ヒデちゃん、お誕生日おめでとう。

 このところ毎年書いてるけどね、X JAPANは世界的な活動と共に幕張メッセで3Daysで無観客ライブを含めて最高のライブをしたし、YOSHIKIは色々大変だけどちゃんと元気で、世界的な視野で新しい地平に向かっているようだし、Toshlはトシくんらしく、人生はやり直せるという姿勢で、過去には叶わなかった国内での活動をとても幸せそうに展開していて・・・すべてがとても良い状況なんだけれどね、きっとヒデちゃんがいつも見守っているからだよね、本当にありがとう。

 幕張の初日に生で観ていてね、YOSHIKIが「HURRY GO ROUND」を披露した瞬間、僕は号泣しながらとても感動した。

 だってね、YOSHIKIが過去から今までを見事に「ひとつ」にしてくれたから。

 Xはいつでもどこでも会場がひとつになるし、音楽は時を超えるからファンはいつでも過去に戻れるのだけれど・・・

 今回YOSHIKIは、その2つをどちらも動かして、過去から今までを「ひとつ」にしてくれた。

 そうしたことでね、大丈夫、もう悲しまなくていいんだ、ってみんなが思えたんだ。

 ああ、ヒデちゃんがいる、ヒデちゃんがYOSHIKIと一緒にいて、観ているみんなに「大丈夫だよ」って伝えてる、って感じてね、僕はその凄さに驚いたんだ。

 とてつもない「愛」だよね。





 YOSHIKIが映画『WE ARE X』で語っているように、心の傷は消えないけれど、人は皆、悲しみに打たれた後、ずっと悲しみと向き合いながら、いつか、その悲しみと共に生きていく術を身につけていくんだね。

 不思議なことだけど、そうやって悲しみと共に生きながら、ちゃんと前へ進んでいる人の姿って、とても美しい。

 その美しさは、悲しみから心を守るためにどうすれば良いのか、真剣に向き合うから、生まれるのかも知れない。

 もしかしたら、悲しみの源が「愛」だからなのかも知れない。
 
 ただ、僕が、ヒデちゃんを愛している人たちと一緒にいる機会が多いから感じるのはね、その人たちの美しい時間すら、ヒデちゃんが生み出している、っていうことなんだ。

 僕がこんなことをお誕生日にヒデちゃんへ伝えるのもね、幕張の夜から、過去も今もひとつになったから、なんだと思うよ。

 だからね、いつも伝えている通り、ありがとう、って思う。

 たくさんの人たちに夢と光を、ありがとう、って・・・。

 
 
 
 ヒデちゃんが遺してくれた強さと優しさが、今でもたくさんの人たちの心を輝かせ続けている。

 永遠だからね。すごく心強いよ。

 日本はね、近頃どうだろう・・・。

 ちょっと心配かも知れない。

 いろいろなことが、甘くなってしまってね・・・。

 もちろん、常に新しいことが生まれているしね、若い人たちが見えない可能性へ向けて挑戦しているのだけれど。

 甘くなり続けている場所には、あまり美しい花は咲いていないかも知れないな。

 残念だけど。

 でも僕は諦めないよ。

 あの頃と同じように、なんとかしてやろう、って気合い入れてるから。 

 だからね、永遠になったhideの背中を見ている人たちに、期待してるんだ。

 やっぱり、違うよ。
 
 気合いがね、真剣さがね。

 何より、信じる心がね。


  
 
 これは毎回伝えているけれど、hideというアーティストの存在に心打たれてクリエイターになった人達が、本当に数多くいてね、心強いんだ。

 その多さに驚くし、心から誇りに思う。

 ああ、ヒデちゃんのおかげだなあ、って。

 ヒデちゃんが生まれてきてくれたおかげだなあ、って。



 ヒデちゃんが好きだったように、時代はどんどんいろいろな顔を見せながら変わっていくし、魔法みたいに感じる新しい可能性もすごい勢いで生まれている。

 そんな中から、たくさんの人たちの心が、輝くような蕾を見つけて、花を咲かせることが、いっぱいできたらいいよね。

 きっと、ヒデちゃんの背中を見ている人達がね、どんどん花を咲かせてくれると思う。
 
 だから楽しみにしていてね、ヒデちゃん。




 インターネットが世界中をつなげて、X JAPANも世界に活動の場を広げているからね、僕は日本っていう国のことを、前より真剣に考えるようになっている。

 きっとみんなもね、今、ひでちゃんが隣にいたら、何をするのかな、って、考えてる。

 だから、ひでちゃん、いつもみんなのことを見守っていてね。

 ひとつでも多くの花が咲くように、

 少しでも強く光が輝くように、

 見守っていてね。

 たくさんのクリエイターを、

 愛しているファンを、

 そして挑戦を続けるX JAPANを、メンバーを

 しっかり見守っていてね。



 ひでちゃん、お誕生日おめでとう。

 いつも愛をありがとう。

 永遠をありがとう。
 

     2018.12.13  津田直士


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過去、12月13日に配信されたhideへのメッセージはこちら
2017年 https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar1381494

2015年 https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar928291

2014年
(1) https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar686222

(2) https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar689878

(3) https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar696197

2013年 https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar412360


2017年夏、津田直士が寄稿した記事: イミダス 時事オピニオン「X JAPANが世界で評価される理由」

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【 津田直士プロフィール 】音楽プロデューサー/作曲家 
Sony Music在籍時に「BLUE BLOOD」「Jealousy」「ART OF LIFE」
のCo ProducerとしてX JAPAN(当時はX)をプロデュース 
インディーズ時代から東京ドーム公演までをメンバーと共に駆け抜けた記憶
の一部は、映画『WE ARE X』の中、インタビューという形で語られている。
また、自署「すべての始まり」にはその記憶のすべてが描かれている。

すべての始まり

「すべての始まり」特設サイト
https://www.innocenteyes.tokyo/