第6号 2012.9.25発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・
小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、
AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?)
「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、
漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと
紹介する「よしりん漫画宝庫」、『おぼっちゃまくん』があなたの
人生相談に真剣回答!「おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに
生きるぶぁい~」、読者との「Q&Aコーナー」、秘書による
よしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。
(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※今週の「ゴーマニズム宣言」では民主党代表選を振り返り、野田首相が
原発ゼロの「閣議決定」を見送った背景、さらにアメリカとの関係、
自民党総裁選についても徹底分析します!
※「今週のAKB48」は先週号に引き続き、AKB48の「恋愛禁止ルール」に
ついてと、アイドルの本質について論じます。AKB48は果たして本当に
「ダダ漏れ」なのか!?
※「今週の一品」ではよしりんを助ける、ある女性の存在が明らかに…!
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言
第7回「野田首相はなぜ原発ゼロの『閣議決定』を見送ったか?」
2. 今週の一品・5品目「ヤクルト」
3. 今週のAKB48・第7回「アイドルの本質と恋愛禁止ルール」
4. おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに生きるぶぁい~第7悶
5. よしりん漫画宝庫・第6回「『厳格に訊け!』③『説教革命』は続く!」
6. Q&Aコーナー
7. 今週のよしりん・第6回「ゴー宣道場と博多の夜の出来事」
8. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
9. 読者から寄せられた感想・ご要望など
10. 編集後記
第7回「野田首相はなぜ原発ゼロの
『閣議決定』を見送ったか?」
民主党の代表選挙で、野田首相が得票率7割の圧勝を収めて再選された。
…だが民主党がいつまで政権を維持できるかわからないという虚しさ
からか、自民党の総裁選の方に注目が集まり、民主党は見捨てられてる感が
強くて、気の毒なくらいだ。
それほどまでに民主党政権は、国民の信頼を失っている。
確かに鳩山元首相の単純馬鹿な理想主義のせいで、民主党の評価は
圧倒的に下がった。
しかし、野田首相はなかなかしぶとい肝の座った政治家で、もし自民党に
いたなら、今の自民党の総裁候補よりはいい仕事をしていただろうと、
わしは思っている。
人権擁護法案を閣議決定したことはわしも失望したが、サヨクを抱えた
党内事情だからこその妥協なのだろう。これ以上、党を割る議員が出て
くると、益々政権運営が困難になる。
自分が民主党で総理総裁になったら、どう政権運営するかを考えずに、
右からも左からも文句ばっかり言ってるようでは、駄々っ子と同じだ。
話を原発問題に絞っていこう。
野田政権は9月14日、「革新的エネルギー・環境戦略」を決定、
「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を
投入する」
とした。
この「新エネ戦略」は抜け道だらけで、即時「脱原発」を唱える立場
からは相当甘いと言わざるを得ないものではあった。
それでも、まがりなりにも野田首相は「原発ゼロ」の方針は「ブレない」
と明言し、これは「国民の覚悟」であり、「ポピュリズムではない」と
言っており、事実上、それが野田首相の代表選公約だったはずだ。
ところが野田政権はこの新エネ戦略を閣議決定することすらできず、
単なる「参考文書」扱いに留めてしまった。
これはなぜなのか?
実はこれは、アメリカ政府の要求に屈したためだったと、9月22日の
東京新聞がスッパ抜いている。
政府は9月初め以降、在米日本大使館や、訪米した大串博志内閣政務官、
長島昭久首相補佐官らが新エネ戦略の内容説明を繰り返していた。
それに対して米高官の国家安全保障会議(NSC)のフロマン補佐官
などから懸念が示され、結局野田政権は米側の意向に沿い、新エネ戦略の
閣議決定を見送ってしまったのである。
そもそも、米国では「シェールガス革命」で天然ガス価格が大幅に安く
なったことなどによって、とっくに原発は採算の合わない、過去のエネルギー
と見られている。
コメント
コメントを書く「よしりん企画」は一蓮托生の関係で羨ましい。わが介護のスタッフもこうでなくては。
明日の仕事を頑張るぞ。
よしりん先生、よしりん企画のみなさん、今週も配信お疲れ様でした。
先生がヤクルトを常飲されているとは、かなり意外でした。リポビタンDとか(ファイト一発系)をグイッと飲まれてるイメージがあったので。あっ、これは「偏見」ですね、すいません(笑)。
私は普段サービス業に従事しており、日曜に開催されるゴー宣道場には一度も参加できていません。なので社稷の話は今回の「ゴー宣」を拝読して初めて知ったのですが、胸にジーンとくる素晴らしい話ですね。心のどこかで近代主義を盲目的に受け入れていた自分を反省しました。そして、科学も社稷と調和できなければ単なる凶器でしかないのだなと感じ、あらためて脱原発の決意を強くしました。
少しでも自分にできることを!と思い、現在、自宅への太陽光発電の取り入れを検討しております。
また来週の配信を楽しみにしてます。
>>14 閑人さん
どうも、ありがとうございます。
「暗い気持ちになったが、明るくなった」とおっしゃって頂いて、とても嬉しいです♪
あぁ、ハゲてて良かったぁ。 おじいちゃん、ありがとう☆
これからは、自分の道を貫いていけるよう、精進します。
>>24 byuronさん
私に関することまで触れて書いて頂き、ありがとうございます。
「ハゲネタ最強説」からつながる「モテル」という話は、本当ですかっ!?(笑)
私はモテルどころか、恋愛経験がほとんどないですね。24歳で結婚しましたし。
親戚からは「ハゲる前に急いで結婚しやがったな」とからかわれます(笑)
経理を知っているという共通点が嬉しいです♪
今は工場の仕事量の確保が厳しくて、人員削減だけは避けるべく、全力を尽くしています。
教育訓練の講師も、以前よしりんから頂いたアドバイスのおかげで、なんとかなりそうです♪
>>32 ヒヤマさん
【よしりんライブ】をチェックできたとは良かったです!
あれは見なきゃ絶対にソンだと思っていますので、
無事にご覧になれたかどうかが、気になっていたのです。
「笑いは大阪人の魂」とは、なるほど、そう言えると思いました。
でも、私は残念ながら、大阪では「おもんないグループ」の真ん中くらいです。
大阪にはおもろい奴がゴロゴロいますので、機会があれば、ご家族で遊びに来て下さーい♪
ところで私は、私の相談に対して「笑うこと」で回答してくれた
茶魔の優しさが身にしみました。茶魔の器に感動しました。私は茶魔が好きです♪
『ゴー宣・第7回』で「挙国一致体制」について言及されている。自分も、昨年3月11日の東日本大震災が発生して以降、「挙国一致体制」になるのが当然と思っていたことが思い出された。僕は当時、地元の自民党落選中保守系議員の事務所に出入りしていたので、地震発生から2、3日後に会いに行ってみた。そのとき元議員から開口一番に発せられた言葉は、「解散総選挙に持ち込んで民主党を倒そう」だった。僕は、「馬鹿かコイツ」と思い、それ以来距離を置いている。
民主党の議員とも一緒に飲みに行く仲なのだが、キャバクラで「俺が金を出してやるから、新しく店を開きなよ」と、オネーちゃんを口説いていた。「聖人君子であれ」なんて思っていないし、女を口説いてもいいが、「僕や他の客がいないところでやってくれ」という感じだった。
何もかも出鱈目だった。あの当時の脱力感を思い出した。
祭り。
確かに見ました。それも三度。
私は道場の前日に前乗りして東京見物としゃれこんでいたのですが、靖国神社へ赴く途中の飯田橋付近で第一の神輿と遭遇。
その夜にはなんと「日本一チャラい街」、渋谷の道玄坂でも神輿と遭遇しました(重ねて言いますが夜です)。
ポン引きのフィリピーナのお姉さんの間を縫って進む神輿に、私はドン引き。
暗闇の中、煌めくネオンを反射して浮き上がる「場違い」な法被姿の担ぎ手達の行列は、祭りというよりさながら百鬼夜行。この世のものとは思えぬシュールな光景に目が点。
早々にカプセルホテルという名の木賃宿に逃げ帰り、頭から布団を被って震えながら夜を明かしました(・・・・・隣の人間のイビキがうるさかったので)。
で、翌日に玉川区民会館前で第三の神輿に遭遇したときには、ぶっちゃけ「ここでも?」
そもそも関東では九月に神輿を担ぐ習慣でもあるのでしょうか? 秋祭りのシーズンにしても偶然に過ぎる。まるで東京中で祭りをしているかのような不思議な感覚。
「よしりんの赴くところ、偶然は起こる」とは言え「よしりんへ赴く人間にも、偶然は起こる」のでしょうか。
今では、瀬戸内の小島から上京した人間を、武蔵の国の土地神様が祝福して下さったのだと強引に解釈しています。
>>39 カレー千衛兵さん
レスありがとうございます、私の投稿にレスは良いですよ。。。独りよがりな人間なんです。
カレーさんが私と同類に見られたら心苦しいです。ヤフコメでも安倍は期待できないみたいな事を書いて、滅茶苦茶叩かれましたしw
ところで、茶魔も良いけど、個人的には、通掛聞造さん、ウォッチマン、怖賀リータとかお助け軍団が好きだったなー。みなぼんに頼めばライジングに登場させて貰えるんでしょうか・・?
『政府が本気で2030年代の原発ゼロを目指すのなら、核燃料サイクルやもんじゅに対しても、何らかの見直し、縮小の見取り図を示さなければいけなかった。というか、そうしないと整合性がとれない。そこの部分にメスを入れられなかった時点で、政府は圧力で「変節」したのではなく、「原発ゼロ」にする気が初めからなかったんだと思います。』と津田大介氏は指摘されています。
その中で『「原発ゼロ」の方針は「ブレない」これは「国民の覚悟」であり、「ポピュリズムではない」』と言及された野田総理 小林先生の言うとおりなかなか肝の座った政治家なのかなと思うようになりました。
もし、震災時に自民党政権だったとしたらどうなっていたのかと考えると今より良いとは思えないです。新総裁の「アサコール安倍」ではこうは行かないかったでしょう。
今の政治家では内圧にも外圧にも勝てません。小林先生の『すでに節電・省エネ・再生エネ革命は成った!なぜ未だに原発を動かしているのだ?誰もがそう思う日が来るまで、民間の力でやり遂げようじゃないか!』のメッセージをしっかり受け止め広めていきたいと思います。
今回も楽しく読ませていただきました。
原発に関する野田首相の決断にはがっかりさせられましたが、米国からの横槍があったということであれば、あの決断が今の日本の政治の限界なのかもしれない。悔しいですが。
ただ、3.11で原発が国家を崩壊させかねない危険極まりない施設であることは国民大多数の常識となったのは間違いないので、反原発に傾いている国民感情を維持し続けることが大事なんだと思います。自分にできる範囲で脱原発の火を灯し続けたいと思います。
今回のAKB論というかアイドル論も楽しかった(そして大変勉強になりました)です。
自分を好きになった相手に幻想を抱かせ続けるのがアイドルがアイドルで有り続けるための責務なんですね。改めて芸能界はストイックな世界だと思いました。
今日google+で、秋元康氏から北原里英さんへ新番組への出演についての業務連絡がありました。
番組の内容は「男性3人、女性3人が一つの家に住む恋愛バラエティーで」「現役のアイドルが知らない男性たちと一緒に住」み、「その家に住んで、そこから仕事に行くことになる。」というもので「現役のアイドルは恋愛と仕事とどっちを取る?が、テーマだ。」とのことでした。
出演するかどうかは北原さんの判断に任せるとのことでしたが、こんな番組への出演の判断を当の本人に任せる秋元康氏の豪胆さとそれだけの信頼を勝ち得た北原さんにプロとしての敬意を覚えました。
最後に「厳格に訊け」無事購入できました。笑えて考えさせられる漫画でした。
厳格の全く教条的でない説教に今東光氏の説教に通じるものを感じつつ「女について」に描かれるよしりん先生の生の姿が見え隠れするようでした。
こんな破天荒なキャラを生み出しつつ、原発や皇統についても真剣に論じることができるよしりん先生の思考の幅の広さと、そして言っている内容の芯のブレのなさに改めて驚嘆です。
改めて異常天才と呼ばれる所以を思い知らされました。
また次回を楽しみにしております。
今回のライジングを読んで、政治家だけでなく国民は米国の圧力に屈することなく脱原発する覚悟はあるのか!?と聞かれたような気がしました。
実際、僕は原発依存の背景に電力会社の利権の他に、米国が一枚絡んでると知ったとき「じゃあ、原発が止められないのもしょうがないのかなぁ」と思ってしまいました。でも、自分という個人単位で米国に屈していてはダメだ!とすぐに思い直し、次の選挙は絶対に脱原発と女性宮家賛成を表明する政治家に投票するし、節電もガンガン続けて、小規模な脱対米依存を表明してやるぞ!と思いました。
話は変わって、さっしーの新曲の特典DVDにて、よしりん先生との対談が収録されるそうで17日は絶対買うにござる!と思いました。さっしーは最近すごく綺麗になっているなあと個人的に思っていて、よしりん先生にその綺麗になった理由とかをニコ生で語ってほしいです!
みなぼん編集長こんばんは(゚▽゚)/
みなぼん推しのアッシュです!
みなぼん編集長、いつもコメントありがとうございます!そして、いつも更新日前日にコメントしてすみま千円m(__)m
今回は短文で失礼します。
飯館村の話を脱原発論で知ったとき、本当にショックでした。
涙を流してるおばさんの絵を見て、心が傷みました。
私の祖父は生まれ育った土地に眠ってますが、飯館村の様な状況に置かれても、先祖の墓を守りたいと思ってます。
今週のAKBでは、裏切らない女性の幻想という言葉が印象に残りました。
私も女性への幻想を持ってます。
アイドルの恋愛や素行問題に比較的寛容ではありますが、好意を持っている女性がやったら、失望するかもしれません(笑)
よしりんがまゆゆを一推しと言ったのは、まゆゆが裏切らない女性の幻想を実現しようとしているからだと、この記事を読んでそう思いました…。
結局長くなってしまいましたね(笑)。