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テレビと政治家の危うい関係
2013-07-29 19:00209ptこんにちは、苫米地英人です。日本全国を雷や豪雨が襲っていますね。皆さん、外出時には気をつけてくださいね。
次回の生放送は8月6日(火)21時からの予定です。
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写真は、前回の放送の模様です。横にいるのは、新人秘書のまあこです。前回は、参院選直後だったこともあり、選挙や政治についての質問が多かったので、新刊を片手に熱弁をふるいました(笑)。 今回は真夏の夜ですので、私の知っている、ビックリするような〝怪談話〟でもしようかな、と思っています。しかも、〝実録〟なので、皆さんかなりビックリされると思いますよ。いわゆる〝本当にあったこわい話〟というやつです。皆さんの背筋をゾッと冷たいものがはしること請け合い。他にも、質問に答えるコーナーが評判がいいようですので、そちらもやりたいと思います。
質問、または悩み相談のメール、下記にいただけたらありがたいです。
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さらに、チャンネル会員になると、第1〜6回までの過去の放送を見られるようにいたしました。夏野剛さんとのスペシャル対談や最近の放送など、未視聴のかた、改めて見直したい方など、是非ご覧下さい。大好評をいただきました岡田斗司夫さんや久田将義さんとの動画も、公開準備しておりますので、お待ち下さい。
また、このブロマガ専用の公式twitterを立ち上げております。ドクター苫米地ブロマガ委員会という名前です。
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テレビによく出る政治家が当選するのはなぜか
今回は〝テレビ〟についてです。前回の放送で、「また政治家を目指さないのですか?」という質問を、いくつか視聴者からいただいたのですが、そこで私は「政治家を目指す人はテレビに出演してはダメだと思っているから、出演しているうちは出ない」と答えました。
なぜか? テレビというメディアはたいへん優れた洗脳装置だからです。最近だと山本太郎くんや、橋下徹氏や東国原英夫氏、森田健作氏など、様々な〝元タレント〟が政治家となっています。
彼らがその経歴の中で、いっさいテレビに出ずに、いまと同じ政治的主張、政治的知識をもって立候補したとしたら、はたして当選していたでしょうか?
私は山本くんは直接会ったこともありますし、高い志の持ち主だと思います。ほかの三人とも直接の面識はないのでフェアな評価はできませんが、おそらく最初の選挙の段階で、当選するのが相当に難しかったことはまちがいないでしょう。
つまり彼らが選挙において、対立候補に大差をつけて当選することができたのは、ひとえにテレビに出演していたからなのです。
テレビで姿を目にする人物に対して、視聴者は自然と好意を抱くようになっているのです。
視聴者はなぜテレビに出ている人を好きになるのでしょうか?
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〝情動〟を消し去る方法 その3 脳を“自己発火”させる
2013-07-22 19:00209ptこんにちは、苫米地英人です。今日も暑いですね。明日、7月23日(火)21時からは、いよいよ生放送日です。タイムリーな話題として、昨日の参院選選挙やネット選挙などについてのオフレコ話もできたらいいなと考えております。<a href= 質問、または悩み相談のメール、下記にいただけたらありがたいです。drtomabech@gmail.com このメールアドレスがメルマガ運営部のアドレスになります。こちらにいただいたメールは、運営部が管理しますのよろしくお願いいたします。 さらに、チャンネル会員になると、第1~6回までの過去の放送を見られるようにいたしました。夏野剛さんとのスペシャル対談や最近の放送など、未視聴のかた、改めて見直したい方など、是非ご覧下さい。大好評をいただきました岡田斗司夫さんや久田将義さんとの動画、また前回の放送なども公開準備しておりますので、お待ち下さい。 また、このブロマガ専用の公式twitterを立ち上げております。ドクター苫米地ブロマガ委員会という名前です。 https://twitter.com/tomabechiblomag ブロマガや生放送、その他に関する情報などをツイートしていきますので、ぜひフォローをお願いいたします。 今回は前回に引き続き、〝情動〟を消し去る方法についてです。繰り返しになりますが、イヤな出来事が降りかかることは自分の力で防ぎきれるものではありません。しかし、そのときのことをどう記憶するかは自分の問題です。脳は自分の身体の一部ですから、身に降りかかったイヤな体験や情動を無害なものにすることは、比較的たやすいはずです。自分で受け止め方を変えればいいのです。それをうまくやる、苫米地式の方法の一つ、というわけです。 前々回は「高い抽象度で考える」という方法、前回は「イヤな出来事の記憶に『うれしい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい』という情動感覚を結びつける」という方法をお教えしました。今回は、3つめの方法として最後に、少しばかり高度な技術ですが、「脳を自己発火させる」という方法について説明します。自己発火をすれば幸せになれる 発火というのは、脳のある部分が活発に活動することです。 少々専門的になりますが、脳の神経回路の活動電位がスパイク状に正の電位に変化する事をさしています。脳のこうした発火は、宗教の信者によく見られます。 キリスト教には告解というものがありますが、懺悔をおえた信徒は非常に強い幸福感に包まれる事が知られています。 つまり、この時、脳は発火しているわけです。 信徒は、こうした懺悔のさいの幸福感を忘れる事ができず、繰り返し神父に告解にやってきます。これは洗脳のカラクリと本質的にはかわりません。 その理由は主に2つあります。 1つは絶対的権力者が神父となる、ということです。罪を許すのは建前上は神ですが、神は信徒との間に神父が入る事で、罪を犯すのは神父の仕事になっています。そのため、神父は事実上の絶対権力者になり、信徒は懺悔を行うたびに従屈的になっていかざるをえません。 それが、教会権力を生み出してきた源泉になっているわけです。もちろん西洋社会では、それが社会秩序の基盤となってきたというプラスの側面を忘れてはいけません。 もう1つは懺悔が持つ本質的な働きです。 罪を告白させるという方法は告白する本人のエフィカシーを下げる働きを持っています。 なぜなら、懺悔は「私はこんなことを駄目にした人間です、お救いください」と、あくまでも自らの能力を殺ぐための形式を持っているからです。 これは信徒のエフィカシーを下げて神父を絶対的存在に祭り上げる支配の論理ということができます。ローマ皇帝がキリスト教を国教にしたのは、こうした支配の論理を支える数々の形式が備わっていたからなのです。 信徒を奴隷化するこうした告解の仕組みにも関わらず、信徒は懺悔によって至福の状態に陥り、その脳はすでに述べたように発火しています。 前頭前野内側部の眼窩腹側内側部というところに洗脳されると発火する場所があり、そこが気持ちよくなって幸福感に包まれるのです。 実は、これが宗教のツボといわれている場所です。すでにその位置まで確認されています。脳機能の研究はそこまで進んでおり、洗脳とはその場所を発火させるパターンを前頭前野につくることだ、という考え方も生まれているほどです。 それにしても、CIAのように薬物を使って洗脳するわけではないのに、宗教が強烈な洗脳を行う事ができるのはなぜでしょう。 それは宗教的な洗脳が、文化に埋め込まれているパターンだからです。 神社にお参りに行き、お賽銭を投げて手を合わせると、とても安らかな気持ちになる日本人はけっこうな数がいます。 別に神道を信じているわけではないのに、初詣でをするとそのときだけ敬虔な気持ちになり、宗教のツボが発火し、幸せな気持ちがするわけです。日本人の脳は、文化的な洗脳の効果によって、正月に初詣でに行くだけで発火してしまいます。 子供のころから神社や鳥居を見たり神を畏れることの意味を説いて聞かされたり、パワースポットの存在や霊的経験があるかのように信じ込まされたりした結果、しらないうちにすっかり洗脳されているわけです。 -
情動を消し去る3つの方法その2 イヤな出来事の記憶に『うれしい』という情動感覚を結びつける
2013-07-15 19:00209ptこんにちは、苫米地英人です。毎日暑いですね、三連休の最後の日ですが、夏バテは大丈夫でしょうか。
次回の生放送は7月23日(火)21時からの予定です。<a href=どうやら、質問に答える形式のやりかたが、評判がいいようですので、また質問や悩み相談に答えたりするフリートークスタイルで行きたいと思います。 また、旬のニュースについて感想をのべたり、私の身の回りのオフレコトークをしたりもいたします。
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さらに、チャンネル会員になると、第1〜6回までの過去の放送を見られるようにいたしました。夏野剛さんとのスペシャル対談や最近の放送など、未視聴のかた、改めて見直したい方など、是非ご覧下さい。大好評をいただきました岡田斗司夫さんや久田将義さんとの動画も、公開準備しておりますので、お待ち下さい。
また、このブロマガ専用の公式twitterを立ち上げております。ドクター苫米地ブロマガ委員会という名前です。
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今回は前回に引き続き、〝情動〟を消し去る方法についてです。繰り返しになりますが、イヤな出来事が降りかかることは自分の力で防ぎきれるものではありません。しかし、そのときのことをどう記憶するかは自分の問題です。脳は自分の身体の一部ですから、身に降りかかったイヤな体験や情動を無害なものにすることは、比較的たやすいはずです。自分で受け止め方を変えればいいのです。それをうまくやる、苫米地式の方法の一つ、というわけです。
前回は「高い抽象度で考える」という方法でしたが、今回は「イヤな出来事の記憶に『うれしい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい』という情動感覚を結びつける」という方法をお教えします。
情動的記憶が長期にわたるとイヤな記憶に囚われる
イヤな出来事の記憶を「嬉しい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい」という情動感覚と結びつけることについて説明します。
脳は失敗を記憶するようにできています。しかし、私たちは、明らかにこんな失敗の記憶はいらないというものまで記憶してしまいます。たとえば、いわれのない誹謗中傷はその代表例でしょう。
組織的な追い落としなどで誹謗中傷が行われているならば、具体的に戦うことで、いくらでも前頭前野が働くため、情動が長期記憶化されることはないと思います。
しかしネットの書き込みや攻撃に代表されるような誹謗中傷を受けたときは、意外に尾を引くものです。
パソコンに向かっている場合は、個人が余計な雑音無しにひとりで情報に向き合っている状態が多いため、思いのほか深く傷つけられるケースが生じます。
ネットに限らず、誹謗中傷などの個人攻撃などに有効な方法は、そのさいに過去の「嬉しい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい」という記憶を引っ張りだすことがとても有効な方法です。
これは、誹謗中傷だけでなくさまざまなシーンに応用できますから、身に付ければ何かとメリットの多いワザと言えます。
人間がイヤな記憶に囚われてしまうようになるのは、その際の情動的記憶が長期記憶化していることが原因です。
それが長期記憶化される理由は、その出来事が自分にとってものすごく不利であり、耐え難いという情報処理を脳が行うからです。
その情報処理の主役は扁桃体であり、扁桃体の増幅作用に促されて海馬がそれをきわめて重要な失敗だと認識することになり、自分にとって不利であり耐え難いという情報処理が行われるわけです。
とすれば、この問題は、脳がそうした情報処理を行わないようにしてやることで解決することができます。海馬がそれを、不利であり耐え難い重要な失敗だと認識しないようにしてやるのです。
どんな時にもプラスの情動を出す
「嬉しい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい」という情動的体験は、誰にでも何度となくあると思います。
みなさんは、まずその中でもっとも強烈な体験を具体的に思い出してみましょう。
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情動を消し去る3つの方法 その1・高い抽象度で考える
2013-07-08 19:00209ptこんにちは、苫米地英人です。昨日の七夕の夜はめずらしく晴れましたね。これから猛暑が続くそうなので、熱中症に気をつけてくださいね。
7月3日の放送は、たくさんの方に見ていただけてありがたかったですね。私のウクレレも楽しんでいただけたようで何よりです(笑)。皆さんの悩み相談の内容も、バラエティに富んだ良い質問が増えていって、私も拝読するのがたいへん楽しみです。今後もどしどし送ってくださいね。
次回の放送は7月23日(火)予定です。ぜひ予約してください。<a href=
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さらに、チャンネル会員になると、第1〜6回までの過去の放送を見られるようにいたしました。夏野剛さんとのスペシャル対談や最近の放送など、未視聴のかた、改めて見直したい方など、是非ご覧下さい。大好評をいただきました岡田斗司夫さんや久田将義さんとの動画も、公開準備しておりますので、お待ち下さい。
また、このブロマガ専用の公式twitterを立ち上げております。ドクター苫米地ブロマガ委員会という名前です。
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情動を消し去る3つの方法
今回は〝情動〟を消し去る方法についてお教えします。
天災や事故がそうであるように、イヤな出来事が降りかかることは自分の力で防ぎきれるものではありません。
しかし、そのときのことをどう記憶するかは自分の問題です。
当たり前のことですが「こう記憶しなければならない」という法律や規則はありません。それぞれが自分の都合のいいように脳にしまいこめばいいことです。
脳は自分の身体の一部ですから、身に降りかかったイヤな体験や情動を無害なものにすることは、比較的たやすいはずです。自分で受け止め方を変えればいいのです。
それをうまくやる、苫米地式の方法をご紹介します。
イヤな体験に対処するためには、私はまず次の3つの方法論をしっかりと身に付けることが重要だと考えています。
1,高い抽象度で考える
2,イヤな出来事の記憶に「うれしい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい」という情動感覚を結びつける
3,脳を自己発火させる
このうち、まずは1についてお教えしましょう。
抽象度を上げれば情動はなくなる
前頭前野は、人間の脳の中で最後に進化した部分と考えられています。
脳は生物とともに進化してきた臓器で、脊椎動物ならばどの生物もよく似た脳の基本構造を持っています。それは、脳幹、小脳、大脳からなっており、異なるのはそれぞれの部分の大きさだけです。
いうまでもなく、人間の大脳が最も発達していますが、なかでも、大脳新皮質と言われる新しくできた部分が大きいという特徴があります。
前頭前野は、大脳新皮質野中でも一番新しく生まれた部分なのです。
別の角度から見ると、この脳の基本構造の違いは、は虫類を底辺としてだんだん高等な生物に上がっていき、最後に人間に進化したということの証拠です。
これは同時に、脳の進化とともに脳が処理する情報の抽象度が上がってきたということを示しています。
つまり、前頭前野を働かせて考えるということは、すなわち抽象度を上げるということなのです。
では、抽象度を上げて考えるというのは、具体的にどういうことでしょうか?
端的に言えば、それはイヤなことといいことの差がないということにほかなりません。
たとえば、私たちはふだんイヤなことが起これば悲しいし、いいことが起これば嬉しいと感じます。
しかし、一つ上の抽象度で考えると、悲しいも嬉しいも、どちらも同じ「情動」です。
そして、それは「情動だ」という認識が生まれれば、悲しいも嬉しいも関係なくなってしまいます。
つまり、喜怒哀楽を超えている、ということになるわけです。
抽象度を上げれば善悪さえもない
抽象度を上げると、あらゆるものを超えた認識が生まれます。
その昔、若い国会議員が母校の高校に招かれて講演しました。
その時彼は、「私は昔、不良だったけれども、今は立派に国会議員になることができた」と生徒達に話して聞かせました。
私は、高校生に悪い影響を与えるから、そんな話はしないほうがいいと諭しました。
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うつ病を一瞬で治す方法〜その2〜
2013-07-01 19:00209ptこんにちは、苫米地英人です。もうすっかり夏ですね! 次回の放送は明後日の7月3日(水)、久しぶりにまた質問や悩み相談に答えたりする、フリートークスタイルで行きたいと思います。<a href= 質問、または悩み相談のメール、下記にいただけたらありがたいです。drtomabech@gmail.com このメールアドレスがメルマガ運営部のアドレスになります。こちらにいただいたメールは、運営部が管理しますのよろしくお願いいたします。 さらに、夏野剛さんとのスペシャル対談や最近の放送など、過去の動画を会員限定動画で投稿いたしましたので、また未視聴のかた、改めて見直したい方など、是非ご覧下さい。大好評をいただきました岡田斗司夫さんや久田将義さんとの動画も、公開準備しておりますので、お待ち下さい。 また、このブロマガ専用の公式twitterを立ち上げております。ドクター苫米地ブロマガ委員会という名前です https://twitter.com/tomabechiblomag ブロマガや生放送、その他に関する情報などをツイートしていきますので、ぜひフォローをお願いいたします。具体的なうつ病の特効薬 前回は、悩み相談にも多い「うつ病やうつ症状への対策」についてでした。うつ症状やうつ病は、一瞬で治ってもおかしくないこと。治すためには、自分でそのハッピーでない状態をやめればいいこと。そのためには、イヤな記憶にとらわれないようにする、といったことを教えました。 今回は、具体的なうつ病の特効薬をお教えします。 うつ病が発覚した時、本人は「まずいことになった、どうしよう」と心配しながらも、無意識では「しめた!」と思っているのです。病院で診断を受ければ、堂々と会社を休む理由が生まれるし、いま抱えている仕事も誰かに肩代わりしてもらうことができるからです。 うつ病という診断は、会社において錦の御旗です。 周囲の人々はねぎらってくれるし、誰も「明日朝までに仕事を仕上げろ」とは言わなくなる。長期間休んでも文句は言われないし、その間の給料も保証されます。 仕事がほとほといやになったビジネスパーソンにとって、これほど好都合なことはないわけです。そのうち、病気を理由に激しい競争の場から閉職に移されるでしょう。「第一線で活躍していたのに…」忸怩たる思いも湧くことでしょうが、それでもどこか安堵しています。病気を理由に、いつでも会社を休み、給料の保証つきでいやな仕事から逃れる〝権利〟を得ることができたのですから。 うつ病の解決策はとても単純 私の指摘が間違っていると思う人はちょっと考えてみてください。 今、うつ症状に悩みながら続けている仕事は、心からやりたいと望んで取り組んでいる仕事でしょうか。 今の会社の給料、待遇、社会的ステータス、そういうものを手放したくないから続けているだけで、本当はやりたくない仕事なのではないでしょうか。 本当にやりたい仕事をしている人は、いつだってハッピーを感じているはずで、ハッピーな人はいくら仕事で追い詰められているとしても、仕事がいやだとは感じないものです。本当はやりたくない仕事をしているから、仕事がかさんだりイヤなことがあった時に、身体に拒絶反応が現れてきます。そして、我慢の限界を超えると、うつ症状が現れます。 今のポジションを守りたい自分と仕事がイヤでしょうがない自分と、その両方に折り合いをつけようとして、うつ病に理由を求めようとするわけです。 この場合の解決策は、私はとても単純だと思います。それは、イヤな仕事を今すぐ辞めることです。 そして、自分がハッピーになる、本当にやりたい仕事を見つけるのです。実際、会社を辞めると、ビジネスパーソンのうつ病はすぐに治ってしまいます。 収入がなくなるからたいへんだと言っても、3ヶ月は雇用保険がおりるし、その間に次の仕事を見つけることは決して難しいことではありません。 もちろん、本当にやりたい仕事を見つけることができるかという問題はあります。 しかし、イヤな仕事を辞めるという決心をすれば、「このポジションにしがみついていなければならない」という前頭前野のパターンが壊れ、これまで見えなかったことが見えるようになってきます。 営業ではなく、教育の仕事がしたかったとか、自分が本来やりたかったことに思い当たるようになるのです。 たとえ給料が下がったとしても、本当にやりたい仕事をすれば、その先にいくらでも人生の夢を膨らませることができますから、どういうことはありません。 本人にとってその仕事は深く追及したい世界ですから、ハッピーに仕事に取り組んでいけば、スキルに磨きがかかり、高収入を得る道はいくらでも開けるでしょう。本当にやりたい仕事をして、自分の未来を切り開こうとする人は、うつ病になどなりようがないわけです。にもかかわらず、うつ病の人は、イヤな仕事を辞めようとは考えません。 逆に、イヤな仕事にしがみつき、いまのポジションをキープすることばかり考えます。だから余計にうつ病を必要とするようになり、それを理由にさぼりつづけようとするわけです。 辛い記憶や悲しい記憶が原因になっているわけではありませんが、うつ病の人も、前頭前野のパターンがその人の心の状態を作り出しています。 うつ病の人は、好き好んで自らうつ病になっている 私がよく、「うつ病の人は、好き好んで自らうつ病になっている」と指摘するのは、こういうことなのです。 さて、私たちが考えるべき問題はここからです。 うつ病の人は往々にして、自分のせいで病気になったのではないと考えています。しかし、すでに指摘したように、イヤな仕事に就いているのは自分の問題です、好きな仕事に就こうと努力しないことも、自分の問題です。 うつ病の原因は、そのほとんどが自分の中にあります。「上司が悪い」「会社の方針が悪い」「家庭環境が悪い」などと他人のせいにしているかぎり、うつ病は治らないのです。 では、どうすれば、うつ病が治るのか。
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