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現在米中の対立が激化。この状況を「新冷戦」とみなす見解があるが間違っていると思う。ソ連と中国は大きく違う。ソ連は経済の市場化をできず中央統制経済に固執し崩壊の運命。他方中国は市場経済で、経済の規模・質で米国を凌駕。米国の対応策は質的に全く異なる。
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現在米中の対立が激化。この状況を「新冷戦」とみなす見解があるが間違っていると思う。ソ連と中国は大きく違う。ソ連は経済の市場化をできず中央統制経済に固執し崩壊の運命。他方中国は市場経済で、経済の規模・質で米国を凌駕。米国の対応策は質的に全く異なる。

2021-09-23 07:51
  • 11

  現在米中での地率が激しいものになっている。この状態を「米中新冷戦」と表現する人々がいる。この表現は幾つかの点で、適格でなく、事態の把握を不正確にする。
 ソ連の存在していた時、特に核兵器が登場してから「冷戦時代」と称された。
 米国を中心とする自由民主主義体制がある。これに対しソ連は共産主義である。ソ連は基本的に西側の「資本主義」体制を壊し、世界を共産化させるという理念を有していた。
 ソ連は資本主義の悪は指摘するも、それに代わる的確な経済運営の手段を有しなかった。
 麦や鉄鋼やセメントの生産だけですむなら、生産高何万トンという目標を掲げればいい。だが商品が多様化する中で中央が各々の商品に的確な生産量を決定することは不可能である。無用な商品が積み上がり、必要な製品が不足する状況が生じてきた。こうした中、1960年代s初頭、ソ連経済を至市場化すべきという論が高まった。生産品目、量を中央の指令でな

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孫崎先生のおっしゃる通りですね。

更に、僭越ながら、次のことを付け加えさせて下さい。

今の米国は巨大な観光地を目指しているようですね。ラスベガスは米国人の観光地ですが、米国は今や世界の観光国家になっていくでしょう。

米国人で徹底した米国政治の批判家であるポール・クレイグ・ロバーツ氏は「確かな求人はバーテンダー職だけだ」と云った。まさしくそうです。プライド高い白人の若者は自分にふさわしい職業がないことに絶望してます。

農業以外の生産物を外国からの輸入に頼る米国。農業と言っても、遠隔操作で種まきから収穫までやってしまうから、もう大変。極端に言えば、バーテンダーしか職が無いことになっちまう。

もう勝負は決まった。中国の勝ちです。嫌中の日本の若者、考え方をチェンジする時が来ました。

No.2 31ヶ月前

>>1「底が割れている」と考えない人々が、少なくとも日本を始めとする「欧米」の大多数ではないのでしょうか?その証拠となるのが、今度の総選挙と思われますが。

No.3 31ヶ月前

現在捉えるべき問題が「冷戦」なのか、かなり疑問に思う。

日本でも報道され始めているが、習近平氏が三期目を目指すために、秋に開催される22年党大会に対する指針である。

鄧小平から始まった市場経済を捨てて、「共同富裕」を掲げ統制経済強化によって半世紀前の文化大革命に復帰しようとしている。

①若者に習近平思想を教育 ②富豪IT,芸能締め付け ③内向きの所得分配の強化

今後少子高齢化によって潜在成長率が低下して、GDPの大きな成長は期待できないとみているのでしょう。

No.4 31ヶ月前

満洲国で日本の岸信介ら革新官僚達はソ連の共産主義の経済運営が現実離れしていると後々の戦後に運営された護送船団方式の経済運営を試行錯誤で生み出していったとか。ドイツ・ナチスは国家資本主義で国力を回復させましたが、無謀な対ソ戦に突入しなければ欧州で覇を唱えていたかもしれません。
一度は世界を席巻した日本の製造業に対して米国内DS、GAFAMは円高と東アジア諸国の通貨安で台湾と中国と韓国に水平分業のアウトソーシングで日系IT半導体エレクトロニクス産業を敗退に追い込みました。
中国はナチスと同じく国家資本主義的な経済運営と思われます。
米国の繁栄は二度の世界大戦に勝利に世界の覇権を握り、ルールを作る側に回り、基軸通貨と軍事力を使い覇権をずっと維持出来た面が強いかもしれません。
倒した各国に民主主義を押し付け新自由主義経済の運営をすせても全体的に余り上手く行ってないようでもあります。

国家資本主義、護送船団方式と正解は分かりませんが、庶民までが豊かになれる経済運営が正解と思われます。
旧田中派経世会の経済運営で一億中流社会が実現しましたが、今、思うと色々矛盾する物があるがこれはユートピアだったかもしれません。

No.5 31ヶ月前

>>3
「核の傘」頼みの日本防衛、敵基地攻撃等が「画餅」に過ぎないと明かす孫崎さんの耳タコ論ですが、ご本人曰く「大多数の日本人には『耳タコ』論じゃないんですよ!」━それを考えても、残念ながら、ご指摘の通りなのでしょうね。そうでなければ、アベ、スガが消えたくらいで「自民の支持率回復」などあり得ないでしょう。真相は解りませんが、グルのマスコミによる「支持率回復」印象操作の下、来たる衆院選で不正選挙をやらかし、自民大勝。大衆は「支持率回復したから、仕方がない」で納得したことにさせられる━そんなシナリオではないでしょうか。

No.6 31ヶ月前

米中対立で見逃せない切り口としてmRNAワクチンが厳然としてありますね。

先程、二時間、DR.STEVE KIRSCHのワクチン接種の講義を視聴しました。この米人医師は命を懸けて、mRNAはコロナ患者を増やすだけで、それだけでなく死者を増やすだけだと内外のこれまで得たデータで説明するものでした。

彼はイスラエルと同様に米国もファウチの唱える如くワクチン打ち続けると両国ともに崩壊すると警告発してます。

中国は孫氏の兵法の「戦わずして勝つ」ということになるのじゃないでしょうか。

日本の専門家はファウチを最高権威として受け入れてますから、日本の運命もイスラエル、このままいけば、米国とともに自滅するんでしょうかね。

米国、イスラエルのワクチン接種政策が今後どうなるか、一時も目を離せません。両国が変われば、日本が変わるのですから、日本の他力本願体質が憎い。

No.7 31ヶ月前

1。
孫崎さんは本月3日の記事で、アジア諸国の株式時価総額を紹介している。
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar2047398
この記事には、中国の「元気よさ」を好感するコメントもついているが、わたしは、中国の株式市場には警戒すべきだというコメントをつけた。

9月16日のブルームバーグの記事では、世界の時価総額トップ10から中国企業が消えた事実を紹介し、原因を中国政府の規制強化に求めている。わたしの懸念があたったかたちだ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-16/QZIJBWT1UM1S01

孫崎さんは、中国を市場経済とみており、それが今回の論考の基本線となっているが、中国の「市場経済」は、市場の上に中国共産党が君臨する(そして党内の権力闘争が直に反映される)開発独裁型の経済であり、ふつうの市場経済とは異なることをよく認識しておく必要がある。

このたび恒大集団の破綻が懸念されている。負債は33兆円といわれている。33兆円はとてつもない巨額だが、しかし、それだけのはずはないだろうとわたしはおもっている。中国共産党は33兆円でおしとおし、さまざまな弥縫策を通じていったんは収めるのかもしれないが、さらに大きな破綻へのマグマがたまるのだろう。

2。
さて、上で開発独裁と書いたが、これを許したのはもちろん米国である。WTOに加盟させ、科学も技術も与えるか盗ませた(日本も片棒をかついだ)。そのかわり、米国は労働組合もまともにない中国で、労働者を安くこき使い、また環境を汚し放題に汚して、大儲けした。これがいわゆる新自由主義である。いまこの歯車が停止しようとしている。

3。
さて、「いまこの歯車が停止しようとしている」と書いたが、なんでそんなことになったのだろうか。AUKUSはオーストラリアに原潜を与える。その結果オーストラリアは潜在的に第一撃に対抗する敵基地攻撃能力をもつ。孫崎さんはそれを評して、「潜水艦開発費は560億ユーロ(約7兆2千億円)。他国から見ると豪州がこの潜水艦を持ってどれ位自国の安全保障を高められるか。ミサイル攻撃を考えるとほとんどない。無意味に投資の7兆円。これだけの予算があれば国内充実にあてられる。安保論は多くの場合無駄金使いに陥る」と述べる(twitter)。

しかし、中国もまたどんどん原潜を増やそうとしている。
https://www.businessinsider.jp/post-242808
孫崎さんのことばは、中国にもまたそのままあてはまることばなのである。

そしてそもそも論でいえば、中国が理不尽にオーストラリアをいじめてきたことが背景にある。されにそもそも論をいえばオバマ政権時代に中国があからさまに南シナ海の侵略をはじめたことが指摘される。あのころオバマはほとんど動かなかった。あのころの米国は、まだ「この」中国をどうあつかうべきか、決めかねていたのだろう。今後も紆余曲折はするだろうが、米国の基本線は決まったとおもえるのがAUKUSであった。

いまの事態は中国自身が招いた結果なのである。

4。
ところで、孫崎さんは「冷戦時代、米国が対峙したものは、崩壊が運命づけられ相手である」と書いているが、孫崎さん自身は、ソ連の崩壊をいつごろ確信したのかな?

あと知恵ならなんでも言えるのである。

No.8 31ヶ月前

ところで、以前から活発に開発がすすめられている報道のあった中国のmRNAワクチン開発事情はこのところどうなのだろうか。

しらべてみると、やや古いニュースだが、艾博生物科技(アボジェン・バイオサイエンス)のmRNAワクチンは現在第3相の臨床試験に入っておりこの10月末には治験の初期段階が完了する予定とのニュースがあった。
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20210907-00452108-toyo-column

そのうち、ファイザーはじめ欧米企業のはダメだが、中国のmRNAワクチンはいいのだ、というコメントを目にする機会もあるのだろうと、ワクワクしている。

No.9 31ヶ月前

そうそう、KIRSCHさんの講義で最も大事なポイント、いや結論と言った方が適切かな、は何とイベルメクチンでCOBID-19は征服出来るということでした。

私のスペキュレイションですが、米国で年内にはイベルメクチン革命が起きましょう。ワクチン後遺症に効けば、言うこと無いですがね。

中国と米国がWHOの尻を叩いて「コロナ怖い怖い作戦」に乗り出した結果、図らずも、次の二つの成果を上げたと言うことでしょうか。
1.遺伝子技術で人間の健康をコントロルすることは出来ないこと。
2.FLUとか言われるウイルス集団(この集団に新型コロナも入る)には寄生虫駆除剤が効くと言う大発見を偶然にももたらしたこと。

中国では製薬業界が政府を牛耳ることは原理的にないので、中国政府は、西側の諸国のmRNAや遺伝子組み換えワクチンの今回の世界的な実験から人民の為になる情報を獲得し、人民の為になる薬の開発に勤しむことになるのじゃないでしょうか。人の命より業界カルテルの利益が大切だなんていう倒錯は原理的には中国では許されないでしょうね。

言っておきますが、私は共産主義者じゃない。自由奔放を愛する外道のアナーキストです。

No.10 31ヶ月前

>>10
訂正:COBIDはCOVIDの間違い。私の友人がFACT CHECKを避ける為にCOBIDとCOV?Dとかスペルするのでついうっかり私もミスしました。

No.11 31ヶ月前
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