私もキッシンジャー的考えで行動すべきだと思います。金大中、廬武鉉もそういう考えで北に接すべきだと言っていました。追い詰めればいいということでは問題は解決しないと思います。

それにしても、米国は国際政治でのいいかげんさ（次記の三項目参照）改めないと日本以外のどの国も米国を信用しなくなりますよ。米経済が破綻すれば、日本経済はゼロになるのですから、他人事じゃないのです。

１．米国最重要の同盟国の一つイスラエルは核兵器を保有していることは世界周知のことです。イランやイラクが核兵器を持とうとすると悪魔の如く怒るのは一体どういう心理なんでしょう。
２．米国は北朝鮮に人権がない、選挙をすべきだと非難するが、もう一つの米国最重要の同盟国サウジアラビアには人権も選挙もない。それどころではない。奴隷制度が残っているのです。しかし、米国はサウジアラビアを非難しようとしない。
３．米国はイラクとリビアを有無を言わさず一方的に攻めまくりフセインとカダフィを虐殺しました。シカゴの往年のギャングの蛮行と同じですよ。

以上のような忌まわしき行動を米国が自粛し止めない限り北朝鮮がノーマルになるとは考えられません。

米国の政治軍事両面の世界戦略の破たんが、顕著になったということでしょうか。

米国の対シリア、対ウクライナ戦略は、すべてロシア封じ込め政策であり、事もあろうに、経済制裁を科してしまった。ロシアに対する宣戦布告に等しい。もともと、北朝鮮はロシアと結びつきが強く、米国のロシア制裁が、結局北朝鮮とロシアの結びつきを強めている。米国の大きな影響力は、中国が台頭する中で弱まっているのに，対ロシアの歴史を巻き戻してしまったのであり、米国の外交的誤算が敗北につながりかねない。現在，対ロシアに対して、米国の言う通り動く国はない。北朝鮮は、ロシア問題解決なしに解決の方向が見いだされず、米国はどのように解決していくつもりなのであろうか。

>>1
フレデイ・サンは北朝鮮の核開発技術はどこからきたとお考えですか？個人的にはロシアや中国経由ではないと思うのですが。

技術と言えば、それは力ですね。そして力を持とうとすれば技術を揺るぎないものにしなければいけない。そして揺るぎないものでなければ人は動かない。まだまだこれからという面は確かにあります。闘いは終わらないですね。

　今回の北朝鮮による核実験、本当に水爆実験であったかどうかはともかく、国連安保理は強く非難する声明を発し、アベ首相も断固たる対応をとる旨述べています。でも、若干不謹慎かも知れませんが、憶測するにアベ氏は内心喜んでいるのではないでしょうか？

　先の安保法制化の強行に際しては、苦し紛れに「国際環境の変化」を唯一の理由としていましが、今回中国の脅威にプラス北の核の恐怖を付け加えることができました。外に敵を作ることで内の結束を図ることができれば、内閣の支持率は間違いなく上がり、これで７月の参院選もさらに有利に戦えると踏んでいるのではないかと思うのですが、如何でしょうか？

北朝鮮が核実験をしたのは、それを使って他国を攻撃するためではない。そんなことをしたら国家崩壊につながることは金正恩だって百も承知しているだろう。
北朝鮮は、イラクやリビアのように、米国に攻撃されることを恐れているのだ。イラクもリビアも、大量破壊兵器などの疑惑をかけられたため、国連の調査団を受け入れるなど、あらゆる手段を用いて証明していたのに攻撃され、フセインやカダフィは殺害された。それを見ていた金正恩は、かけられた疑惑を否定してもムダだと勉強したのだ。そして疑惑以上の武力を備えることが「抑止力」になると考えたのだろう。つまり、北朝鮮に核実験をさせたのは、戦争大好き国家の米国だと言えるだろう。

>>3
ウイキペデイアによれば、北朝鮮はソヴィエト連邦が設計した研究用原子炉を運転し１９６５年８月に臨界に達せしめたと書かれています。一方、日本は米国から導入した動力試験炉を１９６３年１０月に運転開始したと書いてあります。日本よりわずか２年遅れただけと知り彼らのスタートが意外に早いのに驚きました。

朝鮮半島が日本の植民地だったころ、日本の主力産業の工場立地は北朝鮮に集中していますから、現地の人々の技術知見の水準はかなり高かったと思われます。更には１９５０年前後に北朝鮮はマッカーサーの核攻撃の脅威に曝され、そのおののきは尋常では無かったと推測されます。核は核で対抗するという意識は他のどの国より北朝鮮においては切実だったのではないでしょうか。

>>5
全く賛同します。米国でウイリアム・クリストルとかいうネオコン・ナチという異名を持つネオコンの論客が「使うことが出来なければ核兵器は何の意味もない」といった狂った発言をしています。そういう人間が米政治の主流にいますが、北朝鮮みたいな核兵器の持ち方もあるのです。ロシアの核兵器も中国の核兵器も米国を徹底的にけん制する役目があると思います。その戦列に北朝鮮が加わったのです。これら諸国にとって時に邪悪な振る舞いをお構いなしに行う米国に対抗して主権維持を図るには核兵器しかないのです。ウイリアム・クリストルは根本的に間違っています。米国が戦争政策を変えない限り世界は北朝鮮を核保有国として認めざるを得ないのではないでしょうか。

ラムズフェルドのこともあるし、朝鮮半島エネルギー開発機構（KEDO)って組織もあったって聞くよ。元々日本と韓国のお金ってどういうこと。

昔、自民党の軍備拡大路線にたいして、そんな金があったら
福祉にまわせと野党議員が要求しました。
それに対して自民党のタカ派議員がこう言い返しました。

「防衛力増強こそ最大の福祉だ」
もう数十年前の話です。

自民党タカ派議員の言ったことは一面の真実です。
国家の置かれた状況によっては。

m.m.さんのおっしゃった理由で、北朝鮮のしたことは
完全に正しい。

これをしなければバカです。

米国は完全に読み違えているのです。
北を追いつめれば崩壊すると。
ところがあまりにタフでここまで来てしまった。
いま、追い詰められたのは米国です。

やがて、米国までの運搬手段を手に入れる。

オバマの電撃訪朝があるかもしれません。
そして国交樹立。
日本になんか相談しませんから、外務省はいまからその時に
備えたほうがよい。