パラリンピックの開会式を見てたら、身体にマヒのある女性が
聖火ランナーを務めて、おぼつかない足取りでよちよち
進んでいくからヒヤヒヤしてたら、なんとすっ転んでしまった!
聖火が地面に投げ出されてしまった! 

はあ?演出か?と思ったら、そうではない。
本当にすっ転んだのだ。 

すると観客が一斉に立ち上がり、拍手をしながら声援を送る。

あわててスタッフが飛び出してきて転んだ女性を起こし、
聖火を持たせたら、またよちよち歩き出して、次の人に聖火を
つないだ。 

さらに大きくなる観衆の声援。
あたたかい歓声が会場を包み込み、鳴りやまない。 

いかん!ここで泣いたら感動ポルノだぞ!
ただ聖火をつないだだけであり、もし健常者がすっ転んだら
「吉本のお笑いか!」と突っ込むしかないような光景じゃないか!
わはははは・・何も泣く要素はない。 

障害者がすっ転んでも「お笑いか!」と突っ込めばいいじゃ
ないか!
なぜそれができん?
差別か?差別してるのか? 

障害者なら、よちよち歩いて、すっ転んで、起き上がって、
聖火持たされて、次の人に渡す、それだけで大歓声になる。
なぜだ?なぜだ―――――っ! 

・・と思って泣きました。 

感動ポルノですみません。

 

 

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