第10号 2012.10.23発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・
小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、
AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?)
「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、
漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと
紹介する「よしりん漫画宝庫」、『おぼっちゃまくん』があなたの
人生相談に真剣回答!「おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに
生きるぶぁい~」、読者との「Q&Aコーナー」、秘書による
よしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。
(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※今週は特別に「ゴーマニズム宣言」2本立て!1本目ではなんと、
今話題の「熟女ブーム」を斬る!今回はちょっぴりエロい!?
2本目では日本は今後、何を目指して進むべきかという、
政治的に重要な論点が語られます!
※「今週のAKB48」の「アンチ」についての分析は、自ら
「我ながら良くできてしまった」と言う程の力作!
※「おぼっちゃまくん人生相談」、今週はなんと怒濤の13悶回答!!
小学生の女の子からのキュンとするような悩みから、「命やお金より
大切なものはあるか?」という深刻な話まで、おぼっちゃまくんが
爆笑回答!
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第11回「熟女ブームを斬る!」
2. 今週の一品・9品目「父の写真」
3. 今週のAKB48・第11回「アンチに罵倒される聖なる少女たち」
4. ゴーマニズム宣言・第12回「日本は何を目指すか?」
5. おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに生きるぶぁい~
第12悶~第24悶
6. よしりん漫画宝庫・第10回
「『タコちゃんザ・グレーテスト』①悪が正義で正義が悪で!?」
7. Q&Aコーナー
8. 今週のよしりん・第10回「『のりぴーに騙された!』事件」
9. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
10. 読者から寄せられた感想・ご要望など
11. 編集後記
第11回「熟女ブームを斬る!」
熟女ブームらしいのである。
ピース綾部(34)が若乃花・貴乃花の母親の藤田紀子(64)と
30歳差熱愛などと報道されたり、男性週刊誌が熟女ヌードを載せたりして、
ブームを煽っている。
お笑いタレントが、熟女が好きというのは、確実に「ネタ」である。
実際は若い女と付き合って、結婚するはずだ。
まさか藤田紀子や、70歳過ぎの五月みどりと結婚するはずがない。
「週刊ポスト」に熟女ヌードが載っていたので確認してみたら、
36歳や33歳、31歳である。
冗談じゃない!
30代なんか還暦間近のわしにとったらまだ若い女の部類に入る。
熟女って、少し顔が老けて見えるが、ちょうど食べ頃の女のことか?
「週刊ポスト」の読者ってそんなに若いはずがない。40代、50代だろう。
だったら30代の女が熟女ってのはオカシイ。
熟女の定義が相当曖昧だ。
わしの感覚から言うと、昔は40歳過ぎた女はセックスの対象外だったが、
いまなら40代でも若く見える女はOKで、50代はさすがに勘弁という感じだ。
まさかわしが70代になったら、50代の女もOKになるのだろうか?
ないないないないない!
わしは70代でも、上限40代とする。
だが、そもそもわしが男として終わっちゃうかもしれないけどね。
人間の自然の摂理として、男が女として意識するのは、子供が産める
年齢までのはずである。
そうでなければ、人類は滅んでしまう。
どうやら熟女ブームって、30代で年増に見える女か、40代以上でアンチ・
エイジングの成果のある女に性的興味を持つ男が増えた現象であって、
50代60代以上で年相応のお婆さんに見える女を好きになる男が増えたわけ
ではないようだ。
藤田紀子や五月みどりは若作りが上手いが、やはりお婆さんであって、
熟女ではない。
だからピース綾部は本気で口説くつもりなどなく、「ネタ」にしている
だけである。
熟女の定義を決めよう。
コメント
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すいません。自分のしたコメントを読み返して違和感を覚えてしまったので、再コメと一部訂正させて下さい(お恥ずかしい)。
「ヒーロー」について。
前コメで「戦闘しなくても」と書きましたが、やはり、戦ってこそヒーローですね。
しかし、「バットマン」や「スパイダーマン」を見る限り、アングロサクソンの描くヒーローものは正義と悪がハッキリしており、前者が後者を徹底的に叩き潰す。これに対して、日本人の描くそれは、悪者にもどこか憎めない部分が残っていて、ヒーローも相手に情けをかけてしまい、とどめを刺さなかったりするんですよね。「アンパンマン」や「タイムボカンシリーズ」がそうであるように。
そして、両者のヒーロー観の相違は、侵略と殺戮の歴史を辿ってきたのか、自然との調和・共生を重んじてきたのかによるのかなと思います。
AKB48の少女たちは、ヒロインではなく“女神”であり、よしりん先生の仰るように、我々が守らねばならない存在ですね。
ちなみに、独善的な正義に嵌るネトウヨや自称保守派の皆さんの運動は、グローバリズムという自分勝手な正義を世界に押し進めようとするアングロサクソン(アメリカ人)に似てる気がします(笑)。
再コメ、失礼しました。みなぼんさん、朝方が特に冷え込むようになったので、本当にご自愛ください。
ゴー宣は豪華2本立てということで、とても楽しめました!『熟女ブームを切る!』は自分も年上の女性がタイプのため、読んでいて自分の内面(同世代の女性についていけない。年上に甘えたい等)を見透かされた気がして、とても気恥ずかしくなりました(これを書いている今も汗が「ジワっ」と浮かんできていますorz)
同世代の女性にモテるよう、もっと仕事に打ち込んでいこう!&コミュニケーション能力を上げていこうと思います!!
また、もう1本の『日本は何を目指すか?』を読むと、本当によしりん先生が総理大臣になって独裁すれすれの指導力で日本を救ってほしい!と、鬼ぼ・・・み、みなぼん編集長が聞いたら鉄拳制裁されそうな幻想を抱いてしま います(汗)
そして、トッキーさんにリクエストなんですが、『夫婦の絆』を紹介していただけないでしょうか?『卑怯者の島』はよしりん先生が今後書くと仰っていたのでいいのですが、『夫婦の絆』はこの先書かれるか不透明なので、トッキーさんのネタバレありつつの紹介でいつか『夫婦の絆』を総括してくれることを期待しています。
最後に、編集後記の「羽毛布団はいいよ〜。軽いし暖かいし。」というチーフ広井さんの自慢を見て、『沖縄論』の隠れた名言「意味ねーっ」を思い出し微笑んでしまいました。みなぼん編集長。お体には気を付けて益々頑張って下さい!
今週もありがとうございました。
先生が「熟女ブーム」を気にしておられるというのは意外でした。
20年前の「ラブコメブーム」の延長線上の「熟女ブーム」という分析は興味深いです。
ネットに人の悪口書き殴るモテない男…、ロリや熟女に走る男…。「元気のない」男ばかりになっちまったなぁ…。
まぁ、かく言う自分も何事にも消極的な「元気のない」男の一人なんですけどね。
「ラブコメみたいに可愛い娘が告白してこねーかな」なんて言ってたし。(もちろん冗談です)
「仕事以外の人付き合いで疲れるのは嫌だし、一人の方が気楽だから」なんて言うのはやめて彼女でも作ろうかな。
AKBや最近のスポーツ界を見てると「最近の女性の勢いは凄いな」と感じます。
自分の職場でも女性の方が中核になっていて、男性はマイペースにやっていますしね。
(女性の方が数が多いということもあるんですが)
男以上にエネルギッシュに活動しているなと素直に感心しますわ。
ネットで喚いてる輩は女性のエネルギーに嫉妬しているのかもしれませんね。
こんばんは!
よしりん永久推し、みなぼん一推しのアッシュです!
今回もコメントありがとうございました。
前回、深夜にコメントしたため、P.Sでいきなりよしりん永久推しメン宣言をしてしまい、もしかしたら困惑させてしまったかもとちょっぴり後悔しました。
みなぼん編集長だけに媚びてましたので、今回からは、よしりん先生にもちゃんと媚びります(笑)
今回の熟女ブームを斬る・日本は何を目指すのか。
この二本立て面白かったです。
ピースの綾部も熟女好きを公言してますが、若い女性とデートしたりしているみたいですし、超熟女(おばあさんも可)のウド鈴木も結局年下の嫁さんゲットしたと報道されていたので、芸人の熟女好きはネタとみなした方が良いですね。
ロリコンも熟女ブームも、結局自分が女性に尽くすのではなく、一方的な愛情を求めてるだけのエゴだと思います。
そんなエゴを女性に求めても失礼ですよね?
安部さんに関しては、本当に呆れてしまいます。
金美齢さんとの対談でも自分が行った慰安婦問題も他人事の様に話されていた様で、本当にこの人にだけは任せてはいけないと再認識しました。
金さんも、李登輝さんを例に出して、よしりんの安部批判への反論しておりましたが、的外れもいい所でした。
台湾論で協力して下さった金さんですが、この様な発言をしてしまう事に、正直失望しました。
尖閣諸島の実行支配に関しても、命令が出たら、自衛隊を派遣するという構えですが、あの島に駐屯する事がどれだけ負担がかかるかという考えが不足している様な気がします。
装備はこのままで良いのか?何人配備して、食料や水をどの様に供給するのか?隊員の健康・精神状態をどの様に管理するのか?万一、中国が攻めてきたら?戦争にまで発展したら?そもそも、防衛費を削減し続ける日本に、それだけの予算を割り当てられるのか?など様々な問題があります。
自衛隊員も人間ですので、死にたくないのが本音です。
これは、自衛隊だけではなく国民も血を流す可能性のある重要な問題ですので、よく考えて発言して欲しいと思います。
今週のAKB48はアンチについてですが、ようやくさっしーのCD『意気地なしマスカーレド』が買えました!
よしりんとさっしーの対談でもアンチという言葉が何回も出ました。
確かに、アンチは一番のファンでもある訳ですよね。
アンチは気にしないのが一番ですが、気になってしまうのが人間ですので、若いメンバーが心配です。
見ず知らずの男に握手してくれる彼女たちって本当にすごいと思います。
僕だったら、絶対しません(笑)
心無いバッシングをする人たちは、彼女たちの存在の有難さを知るべきではないかと思います。
そう考えると、ゴー宣道場も凄い集まりですよね。
任期満了したら、毎月通える様になりたいな…。
いつも忙しい中、配信ありがとうございます。
よしりん、みなぼん編集長、トッキー。お疲れ様です。
小林よしのりライジングを読むために会員登録しました。
毎週ゴー宣を文章で読めるのはありがたいが、もっと多くの人に
読んでもらいたい、と思っていたところへ年末に幻冬舎から発売との
嬉しい知らせ。しかも漫画の書き下ろしも!
帰国したら直ぐに買いに行きます。
AKB48についてはたまにYoutubeで見るくらいで大して興味は無かったのですが、
今週のAKB48を毎週読んでいると本当に楽曲を聞き込んでいることが解り
改めて聴き直してみようという気にさせるだけの説得力があります。
熟女ブームを斬る、は初期の軽い話題も扱っていた頃のゴー宣のようで面白かったです。
三十歳代は熟女ではなく四十歳代が熟女なのは解ります。
同級生や同年代は皆熟女になるんだなぁ(しみじみ)。
ゴー宣道場で出ていた安倍氏の慰安婦に対する誤訳云々についてですが、
以前安倍氏が首相在任中にネットで別の件についてやり取りしたことを思い出しました。
私「移民一千万人計画とか、アジアゲートウェイ構想とか日本国民にとって
何の利益にもならない政策ばかり出して何が安倍さんは愛国者、だよ。」
バカウヨ「それはサヨクマスコミのデマだ。」
私「アジアゲートウェイ構想は安倍首相のメルマガに出ていたんだから
マスコミのデマじゃないだろう。」
バカウヨ「それは中川秀直幹事長(当時)の仕業だ。」
といったやりとりをした覚えがあります。昔も今も、本当に責任転嫁がお好きなようです。
本人としては安倍氏の弁護をしているつもりなんでしょうが、
外務省職員の誤訳にしても中川幹事長の仕業にしても仮にその話が本当なら
なおのこと安倍氏は責任ある役職につけてはならないとなってしまう事を理解出来ないのでしょう。
じゃあ今まで首相を辞めてからずいぶん経つが、その誤訳をほったらかしにしていたのか?
海外に対して情報を発信する際に正しく訳されているか一切チェックしていなかったのか、
スタッフを雇って言った内容をチェックさせなかったのかとすぐに疑問が生じます。
前述の件にしても安倍氏が本当に反中であったとして、首相の方針と全く違う事を
幹事長が勝手にメルマガで内閣の政策構想として発表したのか?
自分の名前で政策を周知する為に出されるメルマガの内容を確認すらしていないのか、と
安倍氏は国や党のトップとして失格な事をわざわざ補強しています(笑)。
初めての書き込みなのに長文失礼しました。
みなぼん編集長、お体には気をつけて無理をせずに頑張ってください。
今週も楽しく拝読いたしました。
回を追うごとに濃密になっていく内容に皆さんの本気度が伺われます。
今『沖縄論』を読み返していますが、これが、『戦争論』なみにロングセラーにならない限り日本の現状打破は難しいと思います。
『脱正義論の日常に帰れ』というメッセージは『坂の上の雲を追うのではなく、坂の下の畑を耕せ』に繋がり、
『戦争論』『天皇論』『沖縄論』『国防論』『脱原発論』へと続く『パトリオティズムへの回帰』の事だと最近気づきました。
これからも、日常生活者の感覚を忘れぬよう小林先生に道を照らしていただきたいと思います。
急に気候が変わり寒い日が続きますが皆様 体調にはお気をつけてご自愛くださいませ。
今回もレスポンスかまして、よかですか?
前のSAPIOで、熟女ブームの記事、ありましたね。先生ちゃんとSAPIOは読まれてるんだなと思いました。先生と合う雑誌はSAPIOしかないのでしょうか?もっと多くの媒体で先生の連載を読みたいですが…。
そういえば、歴史人、自分が行くほとんどのコンビニで目にするようになり、驚くと同時に喜んでいます。連載が評判のようでなによりです。単行本になったら、歴史好きの親父にも読ませたいと思います。
茶魔の相談の巧みさには尊敬すら覚えますが、深刻な悩みは相談出来なそうに思えます。よしりん先生へのQ&Aも、休憩的な、軽めの相談を選ばれてるようで。深刻な悩みばかりの自分は、相談するのをはばかられます(。-_-。)
ひとつ、リクエストがあります。
1話読み切りの漫画を、ライジングに載せてください!お願いします。
熟女ブームの分析が、面白いです。(私は、よしりん先生に熟女認定された世代の女性です)
ワイドショーで藤田のりこさんが、ピースの綾部との噂についてインタビューされていた時のニヤニヤ喜んでいる「下品な笑い」を見たとき、「お願いですから、下品に喜んでいないでもう枯れてください!」と懇願したくなりました。
「自分はこんなお年寄りにならないぞ!潔く・美しく・品良く枯れるぞ!」と、固く心に決めた日でありました。
今日が次のライジング発行日だというのに、ギリギリコメントですみま千円!
茶魔チャマありがとう!
早速パパに「なんかクリ!」って言ったら
大事にしてる日本刀をくれるって。
うん。ちがうんだよ、パパ。
でもちょっと嬉しそうだったから良かった。