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ぼんやり層に優しい柔術講座! 
ブラジリアン柔術ライターの橋本欽也さんにここ最近の柔術界隈を語ってもらいました!(聞き手/ジャン斉藤)


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「高田さんは相当強いっすよ……」ブラジリアン柔術家・高田延彦を語ろう■橋本欽也







――
柔術ぼんやり層に優しい欽也さんに今年の柔術界について伺いに来ました。

欽也 Dropkickは1年ぶりの登場ですね。去年の9月にやっているみたいです。

――
というと、高田延彦の柔術デビュー戦で盛り上がってから1年以上も経ってるんですか?

欽也
 そうそう。その試合直後の配信ですよ。

――
去年は「みんなが好きなほうの橋本さん」と呼んでましたが、欽也さんは昔はモテてたみたいなんで「モテる橋本さん」はどうですかね。

欽也
 そういう言い方はルッキズムですよ。いまはモテてないです、過去の話です。

――昔はモテててたことは否定しない(笑)。モテたけど、結婚しないまま……。

欽也
 そうですね。俺は結婚はしないほうがいいと常々思ってるので。

――
結婚したことないのに否定するのはどうなんですか?

欽也
 いや、そうなんですよ。いまにして思えば1回したほうがよかったかもしれないけど、まあバッドエンドになるのはわかりきってるから。

――
それは自分のライフスタイルを貫き通すと、奥さんに迷惑がかかるってことですか。

欽也
 そうそう。自分の判断だけで好きなことができなくなるじゃないですか。「あそこに行ってもいい?」と聞かないといけない。お金も自分の自由に使えなかったり、手枷足枷がつくんじゃないかって気持ちはありますね。50年、生きてきて、このライフスタイルを変えられないところもありますから。

――柔術の活動も忙しそうですよね。

欽也
 ヤバイっすよ。柔術が盛り上がってて、ニュースが追いつかない。こないだSJJIFワールドというアジア最大の大会が千葉ポートアリーナであったんですけど、5500人も出てるんですよ。

――
5500人も!

欽也
 去年が4000人で、今年5500人で、来年はもっと多いじゃないですか。スタッフのギャラや待遇もよくなってるし。

――
一大産業ですね。これからは「お金持ちの橋本さん」って呼んだほうがいいですかね(笑)。

欽也
 いやあ、小金持ちですね。

――
そこも否定はしないんだ(笑)。

欽也
 以前みたいに、月末に通帳記入して数字を眺めながら「どうしよう……?」みたいに困ることはなくなりましたね。

――柔術にカネの雨が振り始めたのは、ここ10年ぐらいですか?

欽也 いや、ここ2年くらいですよ。新型コロナが明けた直後くらいからじゃないですかね。去年今年で大会数がグンと増えたし、1大会あたりの参加者も増えた。もう毎週末大会があるから、業界自体が潤ってる実感はありますね。

――
何がきっかけだったんですか?

欽也
 うーん、そこはあんまりよくわかんないですけどね。柔術家がバリバリ活躍したわけでもないですし。

――
俳優やタレントが柔術をやることで世間にも広まってますよね。

欽也
 ああ、そこも理由にあると思いますよ。岡田准一さん、玉木宏さん、ガリットチュウ福島さんたちがやることで、柔術はセレブリティーたちがやってるものとしてステータスが上がったのは間違いないと思うんですよね。俺も地上波に出させていただいたりするし、格闘技以外のメディアで柔術が取り上げられる機会は確実に増えたと思います。

――
一般メディアがファイトスポーツを取り上げるとなったら、いまはダントツで柔術ですね。

欽也 あと柔術をやるのはけっこうお金持ちっていうか、30代、40代で余裕がある人たちだから。道着も昔は1万5000~2万円ぐらいだったのが、いまは4万5万でもバカバカ売れてるから。柔術を取り巻く環境が変わってきてて。教則動画やセミナーの単価も上がってるし、お金がすごい動いてますよね。


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