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「オバケ」【梅津瑞樹】
2020-05-31 15:00110pt -
本日の生放送について【スタッフ】
2020-05-28 14:00110pt -
「エモーショナル コントラディクション」【梅津瑞樹】
2020-05-24 17:00110pt -
「海」【梅津瑞樹】
2020-05-17 17:30110pt17
もうかれこれ一日半何も口にしていない。
というのも、戒律によって無謀な断食を強いられていた訳では決してなく、ただただ部屋の中で眠りもせず深く沈潜していたが故に食べるのを忘れていたのだが、しかしこうして文字に起こしてみると、だらしのない生活パターンが透けて見える一方、思考という霞を食して生きているかのようにも見え、いよいよ自分も仙人めいてきたなとほくそ笑んでいたら、腹がぐうと鳴った。
さて、寝食を忘れ物思いに耽るまでにその心惹かれるものとは一体何か。読者諸氏におかれても気になるところであるとするがよろしいか。
昨日、用事ついでに隅田川沿いを通った時のこと。折しも雨が降り、傘の弾く雨粒の音を聞きながら寂しげな川沿いをぼんやり歩いた。
暫くして、男とすれ違った。傘の隙間から見えたその男の胸から下は、どうやらこの雨の中、傘もささずに歩いてきたようで、ずぶ濡れであった。振り返るも、彼がどんなドラマ -
『崖下のパレード』たくさんのご注文ありがとうございました【スタッフ】
2020-05-12 16:30110pt9ブロマガに書くのが遅くなってしまったのですが…『崖下のパレード』グッズ、たくさんのご注文ありがとうございました!予定より発送に時間がかかってしまい、お待たせしてしまった方は大変申し訳ございませんでした。そして先週末より一般発売がスタートとなりました。ぜひお時間あるときにショップサイトを覗きに来てください。ショップサイトはこちら撮影時の様子をチラリ。写真はまた載せていきます!そして!今週5月15日(金)21:00より2回目の生放送を行ないます。ぜひご視聴ください! -
「イメージの犬」【梅津瑞樹】
2020-05-10 18:00110pt32少年は寂しかった。
何故ならば、彼に兄弟はいなかったし、学校の友人が放課後グラウンドを駆けずり回る頃、彼は一人お受験の為に駅の向こう側にある塾に通わなければならなかったからである。彼は両親からそこそこの期待を寄せられているのを敏感に感じとりはしたが、いつしかそれはしがらみとなって彼をそこそこ苦しめた。勉強は嫌いではなかったが、それでも友達との時間は何ものにも変え難かったのだ。彼は幼いながらも、友人関係においてその繋がりを強固なものとする方法の一つは何事かを共有することだと知っていたし、何よりそうして共有したものには鮮度があり、また足が早いということに焦りもした。
塾から帰る頃には日が沈み、町はその姿を変えて待ち構えている。塾のある路地には妖しげなドレスを身に纏った女性が立ち並んでいて、少年は何だか目のやり場に困って顔を伏せ、地面にこびりついたガムを数えて歩いたものだった。
路地を抜けると駅 -
「アイデア」【梅津瑞樹】
2020-05-02 23:02110pt26
祈りのパターンは人の数存在する。
しかし全ての創造者は皆一様にこう一度は祈ったことがあるものだ。
「嗚呼、神よ。アイデアを与えたまへ」
声を大にしては言えないが、恐らくアイデアが詰まりに詰まった見えざる釜のようなものがあり、そこから伸びる無数のパイプに我々は一人ずつ繋がれていて、定期的にその供給を受けているのではないか。まるで親鳥が雛鳥に餌を与えるかの様に、神にアイデアの餌付けをされているのだ。
こうして書くと何やら『マトリックス』における人間乾電池的なおぞましさが匂い立つが、とかく世界は平等である。神も悩みに悩んだ末に開発したシステムであろう。表向きは厳格であるが、反面常日頃からリベラルであることをも推進してきた彼らが如何に平等と自由の狭間で葛藤したかは想像に難くない。しかしその天秤を均衡に保つのもまた彼らの役割なのだ。
因みに供給されるアイデアは如何なる個人に対しても内容は完全にアト
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