• このエントリーをはてなブックマークに追加
お遍路休憩所に排外主義の真相
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

お遍路休憩所に排外主義の真相

2014-04-12 12:30
     

    『ゴーマニズム宣言』が、SPA!やSAPIOで
    連載されている頃からずっと、現場からの報告があった。

    良き観客として注目してくれている読者が、
    いざという時には現場から重要な報告をしてくれる。

    今はわしの個人サイトに、そういう人からの投稿がある。

    今日も重要な現場報告があったので、紹介したい。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・

    唐突のメールを失礼します。他に連絡手段がないために、
    こちらのメールフォームを利用させていただいております。

    4/10付けの時浦氏の「お遍路休憩所に排外主義の
    貼り紙が貼られている」件の記事について、まがりなりにも
    四国八十八箇所を一巡した者として、ネット上の拝外主義者
    の中であまりにも現地を知らない人間の妄語が多いため、
    僭越ながらお伝えしたい事があり、連絡を取らせて
    いただいています。

     

    まず、第一に申し上げたいのが、拝外主義者達が
    「道路標識等々にシールをペタペタ貼っている」事を
    問題視していますが、そもそも市街地を中心に電柱、
    道路、標識の支柱等に約7000枚の「へんろシール」を
    道しるべとして貼り始めたのは「へんろみち保存協力会」を
    始めとする現地の方、つまり日本人なのです。

    「道路標識等々にシールをペタペタ貼っているのは
    ピンクチラシと同じ。」というような拝外主義者も
    いるようですが、これは現地の方々への冒涜に
    他なりません。

     

    そして「現地人が言うには欧米の人はこんな案内標識が
    なくても問題なく回れているらしい。」という嘘を
    喧伝している者もいるようですが、これは明らかな捏造です。

    四国八十八箇所は札所と札所の間が徒歩5分程度のものから、
    最長になると80kmを超える場所まであります。

    そんな距離を外国人が徒歩で案内標識なしで回れるなど、
    少し想像力があれば無茶だと判ります。

     

    それから標識に間違いが多い事をつつく人もいますが、
    残念ながらこれは日本語の標識でもある事なのです。

    類似した例ですと、先述した「へんろみち保存協力会」も
    発行した地図に修正すべき点が見つかれば知らせて
    欲しいと呼びかけています。
    (→https://www.iyohenro.jp/contents/activity)

    実際、私も間違った標識に右往左往した事もありますし、
    地元の方が親切に教えてくださった道が結果として
    間違っていたという経験はあります。

    ですが、それを含めて道中に起きた事は
    「全て大師様のお計らい。」と思うのが遍路なのです。

    (私自身は、そこまで至っていないので不明を恥じる
    他ありませんが。)

     

    そして、最も肝心なのは、この排外主義の張り紙の
    問題点は、他の外国人の目にも付くという事です。

    今回問題になっているような休憩所には、休憩した
    遍路さんが自身の名前の書かれた納め札を名刺代わりに
    おいていったり、それこそ壁に貼る習慣があるのですが、
    よく見ると欧米からお越しの方もかなりいるのです。

    そういう人々が、この張り紙を見てどう思うのか心配です。

     

    以上、お忙しい中大変失礼いたしました。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・

    「運動家」の言葉は空疎だが、現場を知る者の言葉は
    腑に落ちる。

    わし個人の能力には限界があるので、こういう現場からの
    報告は本当にありがたい。

    RSSブログ情報:http://yoshinori-kobayashi.com/4444/
    チャンネル会員ならもっと楽しめる!
    • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
    • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
      • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
      • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
    ブログイメージ
    小林よしのりライジング
    更新頻度: 毎週火曜日
    最終更新日:
    チャンネル月額: ¥550 (税込)

    チャンネルに入会して購読

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。