• このエントリーをはてなブックマークに追加
詩作の場「蜜の味」に向けて
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

詩作の場「蜜の味」に向けて

2016-04-02 06:38
  • 1

蜜の味

詩作の場「蜜の味」に向けて

まだ年端もいかぬ頃「あの頃は良かった」と昔を慈しみ

どうやったらいまを前向きに生きることができるのかと

考えあぐね、いつのまにかそのはけ口を「創る」ことに

見出した。それを誰に話すこともなく、ここまで自問自答で

やってくると、

さすがに、どこかにその痕跡を少しだけ

残しておいてもバチが当たらないのではないかと

思えてくる。


とあえばその痕跡の味はいかなるものか。

もしや甘くどこか苦味が残る味ではないか。

甘いだけのカステラでは人の舌を満足させることはできない。

かといって、塩味を加えるだけがその全てではない。

自分が感じる「蜜の甘さの幅、深み」とはいかなるところ

からくるものなのか。


人生ジャムは作り置きが効かない。

新しい果肉を目を皿のようにして火にかけなければ

おいしいトーストを味わうことはできない。


秒速で、分速で。あそこで、ここで。

ことばが、音が、そこへたどり着くその前に。

蜜として蜜本来の味を含むそのわずかな合間に。


「蜜の味」は自分でも鍵をかける引き出しの名前である。

さあ、少しずつ、走り書きした紙を集めて、

形にしておこう。


Senri Oe Brooklyn

 
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
ニコニコポイントで購入

続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

コメント コメントを書く

制御なんてできない。感じあっているのだから。

No.1 94ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。