明確にしておかねばならないことがある。
「AERA」で原武史が天皇陛下の「おことば」自体が
「国政に関する権能」の行使だと捉え、憲法4条に
抵触すると言っている。
竹田恒泰も「朝ナマ」で、天皇が退位の意思を示すこと
「国政に関する権能」だと言っていた。
そのとき、法哲学者の井上達夫氏が言ったことは重要である。
「天皇の地位につくということが、大変な人権侵害を
伴うのだから、それを(退位を)個人の同意に基づくと
することに何らおかしなことはない。」
「天皇に禁じられているのは、政治的権能、他者を支配する
政治的権能は有しないけれども、自分の、個人としての
人権を剥奪されている中で、あえてその地位につくか
つかないかを自分の意思で選べるということには、
何の問題もない。」
左翼の憲法学者と、竹田恒泰、そして八木秀次が、
奇妙なことに憲法4条を極端に狭く解釈して、即位・退位に
関する本人の意思を封じてしまおうとしている。
「否応なくお前は天皇になれ!そして死ぬまで退位を
許さん!」と「奴隷化」しようとしているのだ。
「天皇・奴隷化計画」である。
左翼憲法学者と、安倍政権の男系原理主義者どもが、
共に「天皇・奴隷化計画」を主張してるのが、まったく奇妙で
嗤える話ではないか。
事実上は、現在の制度でも、即位を拒む自由も、退位をする
自由もある。
皇室典範第三条に「重大な事故があるときは、皇室会議の
議により・・・皇位継承の順位を変えることができる」とある。
本人が拒めば「重大な事故」と見なされるのだから、
本人次第なのだ。
即位・退位を維持でも拒めば、天皇の首に鎖をつけて、
無理やり国事行為をやらせることができるか?
そんなことは無理である。
だからわしは天皇を「やっていただいている」と国民が
思わないといけないと言っているのだ。
「無理にでもやらせてやる」では天皇制は維持できない。
幼児じゃあるまいし、この程度の常識も分からないのだろうか?
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