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マーチン・スコセッシ「沈黙ーサイレンス」が凄い
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マーチン・スコセッシ「沈黙ーサイレンス」が凄い

2017-01-29 01:00
     

    今日は一日、外に出ていたから、ブログ書く時間もなかった。
    明日は「FLASH」に集中してコンテを完成させる。 

    マーティン・スコセッシの『沈黙-サイレンス-』という
    映画がものすごく面白かった。
    3時間弱もの時間を、一回も緊張感を途切れさせず、
    食い入るように没入して見てしまった。
    スコセッシの熟練した力量に感心した。 

    これをアカデミー賞の審査委員が冗長だと感じたというのが
    全然分からない。よっぽど馬鹿な連中なのだろう。 

    「信仰」とは何なのかを、とことん突き詰めていくのだが、
    「信仰心」と「踏み絵」と「拷問」と「棄教」、この素材が
    これほど面白くなるとは。 

    窪塚洋介が「キチジロー」を実に上手く演じていて、
    これこそが日本人の一神教の受容スタイルなのだろうと
    納得させる、弱くて、滑稽で、哀れで、可笑しい人格なのだ。 

    そして、イッセー尾形の演技が凄すぎる。
    知的で老獪な人格を滲み出させる演技が驚異的だ。
    日本人の役者の存在感が際立ちすぎるから、アカデミー賞
    を受賞できなかったのかもしれない。 

    しかし日本は一神教が根づかない泥沼の風土だというのが
    よく分かるし、さぞや宣教師も虚しかったことだろう。 

    映画を見てあらためて思ったのだが、一神教を理解できない
    日本人のコンプレックスが、天皇制を「男系ドグマ」に
    嵌め込んだ新宗教にでっち上げる者たちを産んだのかも
    しれない。 

    男系男子しか天皇にさせないという一派は、実は一神教に
    憧れているのだ。
    日本とは何かが分かってないのである。

     

     

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