『よしりん辻説法』のコンテを完成させた。
担当りか坊が38度の高熱なので、わしにうつることを警戒して、打ち合わせを延期したいそうだ。
りか坊は風邪ひいた報告に「恥ずかしながら」と書いているのが旧日本兵みたいでえらい。
完治してから打ち合わせに来てほしい。
今日から『大東亜論』のコンテを始める。
「SAPIO」は日本人に「反日」のレッテルを貼って、バッシングしてるらしく、左方面から批判されている。
「右向け右」しか雑誌が売れなくなってるから、仕方がないのだろう。
わしは自分の漫画しか読まないから知らん。
そういえば「新潮45」も「安倍向け安倍」になったようだ。
わしは適菜収の「安倍批判」が好きなのに、今はどうなってるのだろう?
メディアやジャーナリストが権力になびくのを仕方がないとする風潮を、わしは座視できない。
ネットの影響で人々が感情まで劣化した現状で、言論やジャーナリズムはより敏感に権力のチェック機能を果たすべきだとわしは思っている。
「安倍向け安倍」が商売上、得なのは分かっている。
「安倍向け安倍」ならケント・ギルバードや百田尚樹など、どんなフェイク本でも売れるのだから。
そこをどう突破するかが、創作者・表現者の意義の見せどころだろう。
そんな中で「SPA!」が「右向け右」にも「安倍向け安倍」にもならずに、相変わらず価値相対主義でやっている。
「安倍向け安倍」にならずに商売できてるのは立派だ。
社会が権力になびくようになったとき、全体主義化してきたときは、この価値相対主義が有効に働く。
かつてはオウム真理教と、オウムに命を狙われているわしを、価値相対主義に晒したから怒って出て行ったが、今は権力になびかぬ態度がジャーナリズムとして平衡を保っている。
商売のために「安倍向け安倍」になることは、わしは絶対にない。
現状を受け入れたら表現者としての自分の意味がなくなってしまう。
あくまでも商売で突破することが自分の存在意義なのだ。
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