後自分は何か決まったテーマがないと曲内容がブレるという事が多くあったので、題名という1つのテーマをその時々で思いついた時にメモしてこういう曲を作る!と決め、作曲しています。あと作詞についてはメロと共に覚えやすさ、耳に残りやすいのをと自分の中でマイルールとして決めてて、それを意識するに当たって結構韻を意識して作ってるっていう感じです。Q9:歌詞やメロディのインスピレーションを得るきっかけみたいなものはありますか?
大体歌詞やメロディを思いつくのは、一人でいる時やお風呂に入ってる時、あとトイレにこもってる時によく出ます。
Q10:多種多様な合成音声キャラクターが居る中、思い入れがあるキャラクターはいますか?
自分は初音ミクを使ってるんですが、思い入れがあるとするならばflowerが1番思い入れがあります。憧れてるよく聞いてる煮ル果実さんやバルーン(須田景凪)さんがメインで使ってたりして、それでよく聞いてたのもあり、あの特徴的で魅力的な声も相まってflowerが1番思い入れがあります。いつか買って使いたいです
Q11:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
前までは平気で1年とかかけて作ってたりしたんですが、今は前より早くなって1〜2ヶ月くらいで完成できるようになりました!まだまだもっと早く作れるようになりたいです
Q12:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品を視聴してみていかがでしたか?
自分の楽曲で「スラップスティック・エンドロール」という楽曲があるんですが、この曲は自分の曲の中でも1位2位を争うくらい好きな曲なんですが、その曲で人生で初めてファンアートを作って頂いてとても嬉しかったのをよく覚えてます。今でもたまにカメラロールに保存してあるのを見てニヤついています。
でもRemixや歌ってみたや、MMD等はまだないみたいなので出てくれば嬉しいなと思っています!Q13:こだわりの機材はなにかありますか?
強いてあげるとするならば、ギターロックが好きなのでギターがこだわりの機材です。今は友達から貰ったアコギとスティングレイのベース、自分で初めて買ったテレキャスターを使ってますが、将来的にはジャズマスターやセミアコのエレキギターも買いたいです。
Q14:ご自身の今後の展望などありますか?
とりあえず今は一回も入ったことの無いボカコレでの100位以内の入賞、そして音楽を生業として楽曲提供や自信の音楽活動の幅を広げて行く事をしていきたいです!
Q15:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。
普段から自分の拙い楽曲を聞いて下さってる方へいつも聞いて下さってありがとうございます。初めて聞く方へ、キャッチーなメロやシニカルな歌詞、だけどポップな部分もある、そういう楽曲を多く取り揃えているので是非聞いてみて下さい、よろしくお願いします。
Q16:その他、ご自身がお話してみたい内容はありますか?
告知等は何もないのでとにかく曲を聞いて知ってほしいです!ここ数曲から前より断然音が良くなって聞きやすくなったので是非聞いてって欲しいですよろしくお願いします。
※今回のインタビュー内容は一部分となります。全編音声版につきましては別途公開予定となります
Creater Interview #222 とりぴよ次はボカロPの「とりぴよ」さんです。
なお、誌面上でのインタビュー内容は簡易版となっており、誌面上では語られていない内容につきましては別途、動画にて音声公開を行う予定となっております。公開となりましたら、是非インタビューと合わせてチェックしていただけると幸いです。
X:https://x.com/Torisan2019
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/91010630Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
とりぴよと申します!2019年からボカロPとして活動をさせていただいております、何卒よろしくお願いします。
直近ではあまり活動らしいことは余りできてはいないのですが、オリジナル楽曲も頑張っていきたい…と思っています。近々、活動の幅をちょっとだけ広げてCDづくりだったりグッズ展開なども考えているので、気長にお待ちいただければと思います。(一番の活動で一番大きかった発表が無職になった事なのは内緒です)
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
小さなころから家庭にネット環境があり、それ故にニコニコと出会うのは必然であったのかなとは思います。
当時はまだボーカロイド、引いては動画サイトで音楽に触れるという意識がなかったためゲーム実況やネタ動画などを娯楽として見ていたのを覚えています。その頃ってまだYoutuberと呼ばれる方々もおらず、娯楽としての動画はニコニコを中心に広まっていたと思うんですけど、そうした動画を楽しんでいたことを強く覚えています。
そこからハチさんのマトリョシカに出会い、ボカロという文化に触れてド沼にハマっていくことになるのですがそれはまた別の話…って感じですね。
Q3:ニコニコで作品を投稿しようと思ったきっかけについて教えて下さい。
小学生のころからギターを嗜んでいて、その流れで音楽関係の専門に進んだのですが、そこで小さなころからのボカロ楽曲の影響からUTAUを用いて楽曲を作成して課題提出していたりしたのが始まりだったのかな、と思います。
当時の楽曲は人に見せることのできるクオリティじゃないなと感じたため発表などはしていないのですが…。
そこから音楽とはあまり接点のない業種に就職したのですが、やはり心のどこかでずっとわだかまりを抱えていて、
ある時に一念発起して一式を買い揃えてボカロ曲を制作したのですが、やはり発表をするなら憧れであって夢でもあったニコニコだろうと思ったという感じです。
時代的にYoutubeのほうでも公開はしていますが、今でもメインの発表の場はニコニコかな、とは思っています。Q4:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。
いろいろな動画に始まりボカロという文化に触れて感銘と影響を強く受けたのがニコニコだからです。
実際のところ、登録者や再生数でみても僕自身はYoutubeのほうが伸びているのですが、新しい音楽を聴いてもらえたことの喜び、そしてかつて憧れた先人たちと同じ舞台でかつて憧れたものを発表できるという喜びはニコニコのほうが数段高い場所にあると常々感じています。Q5:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?
ボカロPである自分としては固定の"ボカロファン"の方々が多いのがメリットかな、とは強く感じます。
どんな形であれ、ボカロ曲であればタグやキャラクター名などで見てくれている人がいる、というのは作品を発表する立場として本当に心強く思います。作品を発表する立場になってから作品を見てもらうことに対するハードルの高さ、見つけてもらう難易度の高さを強く実感しました。それ故に、最初に見て、見つけてくれるリスナーの人たちが必ずいるというのは他の動画媒体にはなかなかないメリットなのかな、と思えて仕方ないのです。
Q6:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
所謂、"全盛期"と呼ばれていた当時からニコニコを見ていたのでボカロという文化に触れるのは自然なことだったと思います。当初はハチさんのマトリョシカを聴いて「変な声だな」って思ったのを強く覚えています。
でもその声がクセになり、また聴いてみて、自分でも口ずさんでみて、ほかの曲も見てみようとニコニコのVOCALOIDタグをクリックしたのが始まりだったと思います。それにどっぷりと浸かっていた身だったので、楽曲を発表すると決めた際に初音ミクV4も一緒に購入してきたのですが、初めて自分の入力した音を奏でてくれた時の感動は今でも強く覚えています。
それもあってか「俺が一番うまくミクを歌わせるんだ!」と意気込んで調声にかなり時間をかけていたのが懐かしいです。(今聴くと…まぁ、って感じですけど)
そこから楽曲を処女作を発表してからしばらく、きさらさんという方が発表されたレゾナルという楽曲を聴いて鳴花ーズと出会ったのですが、自分がデビューした同じ年に発売されていたこと、純粋に声やキャラクターがとても気に入ったこともあってふたりの精霊をお迎えしてうちのライブラリが一層にぎやかになったのは良い思い出です。
Q7:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
まずはボカロとの出会いでもあるハチ(米津玄師)さん、そして楽曲的な面で今でも強く憧れているトーマさんの二人が今でも自分の中に強く在ります。続いて作曲家である倉橋ヨエコさん、音ゲーのコンポーザーであるwacさん、小説家の三秋縋さんの作品に強く影響を受けました。
この方たちは昔からずっと好きで憧れているクリエイターさん達で、今でも作品を参考にしたり真似してみたりする部分は多いです。その度に「あぁ、まだ自分は全然だな」と打ちのめされることも多いのですが。
Q8:いつもどうやって作詞・作曲をしてますか?
自分の場合、大抵は構想が先にあって、漠然とした「こういうものが作りたい」という衝動が先にあります。
そこからDAW上でピアノ音源を起動し、そこで適当につま弾いた音を膨らませていってインスト音源を作り、そこに歌詞を入れていくという工程をとることが多いです。稀に事前に浮かんでいたメロディを発展させて作ることもあるのですが、自分の技量ではなかなか思い通りの形にならず没になることも度々あります…。そうして作ったインスト音源から色んなことをさらに想像して、膨らませていって世界観を思案して、メロディに合うような歌詞を選んで…という形で楽曲制作を進めていることが一番多いのかな、と思います。
Q9:歌詞やメロディのインスピレーションを得るきっかけみたいなものはありますか?
最近は日常で過ごしていて、ふと思い浮かんだ物語や構想を発展させることが多いです。もともと、物語やお話を考えたりするのが好きで脳内でこういうお話があって、こういう物語があってこういう場面が…といったように空想にふけるのが大好きなので、そうしたものをベースにして構想を考えてから歌詞やメロディに落とし込むことが多いです。
これ以外だと「こういう作品があったら俺が喜ぶよな」とか思った作品そのものの構想から始まる場合もあるので作品によってさまざまではありますが、この物語から連想していくことが一番多いのかなと思います。
Q10:多種多様な合成音声キャラクターが居る中、思い入れがあるキャラクターはいますか?
自分の中でVOCALOIDの象徴ともいえる初音ミクさん、
そして初期から今までを支えてくれた鳴花ヒメ・ミコトのふたりには強い思い入れがあります。Q11:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
長い時で一年以上、短い時で一か月以内とムラがかなりあります。
自分が納得するまでは発表しない傾向があるのでそれ故でしょうね…意識して製作期間は短く、そして統一していきたいところです。
Q12:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品を視聴してみていかがでしたか?
全部見てます。全部見てます。(大事なことなので念のため二回)
なので、もし制作してくれたらタグやタイトルは動画のどこかに入れてくれると嬉しいです。絶対に見に行きます。絶対入れてください。僕が困るので(?)
そうした作品は僕自身も追っていて、すごく楽しませてもらっていますし何よりうれしいです。
好きになって貰えた事を実感できますし、そもそもアレンジやリミックスなどは大好物なのでそれを自分の作品でしてもらえたってことに喜びを感じます。Q13:こだわりの機材はなにかありますか?
あまり機材にこだわりはなく、自分の好きな音が出せればなんでもいいという節はあります。
どちらかというと、聴いてもらったときに一定の水準を満たせる音にできるよう優先して機材を揃えていった所があるので、もとから機材に対するこだわりはあまりなかったように思います。
Q14:ご自身の今後の展望などありますか?
無職(無敵)になったこともあって色々と手を出していけたらな、と思います。
さすがに音楽だけで生活ができるとは思ってはいないので、
この時間を有用に使ってひとまずは溜まってしまっている作りたいもの、作らなければいけないものを制作していけたらなと思います。Q15:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。
すごく、すごく感謝しています。見つけてくれて、聴いてくれて、好きになってくれてありがとうございます。
自分の好きなものが、願ったことが、信じたものが誰かの手に届くと言う事は本当に難しいと常々感じているのですが、皆様から反応を頂けて、届いたのだと実感できた時がなにより嬉しいです。
本当に、感謝しています。
Q16:その他、ご自身がお話してみたい内容はありますか?
先日、9/28にいよわさんの一千光年をリミックスしたものを動画化させていただきました。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44152691
今年の4月に開催された超会議にて、ボカニコの壇上で流させていただいたアレンジの動画化になります。まだ見てなければぜひに…なにとぞなにとぞ。
今後も活動は続けていくと思いますので、どこかで見つけてくれた時はどうかよろしくお願いします。
※今回のインタビュー内容は一部分となります。全編音声版につきましては別途公開予定となります
Creater Interview #223 しゃいと次はボカロPの「しゃいと」さんです。
なお、誌面上でのインタビュー内容は簡易版となっており、誌面上では語られていない内容につきましては別途、動画にて音声公開を行う予定となっております。公開となりましたら、是非インタビューと合わせてチェックしていただけると幸いです。
X:https://x.com/shaito_otiahs
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/37581808Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
しゃいとと申します。最近…と言えるかは分かりませんが3ヶ月ほど前に3rdアルバムを出しました。
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
ニコニコを観るようになったのは、ちょうどボカロデビューをしようと思った時期とほぼ同時期になります。
Q3:ニコニコで作品を投稿しようと思ったきっかけについて教えて下さい。
ボカロPとして活動するならまずはニコニコ、という価値観があったためです。
Q4:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。
ニコニコの方がより見てもらえると考えたからですね。実はYouTubeに投稿を始めたのは、ニコニコでデビューした数年後です。
Q5:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?
タグなどを正しく設定さえすれば、誰でもある程度見てもらえる土台があることだと思います。
Q6:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
友人が勧めてきたのがきっかけでした。その後自分でも聴くようになり、ハチさんの『マトリョシカ』に衝撃を受けたのも大きかったと思います。
Q7:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
多すぎて挙げるとキリがないですが、特にkemuさんの曲は何度も聴いて分析などしていました。
Q8:いつもどうやって作詞・作曲をしてますか?
日常の中で浮かんだメロディを頭の中で組み立てて曲にしています。基本的にメモなどを取るのは歌詞くらいです。
Q9:歌詞やメロディのインスピレーションを得るきっかけみたいなものはありますか?
他の人の作品を聴いていると、創作意欲に火がついてインスピレーションになることが多いです。
Q10:多種多様な合成音声キャラクターが居る中、思い入れがあるキャラクターはいますか?
うちにいる子は全員!と言いたいところですが、初めてお迎えして数年間二人三脚していたIAにはやっぱり思い入れがありますね。
Q11:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
基本的には2〜3ヶ月が多いですが、頭の中で組み立てる期間を含めると年単位のものもあります。
Q12:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品を視聴してみていかがでしたか?
定期的に探して、見つけられた範囲は全てチェックしています。やっぱり二次創作していただけるのは嬉しいですね。
Q13:こだわりの機材はなにかありますか?
いつも使って慣れているゼンハイザーのモニターヘッドフォンは、mixをする時には必須級かもしれないです。
Q14:ご自身の今後の展望などありますか?
いろいろな企画やイベントなどに参加して、活動の幅を広げてみたいなとは思っています。
Q15:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。
今も昔も好きなように作りたい曲を作っておりますが、ぜひ気軽に聴いてもらえると嬉しいです。
※今回のインタビュー内容は一部分となります。全編音声版につきましては別途公開予定となります
Creater Interview #224 かい⑨(かいまるきゅー)最後は動画制作を行っている「かい⑨(かいまるきゅー)」さんです。
なお、誌面上でのインタビュー内容は簡易版となっており、誌面上では語られていない内容につきましては別途、動画にて音声公開を行う予定となっております。公開となりましたら、是非インタビューと合わせてチェックしていただけると幸いです。
X:https://x.com/kai_maru9
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/61075342Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
ボカロ紅白の代表代理を務めております、かい⑨(かいまるきゅー)です。映像制作を主に活動しています。ニコニコではコメントアートもやっています。
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
家のパソコンでぽぽぽぽーんの替え歌を見たこと
Q3: VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
AviUtlの文字PVを探していたときに、トリノコシティを発見した
Q4:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
3D関係では山口大樹(キャニットG)さん、映像関係では盆地っちさん
Q5:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
5時間~2週間ほど
Q6:作品制作にあたってのこだわりがあれば教えて下さい。
見ていて心地の良いモーションや雰囲気を心がける。なにかを再現する場合、フォントはもちろん、動きなども1フレーム単位で調整すること。
Q7: 動画制作にあたり、こだわりの機材はなにかありますか?
トラックボールマウス
Q8:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品をチェックしていますか?
音MADなどもたくさん見ています
Q9:動画師としての活動を行っていてよかったと思える瞬間って何かありますか?
映像に関するコメントを見つけたとき
Q10:ご自身の今後の展望などありますか?
3DCGを作成できるようになりたい
Q11: 普段作品を見てくださっている皆様やこれから作品を見る皆様へ一言お願い致します。
年末よろしくお願いします!
※今回のインタビュー内容は一部分となります。全編音声版につきましては別途公開予定となります
いかがだったでしょうか。今後もこうした様々なクリエイターの皆様へのインタビューを通じて、普段の活動や投稿される作品への想い等お伺いさせていただき、クリエイター支援のきっかけにできるように頑張っていければと思っております。当インタビューにつきましては、隔週掲載を予定しておりますので、今後ともよろしくお願い致します。
【3】最後に#198。いかがだったでしょうか?次回はまもなく開催終了となる殿堂入り歌唱投稿祭投稿作品を掲載予定です。
それではまた次回、#199でお逢いしましょう(`・ω・´)ゞ
エディター(執筆者&構成&発行等) サポーターNO.118 ドロイド
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コスプレ部 池ハロ2023体験レポート #9【池ハロ2023】
【1】はじめに初めまして!ニコニコサポーターズSmileSの真野 翔(♪ミュツタカ♪)と申します。普段は歌ってみたの投稿や、ピアノ弾き語りで生放送をしている傍ら、時々コスプレイベントでコスプレをしたり、カメラマンとして撮影をさせていただいております。今回は「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」にコスプレで参加し、SmileSコスプレ部の初の対外活動として、事前にインタビュー取材・撮影をお願いしてご快諾くださったコスプレイヤーさんへ、取材・撮影をさせていただきました。
コスプレ部には、コスプレをするのが好きな人、コスプレイヤーさんを撮影するのが好きな人、女装が好きな人、装飾が好きな人など、いろんなメンバーが集まっています。今回の池ハロ2023では「ニコニコ×コスプレ」をテーマに、ニコニコでコスプレイヤーとして活躍しているユーザーさんをご紹介・PRしたく、取材・撮影させていただきました。
今回の #9 では、池ハロ2023の企画のいくつかに実際に参加し、体験させていただいたものをご紹介させていただきます。池ハロ2024開催直前で、今回ご紹介する企画はすべて今回の池ハロでも体験・参加可能な企画ですので、池ハロの楽しみ方の参考にしていただけると嬉しいです。【2-1】“まちキレイ” プロジェクト池ハロ会場周辺のゴミ拾いを行い、コスプレから"まちをキレイ"にするプロジェクトに参加させていただきました。池ハロの会場となっているIKE・SUNPARK周辺、サンシャイン池袋、中池袋公園などがあり、コスプレ文化を深くご理解くださっている豊島区さまへ恩返しができれば、と思いながら集合場所となっていたIKE・SUNPARK内の集合場所へ向かいました。
スタッフさんの方でゴミ袋、トングなどの活動に必要となるものはご準備くださっていたので、手ぶらで参加ができる点もありがたかったです!池ハロ参加のコスプレイヤーさんのマナーがいいのだと思っているのですが、会場周辺にはあまりゴミは落ちていませんでした。よくよく見てみると花壇の中にタバコの吸い殻が落ちていたりはしたのですが、見つけ次第トングで拾ってゴミ袋に入れて回収しましたので、IKE・SUNPARK周辺は結構キレイになったのではないかと思います。
"まちキレイ"プロジェクト開始前の様子
撮影:真野 翔(自撮り)プロジェクト終了後は参加者皆さんで集合写真の撮影会がありました。さまざまなジャンルのキャラクターの方が参加されていました!活動に参加することができ、清々しい気持ちになれました!集合写真はdwangoコスプレ公式Xアカウントの該当ポストよりお借りしました。
プロジェクト参加の皆さんの集合写真
(Xのポストより画像借用)【2-2】コスプレドック突然ですが、コスプレイベント中に持ってきたコスプレ道具が壊れてしまったり、衣装に悲しい事態が起きてしまった…といった経験はないでしょうか…!
池ハロではそんな悲しい思いをコスプレイヤーの皆さんにしてほしくない、という思いから「コスプレドック」というコーナーが設置されています!コスプレ衣装や装備が壊れてしまった、外れてしまった…といったお困りの際は一度立ち寄ってみてください!造形や衣装制作などに精通したベテランのコスプレイヤーさん・クリエイターさんがきっと力になってくださると思います!コーナーには修理に必要になると思われる各種道具を取り揃えてコスプレイヤーさんをお待ちしているようでした!とても頼りになります!
自分は大破してしまった経験はないのですが、コスプレ衣装のボタンが取れてしまったり、取れかかってしまった経験があります。お恥ずかしながら池ハロ2023で着用していた衣装のボタンが取れてしまっていて、帰宅してから「あれ…?」と気がつきました(涙)せっかくの機会だったと思うので、コスプレドックの皆さんのお力をお借りしたかったのですが、帰宅後にクラフトショップで似たようなボタンを買い、自分で取り付けました。今回は「Creator Interview #4 山葵【池ハロ2023】」でご紹介した山葵さんのインタビュー記事とみおしさん・まめまよさん(みおまよのおふたり)のメディカルレポートからピックアップしてご紹介します。みおまよのおふたりは「Cosplayers Interview #7 みおし・まめまよ(みおまよ)【池ハロ2023】」でインタビューさせていただいていますので、造形・衣装製作に興味がある方はぜひチェックしてみてください。
コスプレドックのコーナーでウィッグを補修する山葵さん
撮影:真野 翔
コスプレドックへ補修の依頼があった、部分的に外れてしまった装備品
撮影:真野 翔
外れてしまった部分の圧着のために圧着部の上部分にボンドを塗るみおしさん
撮影:真野 翔
外れてしまった部分の圧着のために圧着部の下部分にボンドを塗るみおしさん撮影:真野 翔
外れてしまったパーツの上下部分を圧着するみおしさん
撮影:真野 翔
外れてしまったパーツが無事圧着され、補修が完了
撮影:真野 翔ウィッグから、衣装、手持ちの武器など、些細なことでもお困り事があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。また、お困り事がなくても、こんなものを作るにはどんな物が必要なのか、どんな素材を買うといいのか、といった質問も受け付けてくださると思います。実際、私もインタビューをさせていただいて得られた知識や情報などもありました!造形や衣装製作の知識を深めたい、これからチャレンジしてみたい、というコスプレイヤーさんにもとてもオススメなコーナーです。ぜひ立ち寄ってみてください!
【2-3】自作コスプレアイテム体験コーナー記事を読んでくださってみる皆さまは小さい頃にウルトラマンやプリキュアになりたい、そんな幼少期の思い出があったりしますか?自分は幼少期、アンパンマンになりたい、と言っていたような記憶があります。
池ハロでは毎年恒例になっている「自作コスプレアイテム体験コーナー」では、武器や防具などの造形に精通したコスプレイヤーさんが自作された、さまざまなコスプレアイテムを取り揃えてコーナーで待ってくださっています。
このコーナーでは池ハロの参加証をお持ちの方だけではなく、たまたま会場に通りかかった一般の方でも大歓迎!とのことです。アイテムを持って楽しんで帰った子がいつか大きくなってコスプレイヤーとして活躍されていた、なんてエピソードがあったら素敵ですね!今回は「Cosplayer Interview #6 ホリィ【池ハロ2023】」でご紹介した、自作コスプレアイテム体験コーナーのプロデュースを担当しているホリィさんのインタビュー記事から、実際にコーナーで体験できるアイテムをピックアップしてご紹介します。
アニメ『葬送のフリーレン』に登場する『シュタルク』に扮するホリィさん
アイテム制作者:ホリィ様
撮影:ふわっふう
体験できるアイテム「大翼」を実際に体験したインタビュアー・真野 翔
アイテム製作者:いち。様
撮影:ふわっふう
体験できるアイテム「ガトリング砲」を実際に体験したインタビュアー・真野 翔
アイテム製作者:ツカス様
撮影:ふわっふうホリィさんが制作された『劇場版 呪術廻戦 0』に登場する祈本里香(リカちゃん)の造形撮影:ふわっふう
アイテム制作者:ホリィ様実際に持ったり、動かしたり、装備したりできるという体験はなかなかできるものではないと思います。そして、どのアイテムも力作ばかりですので、こだわりを感じる作品ばかりです。ここからはインタビュー記事ではご紹介しきれなかった他のアイテムもご紹介します。
自作コスプレアイテム体験コーナーで実際に体験できる武器や装備
撮影:ふわっふう
自作コスプレアイテム体験コーナーで実際に持つことができる大剣
撮影:ふわっふう実際に漫画やアニメの世界で登場する物を手軽に、かつ気軽に触ることができるのはとてもいい機会だと思います。またコスプレドックと同様、造形や衣装製作の知識を深めたい、これからチャレンジしてみたい、というコスプレイヤーさんにもとてもオススメなコーナーです。ぜひ立ち寄ってみてください!
【3】終わりにいかがでしたか。今回は池ハロ2024でも体験・参加できる企画を3つご紹介しました。どれも毎年池ハロでは人気の高い企画です。ぜひ一度立ち寄ってみていただき、コスプレ経験者も、コスプレを普段していない方でも、コスプレの文化に触れてみていただけると嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!Cosplayer Interview の記事はもう少し続きます。ぜひ次回号もお楽しみに!
2024年10月24日(木) 発行
執筆:真野 翔(♪ミュツタカ♪)
撮影:ふわっふう・真野 翔(♪ミュツタカ♪)
発行:ニコニコサポーターズSmileSコスプレ部 -
Cosplayer Interview #8 さわこ【池ハロ2023】
【1】はじめに初めまして!ニコニコサポーターズSmileSの真野 翔(♪ミュツタカ♪)と申します。普段は歌ってみたの投稿や、ピアノ弾き語りで生放送をしている傍ら、時々コスプレイベントでコスプレをしたり、カメラマンとして撮影をさせていただいております。今回は「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」にコスプレで参加し、SmileSコスプレ部の初の対外活動として、事前にインタビュー取材・撮影をお願いしてご快諾くださったコスプレイヤーさんへ、取材・撮影をさせていただきました。
コスプレ部には、コスプレをするのが好きな人、コスプレイヤーさんを撮影するのが好きな人、女装が好きな人、装飾が好きな人など、いろんなメンバーが集まっています。今回の池ハロ2023では「ニコニコ×コスプレ」をテーマに、ニコニコでコスプレイヤーとして活躍しているユーザーさんをご紹介・PRしたく、取材・撮影させていただきました。
今回の #8 では、「Cosplayer Of The Year 2024」で見事「ビター部門」グランプリを獲得されたさわこさんにインタビューをさせていただきました。表彰式&総合グランプリ決定戦を終えた後日、オンラインで、COTYの審査について、普段のコスプレ衣装の制作について、これからの活動について、などを熱く語っていただきました。インタビュー後からブロマガ記事発行までお時間をいただいてしまいましたが、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。【2】インタビュー──池ハロ当日のこだわりポイントはどんなところでしたか?
さわこ:
とても好きなキャラクター・とても好きな衣装だったので、全身すべてこだわっています。今回のキャラクターはアンドロイドで、丸い形を自分の手で作ると1から作ると不格好でうまく決まらないことが想定されたので、100円ショップやホームセンターなど、比較的簡単に手に入る素材を使って、キャラクターらしい衣装を再現しました。
胸部の衣装の制作段階
(さわこさんご提供画像)
可動部にあたる肘部分のパーツの制作段階
(さわこさんご提供画像)──いつ頃にコスプレすると決めて制作されたのでしょうか。
さわこ:
だいたい1年くらい前にこのキャラのコスプレをしたいと思っていたのですが、特にやる時期は決めていませんでした。なんとなくパーツを決めて制作はしていましたが、たまたまCOTYで機会をいただけることになったので、ステージ映えもしますし、池ハロに向けて制作しようと決めて制作しました。パーツが出来上がり始めていたのは、ちょうどニコ生審査の期間前後だったと思います。──ものづくりの経験はあったのでしょうか。
さわこ:
ものづくりはもともと好きで、美術系の学校に通っていましたが、ものづくりの経験があったわけではなかったです。友達に誘われて、コスプレを始めたのはよかったものの、やりたいキャラクターの衣装が販売されていなくて…というケースが多かったです。既製品を買っても「なんか違うな…」と思うこともあったので、とりあえず作ってみよう、というところからスタートしました。今ではそれがどんどん積み重なっていって、だんだんと作れるようになっていきました。制作歴は休んでいる期間もありますが、13年くらいになると思います。本気で作り始めたのは5~6年くらい前です。──当日の衣装の中で特に制作が難しかったのはどんなところでしょうか。
さわこ:
特に難しかったのは羽の部分です。特にパーツが多い部分で、羽だけではなく、羽の根元にパーツが積み重なって層になっているので、1つ1つ手で円形に切って、模様を入れて、さらにフィルムを貼り重ね合わせていくという作業が大変で一番時間がかかりました。なんでこれ作ろうと思ったんだろう、なんて思うこともありました(笑)
フィルムを貼る前の左目付近の髪飾り
(さわこさんご提供画像)
フィルムを貼った前の左目付近の髪飾り
(さわこさんご提供画像)──池ハロは何回目の参加ですか。
さわこ:
今回で3回目の参加になります。コロナ禍前に1回だけ参加したことがあって、とても参加人数が多かったので、びっくりしました。あまり参加者が多いイベントは参加することがなかったのですが、COTYのようなステージイベントも素敵だと思ったので、たくさんの方が参加されているイベントもいいな、と思うようになりました。スマホゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』に登場する『オルト』に扮するさわこさん (さわこさんご提供画像) ──池ハロに参加してみての参加はいかがですか。
さわこ:
実は当日ステージと更衣室しか行き来していないのですが、コロナ前よりレイヤーさんの参加が多くて、毎年増えていっている気がします。気軽にコスプレを楽しめる環境がまた戻ってきているように感じて嬉しく思っています。──来年のCOTYまでの期間、コスプレイヤーの顔になると思いますが、頑張りたいことはありますか。
さわこ:
コスプレイヤーになって長年経っていますので、自分が出るというよりは、ステージなどをきっかけにコスプレに興味を持ってもらえたり、衣装製作に興味を持ってもらったり、写真撮ってみたいな、と思ってもらえるように、さまざまな面でコスプレのシーンを盛り上げるお手伝いができたらいいな、と思っています。最近ですとCOSPLAY MODEという雑誌で小道具などの造形を作るコーナーにライターとして連載させていただいたりと、ありがたいお話をいただけるようになりました。間接的にでもコスプレイヤーの皆さんのお手伝いができればと思っています。COTYをきっかけにまた1年いろんなことにチャレンジさせていただけると思うので、楽しんでいければと思っています。──今回のCOTY2024を通じて思い出に残っていることはありますか。
さわこ:
毎年ニコ生の配信を頑張っていますが、特に今年は黙々と衣装を作ったり、全力で楽しんでみたり、コスプレで放送してみたり、といったように温度差を出すことを目標にしていました。コスプレイヤーは顔出しをするのが当たり前、みたいな雰囲気はあったと思うのですが、ただ手元しか映さずに喋ってるという感じの配信をすることで、ビジュアルだけにフォーカスしてもらうのではなく、自分が普段やっていることに興味を持ってくださる方が特に今年は多かったように思います。普段コスプレ衣装の制作を見たことがなかった方が興味を持ってくださって、いつも配信を観てくださったり、コスプレのイベントにわざわざ会いにきてくださったりと、素敵な出会いがあって嬉しかったです。──COTY2022ではオールジャンル部門、COTY2023では匠部門、今回のCOTY2024ではビター部門と、COTYでは毎回異なるジャンルにチャレンジされていると思いますが、今回ビター部門を選んだ理由はどんな点でしょうか。
さわこ:
実はCOTY2021にも参加はしていて、ファイナリストにも選ばれたのですが、部門グランプリは獲得ができず、その時にグランプリを獲得された方に憧れて、COTY2022ではオールジャンル部門に再チャレンジしました。
COTY2022では匠部門という新しいジャンルができ、かつCOTY2023からは他部門であればエントリーができるというルールに変更があったので、出たいという気持ちに対して正直にエントリーしました。
個人的にはCOTY2023で最後かな、と思ったのですが、ビター部門にもエントリーしたいという気持ちもありましたし、2冠の私が3冠目を獲得したら盛り上がるかもしれない、3冠を獲得できなくても、今までグランプリを獲得した方を制覇したという点で盛り上がると思ったのでエントリーしました。とはいえエントリーするからにはもちろんグランプリを獲得するつもりなので、応援よろしくお願いします、というのは皆さんには伝えて出させていただきました。ちなみに今回のCOTY2024ではスイート部門へのエントリーも少し考えていました。女性の男装の場合、背が高くて、中性的で、女性だけど男らしくてかっこいい、みたいなイメージがあると思うのですが、私は身長が148cmと小柄なので、体格を活かして少年キャラをやってみたりするのも好きですし、ショタもいいぞ!というのをアピールしたかったのでビター部門を選びました。──過去に3冠の方ってどなたかいらっしゃいましたっけ…?
さわこ:
いないです。初の2冠の時も盛り上がったと思います。嬉しい限りです。殿堂入りです、もう出ないです、なんて言ったこともあります(笑)──今回、ビター部門グランプリ確定となった時のお気持ちはいかがでしたか。
さわこ:
COTY2023ではステージに3名登壇して、そこから最終審査があってやっと決まるという感じで、前回までとは異なり、ステージに登壇するときにはグランプリに選ばれていたので、あまり実感がなかったです。池ハロが迫ってくるに連れてグランプリ獲得の実感が湧いてきました。グランプリを取らなきゃいけないというプレッシャーはなかったので、ステージは純粋にただただ楽しくトークができました。 3つ目取っちゃった、どうしよー(笑)、みたいな感じでした(笑)──ニコ生審査で頑張ったことや、印象的だったこと、自分らしく放送できたと思うことがあれば教えてください。
さわこ:
毎年何かしら放送でしかできない企画をしたいと思って、今回は巨大知育菓子を作ろう、という企画とダチョウの卵でプリンを作ろう、という企画をやりました。
普通に生活しててやったら怒られそうだけど放送の企画なら盛り上がって楽しそうなことを全力でやりたいな、と思ったので、同じ知育菓子を22箱買って、混ぜて、お団子を作ってみました。22箱買ったのでかなり大きいお団子ができました。ちゃんと全部食べました。
ダチョウの卵でプリンを作るのも、ただプリン作るだけだと面白くないと思ったのでチャレンジしました。ダチョウの卵の殻をカッターで上から割ったのですが、どうせ割るなら綺麗に割りたいと思って、カッターの音を2時間垂れ流すという、かなり異色な感じなこともやりました。
いずれも自分がやってみたいことにチャレンジしてみたのですが、リスナーの皆さんはちゃんとついてきてくれたので、みんなすごいな、というのを改めて感じました。──審査でニコ生を始める前に、ニコ生をやっていたことはありましたか。
さわこ:
COTYで初めてニコ生をやってみるところから始まりました。とはいえCOTY2021からチャレンジしてもう4年になりますので、今年はそこそこ慣れてきて普段通りできたと思います。巨大知育菓子やダチョウの卵のプリンといった企画にもチャレンジしましたが、もちろんコスプレの生放送をやったりもしました。1年目のCOTY2021の頃は緊張しながら放送していて、匿名のコメントは怖いな、という気持ちもありましたが、今年は普段通りの素の自分で放送ができたような気がします。──ニコ生で嬉しかったことや、もらって嬉しかったコメントなどがあれば教えてください。
さわこ:
友達のコスプレイヤーさんでニコ生主の方なのですが、実は共通のリスナーさんがいて、私の知らないところで不思議なつながりがあるなぁ、というのを感じました。意外と世間は狭いな、と思います。──来年(2024年)のCOTY開催はまだ分かりませんが、ぜひ来年エントリーを検討しているコスプレイヤーさんへメッセージをお願いします。
さわこ:
楽しむことがもちろん一番大切ですが、自分が伝えたいこと、やりたいこと、自分が大切にしているコスプレに対する思いや考えなどを自分らしく貫いて、自分なりのコスプレを伝えられるように頑張ってほしいです。自分が大切にしたいことを大事にしてほしいです。──普段活動を応援してくださっている皆さんや、普段応援してくださっている皆さんへメッセージをお願いします。
さわこ:
いつも私のわがままに付き合っていただいてありがとうございます。これからも自分らしいコスプレや放送を通してみなさんに届けられるように、活動を頑張っていこうと思うので、是非これからも見守っていただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。【3】終わりにいかがでしたか。COTYの各種審査も、ニコ生での放送も、衣装製作も、楽しみながらチャレンジされていたことが伝わってくるインタビューでした。今後もご自身の経験を活かした衣装制作や、身長・体格を活かしたショタキャラのコスプレにも期待したいと思います。また今年の池ハロ2024では10月26日(土), 27日(日)にIKE・SUNPARKにて「自作コスプレアイテム体験コーナー」を担当されることが決定しています。衣装製作のことを直接質問するチャンスですので、気になる方はぜひ体験コーナーに遊びに行ってみてください。
そして個人的には4冠を目指してCOTY2025へエントリーされるのかどうかが気になるところです。エントリーされるかどうかを問わず、今後もさまざまな形で「ものづくり」「衣装製作」の楽しさを発信していってくださることに期待したいと思います。ぜひさわこさんのフォローもよろしくお願いします。最後までお読みくださり、ありがとうございました!発行までにお時間がかかってしまいましたが、Cosplayer Interview の記事はもう少し続きます。ぜひ次回号もお楽しみに!
2024年10月22日(火) 発行
インタビュアー・執筆:真野 翔(♪ミュツタカ♪)
発行:ニコニコサポーターズSmileSコスプレ部
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