THE STANDARD JOURNAL アメリカ通信
▼コロナ対策でまた露呈した改革不足の日本
みなさんこんにちは
和田です。
先週、私がメルマガに書いた通り、
マンボウになりました。
まんぼうって必要でしょうか?
【新型コロナ対策の要諦は「病床確保」】
新型コロナ対策の要諦は、
感染者数やPCR検査体制でもなく、
ひとえに重傷者を守れるか、
そこでの連動する「病床逼迫」かどうか、です。
要するに、病床確保です。
国民皆保険を含めた日本の医療システムは、
世界に誇ると思われており、十分な病床数もあるのですが、
実際の新型コロナのためにあけた病床数は
全体のたった4%と報じられていました。
だから、病床逼迫が起こっていました。
なぜ、たった4%か?
それは日本の病院は民間医院がほとんどだからです。
厚労省の18年の別公的病院数と公的病院病床数比率だと、
全国の病院数 8,943
病院数比率 公的19.8%、民間80.2%
と、8割が民間です。
病床数1,626,589
病床数比率 公的病院31.2%、 民間病院68.8%
と、病床数も約7割が民間です。
【幽霊病床で稼ぐ医者たち】
政治家は税金でできている公的機関には命令できますが、
民間医院には「お願い」するしかありません。
日本医師会のような民間の医院に対しては、
「お願い」しかできません。
逆にいうと、民間医院がお願いされても
頑として動かず、協力しなかったから、
ずっと病床逼迫していたわけです。
結局、ごねる民間医院に対して、
政府は「お願い」する流れとなりました。
日本医師会らは協力金を勝ち取りました。
それでもコロナ用に病床を確保してても、
実際は患者を受け入れませんでした。
そのため、誰も寝てないけど
「コロナ用に使っているとしている」病床だから、
これは幽霊病床と呼ばれました。
そんな幽霊病床にも一旦開けたということで、
政府は助成金を払っています。
政治家は公的機関には命令できますが、
民間には人権や商業の自由があるので命令できません。
さて、今回、岸田首相の施政方針演説がありました。
彼は、とにかく「改革」という言葉は使いませんね。
省庁含めた行政も改革しないといけませんし、
民間医院は一見民間企業のようですが、
7割を国が払う国民皆保険で助かっている状態です。
そうであれば、国家お抱えなので、
民間の医院も実は公的医療サービスの一部であると
認識が必要ではないでしょうか。
自由診療だけでやっている医院は本当の「民間」ですが、
民間の医院についても、実は国の紐付きなので
国の改革の関与が必要です。
そうでないと他の先進国のように疫病に対応できません。
疫病で大量死すると思われている状態でも、
患者を積極的に受け入れず、
幽霊病床でぼったくるわけですから、
医者という職業を選んだ人間に
医者としての倫理がありません。
エリートとして、
リーダーとしての資質がありません。
日本はたまたま重傷者が少なかったら
救われているのです。
平成以降で強く改革と言った首相は、
橋本龍太郎や小泉純一郎、安倍晋三、菅義偉です。
改革がうまくいくと思われると、
世界から日本に投資マネーが入ります。
が、彼らでも改革不足でした。
逆に、改革が甘かったり、改革をしないと
投資マネーは入りません。
ビジネスチャンスがないと思われるからです。
日本は昭和の成功体験を捨てきれず、
平成時代も改革が中途半端で、
世界に取り残されました。
グローバル化した世界の競争社会は、
昭和のままの日本で生き残れるほど甘くないと
平成30年間が教えてくれました。
今でも、日本人の多くは変えなくていいと思っています。
「改革」と言わない、岸田首相の支持率が高いのもそのためです。
前回のメルマガで、
グローバル化、IT路線にを知らないので、
対応した改革もできず、致命的な遅れをとり、
全く日本人は乗れませんでした。
それが平成30年不況の大きな原因です。
と、書きました。
改革が全く足りないのです。
時代に合わせて行政も半民間組織も
民間機関も変えなくてはならないのです。
新型コロナで税金と助成金を
奪い合っている場合ではありません。
オミクロン株にはまんぼうは必要なく、
集団免疫獲得まで国民の多くが感染するまで
収まらないでしょう。
日本に必要なのはマンボウよりも、改革です。
ウィルスに対して人が対抗できるとしたら、
患者を受け入れない職業倫理のない
医者を前提にした改革ではないでしょうか。
今回の日本のコロナ対策の現実を
あなたはどう考えますか?
日本に改革が必要だと思いませんか?
戦後の昭和はただラッキーなだけで成長できました。
平成からは改革に反対し、世界に取り残される
日本の惨憺たる現状に目を伏せてきたのですが、
やはり、多くの人に認識してもらって、
日本を変えてもらいたいと思いませんか?
今後の世界の流れを知り、
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(和田 憲治:https://twitter.com/media_otb )
コメント
コメントを書くデフレ期とインフレ期にそれぞれとるべき政策の区別もつかないんですね。
つかなかったから失われた30年があるわけですが。
改革(インフレ対策)によって不況(供給過剰・需要不足)となり、改革が足りないと言ってまた不況を導く。
もういい加減気づかれてはどうです?
グローバリズム=構造改革+規制緩和+自由貿易←これらは全てインフレ対策。
デフレ期の日本でやったらデフレが加速するのは当たり前。
現在の日本において改革は不要です。