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うつ病を一瞬で治す方法〜その1〜
2013-06-24 19:00209ptこんにちは、苫米地英人です。
先日の6月18日の放送では、実話ナックルズの元編集長・フリー編集者の久田将義氏との対談、たくさんの人に見ていただきまして、本当にありがとうございました。ひさびさにあって、世田谷一家殺人事件や上智女子大生殺人事件など、未解決事件の話をたくさんすることができ、非常に有意義な時間でした。
次回の放送は7月3日(水・いつも火曜ですが、今回は都合により水曜です)、久しぶりにまた質問や悩み相談に答えたりする、フリートークスタイルで行きたいと思います。
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このメールアドレスがメルマガ運営部のアドレスになります。こちらにいただいたメールは、運営部が管理しますのよろしくお願いいたします。
さらに、夏野剛さんとのスペシャル対談や最近の放送など、過去の動画を会員限定動画で投稿いたしましたので、また未視聴のかた、改めて見直したい方など、是非ご覧下さい。大好評をいただきました岡田斗司夫さんや久田将義さんとの動画も、公開準備しておりますので、お待ち下さい。
また、このブロマガ専用の公式twitterを立ち上げております。ドクター苫米地ブロマガ委員会という名前です
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不満が精神を蝕む
今回は、悩み相談にも多い「うつ病やうつ症状への対策」についてです。
体験したことをどのような記憶として持つかという問題は、その人がそれをどう統合するかにかかっています。
自分に都合のいいように統合する人は、悪い出来事が起こっても明るく人生を前進させていくし、そうでない人は、いい出来事が起こってもなかなか前向きに人生を前進させていくことができません。
人生を謳歌したいと思うなら、何事も自分に都合よく統合することが必要で、これはあらゆる精神の健康の秘訣といえます。
もう1つ、私たちが精神の健康を保つときに忘れてはならない点は、自分に都合よく統合するのも、都合悪く統合するのも、それはすべて自分がやっていることだと、はっきり自覚することです。
読者の中には、きっと次のような声を上げる人もいることでしょう。
「そんなことを言われても、こんなにつらいめにあったのに、それをプラスの記憶として受け止められない」
果たして、そうでしょうか? とすれば、なぜ、そう思うのでしょうか?
おそらく、自分は一方的に被害に遭っただけだと考えているからでしょう。それがどんなにひどい体験だったとしても、相手がいることは必ず「自分が悪い」というふうに自分に返ってきます。自分は100%悪くないという身勝手な考え凝り固まっていると、自分に都合よく体験や出来事を統合することはできなくなってしまいます。自分に都合よくというのは、自分が100%正しいという頑なな考えを捨てることでもあるのです。
自分は悪くないとか、正義は自分にあるという考え方をしがちな人というのは、人生のさまざまなシーンで局面をうまく運ぶことができない人だといえます。
それは、何か思い通りにいかないことがあると、すぐに他人のせいにするからです。「あの人が悪い」といくら主張したところで、あの人は自分ではありませんから、自分の思いどおりに動くはずがありません。
それなのに、相変わらず正しいのは自分だと思い込んでいますから、不満ばかりが膨らんでいくことになるのです。
不満は、人間に緊張をもたらします。
不満を募らせたままでは、大脳辺縁系の活動が優位になり、前頭前野の活動が抑えられ、その人は心身ともに活発でない人間になってしまいます。
普通の人は適当なところで折り合いをつけるものですが、中には不安にまみれた人というのもいます。
不満にまみれた人というのは、たいてい精神的にも変調をきたしています。
うつ症状やうつ病は一瞬で治ってもおかしくない
私は、その1つがうつ病の人ではないかと思います。
うつ病の人は、何をやってもうまくいかないとか、自分の人生は失敗だったとか、とにかく考えが後ろを向いています。
私は、ハッピーではない状態が継続することを、うつ病と定義しています。要するに、ハッピーになることができないから、うつ病になっているわけです。
実際、うつ病で病院に通っている人を見ると、自分の将来に希望を見いだせないという人ばかりです。
「宝くじが1億円当たったけど、うつ病なんです」という人はいません。
ハッピーな人で、うつ病になる人はいないのです。うつ病の人がハッピーになれないのは、人それぞれの理由があると思います。
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“洗脳力をつける方法”その3、抽象度を上げる方法
2013-06-17 19:00209ptこんにちは、苫米地英人です。
次回の放送は明日6月18日(火)、実話ナックルズの元編集長で、フリー編集者の久田将義氏と対談いたします。
久田氏とは、実は大分前からの知り合いで、実話ナックルズ誌面で、まだ犯人が捕まっていない「世田谷一家殺人事件」のプロファイリングをした時の担当編集が彼だったことがあり、久しぶりにお会いするので非常に楽しみです。今回、一緒にアップしている記事はそのときのものです(実話ナックルズ2004年2月号/ミリオン出版刊)。
当時の取材時の状況やこぼれエピソード、改めて犯人像についての推理、その他未解決事件についてなどについて、色々語れたらと思います。また、彼のやっている人気ブロマガ「ニコ生ナックルズマガジン」についても、色々聞こうと思っています。
さらに、今後とも、なるべくたくさんの方の質問にお答えしようと思っておりますので、質問、または悩み相談のメール、下記にいただけたらありがたいです。
drtomabech@gmail.com
このメールアドレスがメルマガ運営部のアドレスになります。こちらにいただいたメールは、運営部が管理しますのよろしくお願いいたします。
さらに、さる4月23日に行った放送である、株式会社ドワンゴの取締役であられる夏野剛さんとのスペシャル対談や最近の放送など、過去の動画を会員限定動画で投稿いたしましたので、また未視聴のかた、改めて見直したい方など、是非ご覧下さい。
また、このブロマガ専用の公式twitterを立ち上げております。ドクター苫米地ブロマガ委員会という名前です
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抽象度を上げれば「洗脳力」が身につく
さて、先週から始まっている、3週に渡って「洗脳力」についてお教えするのがお題の3週目です。前回は「“夢を実現させるため”の、自分の世界観の変え方、現実世界の変え方」についての話をしました。
「私はどうすれば幸せになれるのか」など「私」と言ってる限り、未来永劫幸せにはなれない。「私」を絶対的な存在として定義することは不可能だし、「理想の自分」になるにはどうすればいいかと悩む「自己実現願望」はありもしない架空の自分と競争なので勝ち目はない。私という小さな殻に閉じこもって原始的な欲求を求めるより、もっと抽象度の高い大きな夢を目指したほうがいい。
「自分とは単独で存在するものではなく、他者との関係によって存在するものである」との価値観を持ち、抽象度の高い夢を持つこと。「世界の人たちの幸せを願う」くらいでいいのです。
ただ残念なことに現実の世界では自分だけの幸福しか考えない人がたくさんいるので、抽象度の高い夢の実現には至っていない。ですが私は21世紀は人々が我欲をしっかりコントロールする時代だと思っている。
そのために今回は「抽象度を上げる訓練」をして、「私」という殻から抜け出る方法についてお教えいたします。そうすることにより、テーマである「洗脳力」が身につくのです。
「解決不可能」な問題も抽象度を上げると解決!
それでは「抽象度を上げる」ということについて説明していきます。まずは「抽象度」という考え方から理解していきましょう。「抽象」の反意語は「具象」あるいは「具体」です。ですから「抽象度を上げる」とは「具体性(具体度)を下げる」ことと同義です。
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“洗脳力をつける方法”その2、自分の世界観の変え方
2013-06-10 19:00209ptこんにちは、苫米地英人です。蒸し暑い日が続きますね。
先日の6月4日の放送では、オタキング・岡田斗司夫さんとの対談、たくさんの人に見ていただけたようで、ご試聴ありがとうございました。3年ぶりくらいに岡田さんに会いましたが、相変わらずパワフルで話題が豊富。彼のほうが1つ年上と、ほぼ同世代なので非常に近しい気持ちで対談できました。
内容も橋本氏の従軍慰安婦発言についてやらニコ動を一万人にするアイデアやらジョジョの奇妙な冒険の話やら、多岐にわたる話が出来て非常に楽しかったです。また、是非岡田さんとお話したいです。
次回の放送は6月18日(火)、実話ナックルズの元編集長で、フリー編集者の久田将義氏と対談いたします。
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久田氏とは、実は大分前からの知り合いで、実話ナックルズ誌面で、まだ犯人が捕まっていない「世田谷一家殺人事件」のプロファイリングをした時の担当編集が彼だったことがあります。当時の取材時の状況やこぼれエピソード、改めて犯人像についての推理、その他未解決事件についてなどについて、色々語れたらと思います。また、彼のやっている人気ブロマガ「ニコ生ナックルズマガジン」についても、色々聞いてみたいですね。
そして、今後とも、なるべくたくさんの方の質問にお答えしようと思っておりますので、質問、または悩み相談のメール、下記にいただけたらありがたいです。
drtomabech@gmail.com
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そして、さる4月23日に行った放送である、株式会社ドワンゴの取締役であられる夏野剛さんとのスペシャル対談を会員限定動画で投稿しておりますので、また未視聴のかたは是非ご覧下さい。ほかの動画もアップ予定です。
また、このブロマガ専用の公式twitterを立ち上げております。ドクター苫米地ブロマガ委員会という名前です
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勝っても負けても幸せになれないシステムの中にいる
さて、先週から始まっている、3週に渡って「洗脳力」についてお教えするのがお題の2週目です。前回は「認識したものだけが世界である」という考え方の話をしました。これは夢を実現させるときにとても大事な考え方です。
世界の認識やとらえ方、世界観を変えるだけで現実世界を変えるのと同じ効果が生まれることになるのです。
今回は“夢を実現させるため”の、自分の世界観の変え方、現実世界の変え方についてです。
私の知人に米国の超有名大学院を出て医者になった人がいます。学歴、地位、収入…どれをとっても人がうらやむものばかり。失礼ながらルックスだって悪くありません。
ところが彼は、私に「先生、私は自分が何をしたらいいのか分からないのです」と電話をかけてきて悩んでいるのです。
しかし彼は決して特殊な例ではありません。一般的な評価では最上級の成功者の部類に入る彼がこうなっている現象は、資本主義を選択した先進国に共通した大きな問題を提示しているのです。
競争は必ず勝者と敗者を生みます。必ず勝者と敗者が生まれる以上、つねに勝ち続けられる人など皆無といっていいでしょう。つまり、競争社会は「敗者を大量生産するシステム」といえるわけです。この敗者達は当然、敗北感を味わい、次への競争と進んでいきます。
では、運良く勝ち続けた人がいたらどうなるのでしょうか? その多くが先ほどの医者の彼のような悩みを抱えてしまうのです。彼は競争世界の圧倒的な勝者ですが、夢を持てず、幸せを感じられずに悩み、私に相談してきます。十分な社会的実力を持ちながら、まだ何かと競争せずにはいられない。いもしない敵と延々と戦い続ける人生が幸福なはずはありません。
勝っても負けても幸福感を味わえないシステム、それが競争原理です。人を幸せにしない、そのようなシステムがいったいなぜ取り入れられ、みな、疑いもなく最善と信じて日々活動しているのでしょうか?
それは、ほんの一握りの世の中の、0・0000001%くらいの人がいい思いをできるシステムだからです。ごく一部の政治家であったり、ごく一部の大企業の社長であったりといった人たちです。彼らは財力と共に権力も持っています。彼らは自分たちにとって都合のいいこのシステムを私たち一般庶民に植え付けます。このほんのひと握りの人たちのために、残りの大部分、いたほぼ全員が“働き蟻”のように走り回っているのです。
理想の自分と競争しても絶対勝ち目はない
この米国有名大出身の医者が「私はどうすれば幸せになれるのでしょうか」と相談の電話をかけてくるらびに、私は「その“私は”はやめなさい」と言います。「“私は”と言っている限り、未来永劫、幸せにはなれませんよ」と。「私」という硬い殻の中に入ってしまっていては、絶対に幸せになれないのです。
では、私たち(私)とはいったい何なのでしょうか?
「私は苫米地英人です」
こう答えてもまったく答えになっていません。苫米地英人を知らない人にとっては「誰?」ですし、同姓同名の人間がまったく同じ人間だということになってしまいます。
では「認知科学者で、コグニティブリサーチラボのCEOで〜」と細かく説明するとどうなるでしょう。絶対に説明しきることはできません。これは何を意味しているのかといえば「私」を絶対的な存在として定義することは不可能だということです。
しかし、たいていの人は自分自身に対して何か絶対的な価値のようなものを求めます。
「私は特別」
「私は何か大きな目的を果たすために生まれてきた」
間違いとは言いませんが、こうした考えはたいてい「自分だけが特別であり、他人はどうでもいい存在か、自分が特別であるための単なる小道具」という思考へと陥ってしまいがちです。こうなってしまうと真実が見えないだけでなく、様々な悩みが生じます。
「私は特別なはず。でも今の私はそれとは遠くかけ離れている。なぜだろう」
今の自分は理想の自分とは違う。どうすれば理想の自分になれるのだろうかと悩むことになるのです。「自己実現願望」とでも言えばいいのでしょうか。
この悩みは尽きることがありません。なぜならありもしない架空の自分と比較して「あれやこれが足りない」と考えてしまっているからです。ありもしない架空の自分と競争しても勝ち目はありません。必ず架空の自分のほうが勝っているからです。
ここには大きな勘違いの存在と大事な視点の欠如があります。
大きな勘違いは述べてきたように「自分という“定義可能な”存在があるはずだ」という勘違い。そして大事な視点とは「他者(他人)との関係」という視点です。
他者との関係がわかれば自分が見えてくる
自分を定義しようとしても説明しきることは不可能。でも自分という存在は間違いなくある。その存在を決めているのは何かと考えると他者との関係と気付くはずです。
たとえば私は科学者の間では「認知科学者」と認識されます。事務所にいれば「CEO」です。私を社長と言う人もいれば、先生と言う人もいます。
つまり私が誰かというのは私ではなく他者が決めていて、それはどのように決まるかというと、私と他者との関係で決まるのだということです。もしくは他者にどう認識されているかで決まります。
こう言われても最初はしっくりこないかもしれません。ここで理解して欲しいのは、自分という存在が他者との関係性で決まることは、それが即ち自分の意思が他者に左右されるという話ではないということです。単に、存在はその人がどういう人かではなく、その人のまわりとの関係がどのようになっているかで決まるという話です。
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“洗脳力”をつける方法
2013-06-03 19:00209ptこんにちは、苫米地英人です。
次回の放送は、明日6月4日(火)で、オタキング・岡田斗司夫さんと対談いたします!! 21時から22時半までを予定しています。
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岡田さんとは、会うといつも話題が盛り上がるので大変楽しみです。何の話をしようか、今からワクワクしております。
そして前回野放送では、またもお悩み相談させていただきましたが、反響が大きく嬉しい思いをしています。コーチング系の質問を答えたら、喜んでくれる人が多かったのも印象的(笑)。
放送でのアシスタントは、新人秘書のまーこが担当してくれています。現役女子大生で言語学について勉強している才媛です。私も大いに頼りにしています。彼女への反響が大きかったのも、興味深かったですね(笑)。
今後とも、なるべくたくさんの方の質問にお答えしようと思っておりますので、質問、または悩み相談のメール、下記にいただけたらありがたいです。
drtomabech@gmail.com
このメールアドレスがメルマガ運営部のアドレスになります。こちらにいただいたメールは、運営部が管理しますのよろしくお願いいたします。
そして、さる4月23日に行った放送である、株式会社ドワンゴの取締役であられる夏野剛さんとのスペシャル対談を会員限定動画で投稿しておきましたので、また未視聴のかたは是非ご覧下さい。
また、このブロマガ専用の公式twitterを立ち上げております。ドクター苫米地ブロマガ委員会という名前です
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「洗脳力」とは何か
さて、今回から、3週に渡って「洗脳力」についてお教えしましょう。私は多くの人から「脱・洗脳」の専門家と認識されているようです。オウム真理教信者の脱会のお手伝いをしたことからそう認識されているようです。決して間違いではありませんが、私の専門は機能脳科学という学問です。もともとは、コンピュータを使った人工知能の研究・開発からスタートしました。世界で初めての「自動音声通訳システム」の開発に携わったり、アップルコンピュータの依頼で日本語変換ソフト「ことえり」を開発したりしていました。人工知能とはコンピュータに人間の脳のマネをさせるものですから、どうしても基になる人間の脳を知っていなければなりません。そこで、脳機能についても並行して研究することになったのです。ここでの研究が公安当局の目に触れて、オウム真理教の「脱・洗脳」のお手伝いを依頼されることになりました。
ですので、研究室と実践を通して私が学んだ科学的知識、手法をふんだんに取り入れ、一種の自己洗脳を施して、脳の無意識に働きかけることによって、自分でも気付かないうちに夢に向かって突き進むようになる仕掛けを紹介しています。
今から紹介する方法は自分が変わるだけではありません。あなたのまわりの人たちをもコントロールすることで、彼らをあなたの夢の大いなる協力者にすることができます。また、脳の活性化を促し、思考力をはじめとしたあなたの潜在能力を飛躍的に向上させることができます。思考力だけでなく、暗記力、発想力、問題解決能力を高めるので、あなたはIQが爆発的に高まっていることを実感するでしょう。
さらに脳と心は同じものですから、悩みや不満の解消にも役立てることができます。悩みや不満を抱えることなく、IQを高めながら夢を実現できるという、一石数鳥の手法なのです。
見えていないリンゴは存在しないと同じ
みなさんの多くは、世界とか世の中というのは自分とは独立して存在していて、自分はその中に置かれているものだと思っていませんか? 自分ではどうにもならない絶対的な存在としての外界があると考えているかもしれません。
ですが、この考え方は改めてください。自分と世界との関係はこう考えて下さい。
「世界とは自分が認識したもののことである」
世界とか環境とはあなたが認識したものであって、認識していないものはあなたにとって存在しないのと同じことなのです。
こうも言い換えられます。
「モノがあるから認識するのではなく、認識するからモノがある」
たいていは現実にモノがあって、世界があるから認識するのだと思っています。でも、実際にはそうではありません。認識したものが世界であり、認識しないものは存在しないのです。
「そんなバカな。ここにリンゴがあるからこそ、リンゴを認識するんじゃないか」
そう思うのも無理はありません。
では、こう言い換えてみましょう。
「認識したことが実際にある現実世界とは違っていたとしても、その人は認識したことだけを現実の世界であると判断する」
これなら納得できる人も多いと思います。
たとえば赤いリンゴがテーブルに置いてあったとします。そのリンゴは間違いなく真っ赤です。でも、光の加減かなにかである人には緑色に見えたとします。すると、その人にとってはそこにあったリンゴは間違いなく緑のリンゴです。そして、緑のリンゴがテーブルの上にあったということは、その人にとっての現実です。
あるいは、テーブルの上にリンゴとミカンが置いてあったとします。ミカンがどうしても食べたいと思っていた人が家中探した挙げ句、そのテーブルの上でミカンを見つけました。「あった!」と思ってそのミカンを食べてどこかへ行ってしまったとします。あとで聞いてみると、テーブルの上にミカンがあったことは覚えているけれど、一緒にリンゴも置いてあったことはまったく覚えていないということがあります。目では見えていたはずなのに、ミカンにしか意識が行ってなかったのでリンゴを意識しなかったのです。この人は「テーブルの上にあったのはミカンだけで、リンゴはなかった」と言うでしょう。
世界とは情報である
つまり、人は知らないものは認識できないのです。逆に言えば、認識できる範囲だけがその人にとっての世界ということになります。
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