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2025年12月の記事 20件

【記事16本14万字】後藤達俊、チャーリー柏木、堀口恭司vs平良達郎、魅津希、斎藤裕、澤田千優……

非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! 記事本18万字で800円!!(税込み) ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ ◎RIZIN2025海外戦略総括!2026大展望!!■チャーリー柏木慎吾18000字 ◎斎藤裕15000字インタビュー ラーメンと復帰、引き際を語る ◎ブラジリアン柔術はなぜ「やるスポーツ」で勝ち組になったのか■橋本欽也 ◎【祝・契約更新!】UFC3勝1敗の魅津希ちゃんはもっと偉そうにしていいはず! ◎2027年UFC日本大会のメインは平良達郎vs堀口恭司しかない■シュウ・ヒラタ ◎遅れてきた女子格の王道、澤田千優「ちっちゃい頃から藤井惠さんや浜崎朱加さんになりたかった」 ◎スパーですら負けなし? “柔術ギャング”の首領ヒクソン・グレイシーの震える話 ◎マネル・ケイプは平良達郎より日本で有名なのか? ◎ケビン・ランデルマンが生き抜いた時代 ◎後藤達俊をさがして ◎いろんな意味で印象に残った取材 ◎プロレス事情通Zシリーズ ・青柳優馬の無免許事故/MMAファンに知ってほしい「プロレスラー青木真也・評」 ・全貌が見えぬノア武道館/上谷沙弥MVP反対運動 ・プロレス大賞を救った上谷沙弥! 竹下幸之介はなぜゼロ票だったのか ・【2026年の大予言】プロレス界は終わる!! ◎谷津嘉章「昭和・新日本の練習はガチばっかだけど、誘われなかった」 ◎上田勝次という男―FMWを支えた怖すぎるキックボクサー「アイツが死んで以来、ヒジは使ってないよ…」 ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ ジャン斉藤が後藤達俊について書きました! 『水曜日のダウンタウン』の「第11回替え歌最強トーナメント」でレイザーラモンRGが披露した「維新軍に入った後藤達俊あるある」は傑作だった。 マニアなら後藤達俊が消息不明であることはわかっているから「さすがRG!」と唸るし、ぼんやり層なら「そうなんだRG!」と脳みそのシワが一つ増え、非プロレスファンなら「よくわからないけど面白いぞRG!」と皆が楽しめる……はずだったのに、どぶろっくのネロネタの前にわずか1票差で準決勝敗退。 どぶろっくもたしかに面白かったが、今回ジャッジした51名のプロレスラーの前で、濃厚なプロレスネタではなくエロネタが勝ってしまったのは、プロレス界ですら後藤達俊が忘れ去られているということだ。 いったい後藤達俊とは何者だったのか。ボクは2006年に『紙のプロレス』でやったインタビューを振り返りながら書いていきたい。後藤達俊の二つ名は「Mr. BD(ミスター・バックドロップ)」なので、以下BDと表記する。我々プロレス者にとってBDとはブレイキングダウンではなく後藤達俊。読めば、こっちのBDのほうが怖いことがわかるはずだ。まずRGが「あるある」で披露したように、平成維震軍のメンバーでもBDとは連絡が取れないのか? ある1冊の本に答えがあった。記事16本13万字の詰め合わせセットはまだまだ続く……  

【記事16本14万字】後藤達俊、チャーリー柏木、堀口恭司vs平良達郎、魅津希、斎藤裕、澤田千優……

【RIZINvsベラトール】史上最高のハードコア大晦日とは何だったのか■チャーリー柏木

RIZIN10周年記念!RIZINvsベラトールの全面対抗戦が行われた史上最高のハードコア大晦日とは何だったのか? 2023年1月に収録したRIZINマッチメイカー、柏木慎吾さんのインタビューを再録します。2025年から見た感想付き!(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・佐藤大輔☓笹原圭一■格闘技の煽り方にまつわる雑談24,000字 ・「お父さんの試合を見たことがなかった」……桜庭大世に“桜庭和志”を感じるのはなぜか? ・笹原圭一「格闘技ファンの皆さん、RIZINと朝倉未来に見事に騙されましたね!!」 ・【引退インタビュー】金原正徳「やっと終わったな。無事に帰ってこれたな」 ――今回の大晦日は、那須川天心、朝倉兄弟、RENAなど、これまでRIZINを興行的に支えてきたスター選手たちが出場せず、ベラトールとの全面対抗戦というハードコアなカード揃いだったので、マッチメイカーの柏木さんとしてもPPVの数字がいつもより気になっていたんじゃないのかなと。 柏木 ああ、そうかもしれないですね。地上波がなくなっても、やっぱり数字は大事ですから。 ――実際、PPVの手応えはどうだったんでしょうか? 柏木 いや、数字を見ると、ここまでコアなカードを「観たいと思ってくれた方々がこんなにいたんだ!」という驚きはありました。自分の中では、RIZINが誕生する前にいたコアな格闘技ファンというのは5000人ぐらいだと思っていて。2014年にDEEPが大晦日にさいたまスーパーアリーナで興行をやりましたけど、あのイベントを楽しみに観ていた人が日本に残っている本当のハードコアファンだと思っていたので。あれから8年経ちましたけど、ハードコアなファンがこんなに増えたんだなとは思いましたね。 ――以前、朝倉未来vs矢地祐介がメインだっだRIZIN17(2019年7月28日)も「このラインナップで満員になったり、PPVが売れるとうれしい」と言われていましたよね。当時は朝倉選手の人気が爆発する前でしたけど、あのときよりも増えている実感もありますか? 柏木 増えていると思いたいです(笑)。実際に当時と比べると、確実に総合格闘技を求めている人は多くなったと思いますよ。 ――じゃあ、結果を見てひとまず一安心という。 柏木 いやいや、安心はしていないです。欲をいえばもっと数字は欲しいので(笑)。このコンセプトを観たいと思っていた人たちが予想より多かったなとは思いますけど、ボクらもビジネスなので。全然これで満足とは思っていないですね。 【ジャン斉藤の2025年の感想】 RIZINvsベラトール対抗戦はハードコア路線の極み。大晦日格闘技史上、初来日の外国人選手がこれだけ並んだことはない。コアなファンはチケットやPPVは買うに決まってるんですが、平本蓮vs X(梅野源治)を投入したのは、ぼんやり層獲得の狙いもあったのだろう。 ――ここまでのビッグスケールの対抗戦はそうそうできるとは限らないですしね。 柏木 そうなんです。1回やるとそれ以上のものを求められるじゃないですか。そうなると、ボクの個人的な業務内容としては、けっこうツライなと(苦笑)。 ――というと、やっぱりベラトールとの交渉はハードだったんですかね。 柏木 ここまでトップファイターが揃ったマジな対抗戦という意味では今回が初めてだったので、やっぱり産みの苦しみはありました。ただ、今回のものがベースになるので、次は「前例にならって……」という。それこそRIZINとベラトールのルールの違いだったり、選手に関するオペレーションとか、いろんな部分の擦り合わせを1回経験したという意味では、もの凄くよかったのかなと思います。次にやるときは、そこを基準にして「前回こうやったよね」「少しうまくいかなかったことを調整していきましょう」とスムーズになるじゃないですか。今後は楽になるんじゃないかとは思います。 ――それにしても、対抗戦ではあるものの、ベラトール側があんなビッグメンバーを出してくると思いました? 柏木 いやー、最初は思っていなかったですねえ。でも、榊原社長も言っていましたけど、スコット・コーカーと「じゃあ、どんな対抗戦にしようか」と話したときに、榊原社長は「ベストメンバーを出してくれ」と。スコットは「いいの?」という感じだったんですよ。でも、プロモーターって自分が「こうやりたい」と思ったら絶対にそれを実現しようとするじゃないですか。榊原社長もそうですし、スコット・コーカーもそういう人なので、そういう人たちの間に入って物事を調整するというのは……大変だったなあ(しみじみと)。 ――ハハハハハ! つまり、上から企画が降ってきて、柏木さん含む現場がそれを実現しないといけないということですよね。 柏木 どっちも実際にできるかどうかは考えずに言ってくるんでねえ(苦笑)。ただ、そういう人たちが何か同じ目標に向かって動くというのは、それ相応の旨味がお互いにあるということですよね。なので、スコットがトップどころを全員出してこられたのも、スコットと選手との向き合いという部分も多分にあると思いますし。 ――スコットと選手との向き合いと言いますと? 柏木 要は、スコットにとってもいろんなプラスがあったから、対抗戦が実現できたんだと思います。つまり、今回出場した選手はみんな「日本で試合をしたい」と熱望している選手たちだったので、もしボクがベラトールのマッチメーカーの立場だったら、「日本で試合させてあげるから、来年は言うこと聞いてね」と言いますね。トップどころのあのメンツだと、もうかなりワガママだと思いますから(苦笑)。ボクだったら彼らに貸しをつくってそういう交渉をしますね。 ――望んでいる日本大会に出す代わりに、こっちの条件も飲めよと。 柏木 ベラトール側としても、自分たちの選手に「大晦日に出ろ」で終わりなわけがないですから。すでに次の話もしていると思うので、いろんな交渉を行う中での選抜メンバーだったんだと思います。 ――単なる金だけの話じゃないということですよね。 柏木 たとえば、パトリシオ・ピットブルなんかは「兄貴のパトリッキーがRIZINに出られて、なんでオレは出られないんだ」と、それこそ2019年ごろからずっと言っていると思いますよ。彼はパトリッキーがRIZINで戦うのをセコンドで見ていますから、何がなんでもRIZINのリングに立ちたい。だからパトリシオなんかは、「誰とでもいいからRIZINルールでやらせろ」ということだったので、交渉はしやすかったんじゃないですかね。 ――それにしても、皆さんのギャラはお高いですよね? 柏木 いやあ、お高いんでしょうねえ(笑)。だから、普通はあのメンバーを縦に並べることはベラトールの本大会でもできないですよ。 ――KSWが「自分たちもベラトールと対抗戦をやる!」とか言い出してますけど、なかなか簡単にはできないですよねえ。 柏木 そこも調整次第ですよね。やっぱり、こういう企画はどちらかが赤字になったり、どちらかが不利益を被ってしまうと、やる意味がなくなるので。皆さんのニーズに応えるのはプロモーターとしての使命だと思いますが、そのニーズに応えるためにその都度赤字になっていたら、それこそ続かなくなるじゃないですか。だから、お互いが損をしない条件を擦り合わせないといけないというのはありますよね。 【ジャン斉藤の2025年の感想】  ベラトールを買収したPFLとの対抗戦プランも進められたが、PFLのブランド力が低下したことで幻に……ベラトールはRIZINが磨いたところもあってのことでした。 ――そういう意味では、榊原さんとスコットの信頼関係があったからこそ実現できた。 柏木 それはもちろんありますけど、それに、すべてにおいてタイミングがよかったと思います。普通にやっていたらこの規模の大会は開催できないですよ。 ――今回、マッチメークはどういうふうに決められたんですか? 柏木 まあ、マッチメークというよりは、向こうが出してくる選手……って、トップ同士の対決を組むとしたら、だいたいイメージできるじゃないですか。そうなると、こっちが出せる選手は限られてくるので「こういうカードですよね」と。だから、今回は誰もゴネることなく決まりました。クレベル・コイケ選手は発表直前のオファーだったりもしましたけど、マッチメークに関してはスムーズでしたね。 ――じゃあ、最初からガジ・ラバダノフを除く4人は決まっていたんですか? 柏木 AJ・マッキー、ピットブル、フアン・アーチュレッタ、堀口恭司は最初から出してきました。とくに、堀口、ピットブル、AJは確定でしたね。残りふたりはどうしようかという感じで。 ――最初からそのメンバーが出てくるなんて凄いです! ルールやジャッジ、そのへんの調整も難しかったですか? 柏木 超~難しかったです! 今回は、そこが一番難しかったですよ。というのも、やっぱりスコット・コーカーや、マッチメーカーのマイク・コーガンはもともとK-1で働いていた方々なので。要は、日本格闘技というものに関して良い印象を持っていないんですよねえ(苦笑)。 ――それはいわゆる競技という部分においてですよね? 柏木 そうです。だから「オレたちはもうわかっているから。お前らは口ではそう言っているけど、どうせ判定になったらベラトールが負けるんだろ」という。 ――ああ、たとえば国立競技場のホイス・グレイシーvs吉田秀彦のジャッジを見て……。 柏木 余談ですけど、あの試合も酷く揉めていますからね。 ――揉めますよね、間違いなく(笑)。 柏木 そういう歴史もあるので。だから、RIZINが立ち上がってからいろいろと協力をしてくれてはいますけど、競技に関しての信頼は正直ゼロです。 ――ゼロ! 柏木 だから、2019年大晦日に対抗戦をやったときも、ベラトールはトップどころを出してこなかったんです。 ――はー、そんな理由が! ちなみに、2019年の対抗戦は、3試合をベラトール日本大会でベラトールのルール、2試合をRIZINの大会でRIZINのルールでやりましたよね。 ・ベラトールはRIZINのジャッジを信用してなかったが… ・北米がRIZINのサッカーボールキックに興味? ・ラウンドマストにしない理由 ・日本が遅れているのはRIZINのせい!? ・ヌルマゴ「第1試合から満員? 嘘だろ?」 ・ベラトール軍団の会場入り時刻問題 ・「ラバダノフってあんなに喋らないぞ?」 ・対抗戦第2弾のマッチメイクは難しくなった……などなど15000字インタビューはまだまだ続く!  

【RIZINvsベラトール】史上最高のハードコア大晦日とは何だったのか■チャーリー柏木

上田勝次という男―FMWを支えた怖すぎるキックボクサー「アイツが死んで以来、ヒジは使ってないよ…」

90年代のプロ格者であれば、初期FMWを支えたキックボクサー上田勝次のことは当然ご存知だろう。40代とは思えない分厚い身体、容赦のない蹴り、人生のすべてを悟ったかのような目つき。「上田勉」としてキックボクシングデビューした彼は、沢村忠が活躍したキックブームの最中、24歳のときに早すぎる引退。再び表舞台に姿を現わしたのは、FMWのリング。43歳のときだった。18年の空白のあいだ、上田はいったい何をしていたのか。キャバレーやノミ屋の取り立て、ヤクザとの大立ち回り、そしてケンカ相手の命を絶った右ヒジ……過激すぎる上田勝治の人生を1万字のインタビューで振り返る……(この記事は2016年に掲載されたものです)【1記事から購入できるバックナンバー】・【負けたら即引退試合SPの舞台裏】中村祥之「新日本プロレスに橋本真也の味方はいなかったんです」 ・【男だったら天龍同盟】北原光騎インタビュー「俺にとって天龍さんは“神様”だよ」 ・塩崎啓二インタビュー「PRIDEの汚れたレフェリング」 ・【17000字】川口健次が語るシューティング黎明期から、創始者・佐山聡離脱まで ――今日は上田さん行きつけのスナックで取材をさせていだきます。まだ上田さんはいらしてないですが……。 お店のママ 上田さんはカッコイイ人なのよ〜。こないだもね、お店に危ない人が来たの。そうしたら上田さん、「ここはおまえらの来るような店じゃねえ!!」って追い払ってくれて。 ――カッコイイですね! 【上田勝次登場!】 ――上田さん、今日はよろしくお願いします! 上田 ママのことも載せてやってよ。 ――はい。たったいま上田さんの武勇伝を聞かせていただきました。 上田 あー、昔の話よ。 ママ いつものことよ(笑)。 ――いつもなんですか(笑)。上田さんは現在70歳ですが、3・14大仁田厚興行でリングに上がりますね。 上田 家にね、サンドバックを吊るしてあるんですよ。そのサンドバックを蹴ったり、ウエイトをやったりね。いまでも毎日トレーニングは欠かしてないよ。試合が近づいたらもっと身体は絞るしね。 ――とても70歳には見えない身体です(笑)。上田さんはもともとボクシング志望だったんですよね。 上田 そう、ボクシング。故郷の長崎から名古屋に出てきてね、働きながらボクシングをやったんですよ。でも、働き先の人間とうまくいかなくてね、19歳のときに東京に出てきて、中村橋のボクシングジムに通って。そのときは牛乳屋の配達をしながらボクシングをやってね。 ――でも、ボクサーにはならなかったんですよね。 上田 ボクシングはね、試験(プロテスト)があってね、相手を倒したんだけど、ダメだったんですよ。そのときね、ひとりだけデカイ奴がいたんですよ。190センチ。そいつと当たったんですよ、自分。試験は基礎どおりにきちんとワンツーでやらなきゃいけないんだけど、中に入ってフックばっかやって。それで相手を倒したんだけども、テクニックが見られないということで不合格になっちゃってね。 ――つまり暴れ過ぎちゃったわけですね(笑)。 上田 それで「ボクシングはもういいや!」って。それから後楽園のね、ボディビルセンターに行くようになったんですよ。21歳の頃ね。三島由紀夫とかも来てた。 ――ボクシングはやめても身体は鍛えていたんですね。 上田 うん。で、アントニオ猪木が豊登と一緒にやってた東京プロレスに面接に行ったんですよ。新聞で新人レスラー募集してたから。 ――プロレスは好きだったんですか? 上田 好きだったですね。子供の頃、テレビで力道山を見てたしね。渋谷のリキ・スポーツパレスにも見に行ってましたから。(グレート)小鹿さんや大熊(元司)もいたね。 ――東京プロレスの面接で猪木さんに会ったんですか? 上田 会った。新宿のね、汚いビルに事務所でね。そこに行ったら猪木さんがソバを食べてましたよ。豊登はなんかイライラして部屋の中を歩きまわってね。「あとで連絡する」って言われたんだけど、そのまま東京プロレスは倒産しちゃったね。 ――もしかしたら東京プロレスに入ってたかもしれないんですね。 上田 うーん、自分の身体が小さいから「ダメかな」って思ってたんだけど。それにあのとき自分はプロレスをボクシングみたいなもんだと思ってたから。 ――ボクシングと同じく競技だと。 上田 そうそう。だから身体が小さくても強かったらいいんじゃないかって考えてたんだけどね。 ――上田さん、強かったんですか?(笑)。 上田 強かった。 ――腕に自信があったんですねぇ。 上田 それから東長崎のね、駅前に神社があって、そこに剛柔流という空手を習いに行ったんです。 ――上田さん、やりたがりますね(笑)。 上田 その頃に「タイボクシングが空手が負ける」というニュースがテレビでやってたんですよ。そんときはね、キックボクシングなんかなかったから「そんなに強いのかな」って興味があって。ちょっと経ったらね、沢村忠とか出てきて「これは面白そうだな」って。それで野口ジムがある護国寺までバイクで行きましたよ。そうしたらね、いきなり沢村とスパーやることになって。 ――いきなりですか? 上田 こっちも道場破りにいったようなもんだからね。そういうことを昔はけっこうやってたんですよ。「あそこに強い奴がいるぞ」「じゃあ行くか!」って。 ――カジュアルな道場破りというか(笑)。 上田 野口ジムに行ったときは自分はボクシングしか知らないから、ヒザ蹴りを食らって倒されたちゃってね。そのままジム入門したんですね。 ――沢村忠の「真空・飛び膝蹴り」が上田さんの人生を変えた。劇的な展開ですねぇ。 上田 あの頃の野口ジムはボクシングとキックを両方やってたから。初めは「ボクシングをやれ」って言われたんだけど、ボクシングは前のことがあったからね、キックをやることにして。3ヵ月くらいしか練習していないのに「タイで試合をしてこい!」って。俺と沢村と品田って奴の3人でね。で、タイでデビュー戦ですよ。相手はランカーで。 ――沢村忠との即スパーもそうですけど、ハードルが最初から高すぎですね。 上田 2試合やったんですよ。チェンマイで1試合、ラオスで1試合。どっちも判定で負けたけどね。もうちょっと日本で経験してから行きたかったよね。で、タイから帰ってきたらキックが大人気になっちゃって。あの頃はどのテレビ局もキックをやってたでしょ。 ――空前のキックブームでしたね。 若かりし頃のキックボクサー上田勉 上田 浅草公会堂で帰国第1戦をやったんですよ。そんときは4ラウンドKOで勝って、それから何戦かして日本タイトル、東洋のタイトルも獲ってね。ブームだったから試合数が多いんですよ。月に3〜4試合はザラでね、ケガしたまんま試合をしたりしてね。 ――月に3〜4試合!  上田 あるとき40℃の熱があったから「試合を休ませてくれ」って頼んだんですけど、マネージャーがダメだって。その2週間後にもタイトルマッチも予定されててね。 ――どんな超過密スケジュールなんですか!(笑)。 上田 熱が出てるのに無理して試合をやったんだけど、やっぱり身体が動かないんだよね。そうしたらね、マネージャーが「情けない試合をするな!」って自分の頭を叩くんですよね。それで頭にきちゃってね。次のタイトルマッチを最後に辞める覚悟をしてね、引き分けで防衛したんだけど、控室でベルトを叩きつけてね、それで終わりですよ。 ――キックボクシングに未練はなかったんですか? 上田 未練……あったけど、もう仕方ないから。それから川崎でキャバレーやノミ屋の取り立てとかをやるようになって。 ・キック引退後の危険な生活 ・知らない間に決まったFMWデビュー ・プロレスでも全力で蹴りまくった ・ビッグタイトン「ノーセメント!」 ・誰もやりたがらないから「自分で相手を探してくれ」 ・ジョージ高野とのキックルール ・50歳にしてK-1デビュー ・ヒジを封印した理由・永沢光雄とレッスルボーイ……続きはこのあとへ   この続きと後藤達俊、チャーリー柏木、魅津希、斎藤裕、澤田千優…などの「記事16本14万字」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202512 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

上田勝次という男―FMWを支えた怖すぎるキックボクサー「アイツが死んで以来、ヒジは使ってないよ…」

【2026年の大予言】プロレス界は終わる!!■プロレス事情通Z

プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマはGLEAT離脱/NOAH好調/古舘伊知郎、再び/プロレス界は終わるです!(聞き手/非常ベル野郎) 【1記事から購入できるバックナンバー】・猪木が泣いている!新日本プロレスは終わった!ドームから撤退すべき■事情通Z ・【誕生と破滅】長州力、高田延彦、橋本真也、小川直也のハッスル会議■中村祥之③ ・不穏リンダマンvsCIMAの感想/DDT両国が入った理由/新日本“鉄のカーテン” ・暗黒・新日本の象徴「アルティメット・ロワイヤル」の裏側■長井満也 ――Zさん、師走のプロレス界に非常ベルが鳴り響いています!  GLEAT所属選手のCIMA、愛鷹亮、そして田村潔司エグゼクティブディレクター、吉野正人コミッショナーが年内で契約満了。団体を離れることに……。 Z まず愛鷹選手に関しては俳優業も始めることで、今後はフリーとしてGLEATに出る。CIMА選手はケガの影響で参戦できなかった大会分に関しては、2026年に繰り越し参戦する。CIMA選手と吉野氏は歩調を合わせた感はある。 ――元ドラゴンゲート繋がりですね。 ・GLEAT離脱のダメージ ・やっぱり試合をしなかった田村潔司 ・NOAH唯一の懸念材料は古舘伊知郎 ・2026年のプロレスビジネスは下がる? ・若い選手はいるけど、若い裏方は見たことない……続きはこのあとへ この続きと後藤達俊、チャーリー柏木、魅津希、斎藤裕、澤田千優…などの「記事16本14万字」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202512 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

【2026年の大予言】プロレス界は終わる!!■プロレス事情通Z

スパーですら負けなし? “柔術ギャング”の首領ヒクソン・グレイシーの震える話

定期的に「バービッグ戦や北尾戦のときの高田延彦だったらヒクソンに勝てたんじゃないか?」と議論になるプロレス界隈。柔術ライターの橋本欽也さんがヒクソンの恐ろしさを語った記事を再録します(2016年12月に掲載したものです)【1記事から購入できるバックナンバー】・【「1984年のUWF」】船木誠勝「えっ、そんなことが書かれてるんですか? それは全然違いますよ」 ・塩崎啓二インタビュー「PRIDEの汚れたレフェリング」 ・ロック様のマーク・ケアー物語…MMAが「みじめな戦い」だった時代 ・菊野克紀 2万字インタビュー 「MMA冬の時代」から武術にたどりつくまで ――クロン・グレイシーが所英男を破り、大晦日に川尻達也と対戦しますが、以前大好評だったグレイシー一族語りをあらためてお願いします! 欽也 俺ね、MMAって見ないんですよ。何一つ見ない。 ――ブラジリアン柔術黒帯なのに? 欽也 そういう柔術家は多いと思う。でも、クロン・グレイシーのMMAだけは見るんですよ。これがビビアーノ・フェルナンデスのMMAだったら見ないですよ。 ――ビビアーノもブラジリアン柔術の実績がありますよね? 欽也 ビビアーノは柔術のワールドチャンピオンだけど、地上波で試合が流れていても見ないなあ。 ――でも、クロンのMMAだったら見ると。 欽也 それくらい柔術家にとってグレイシーは特別なんだよ。 ――以前も説明してもらいましたけど、グレイシー柔術とブラジリアン柔術は別物なんですよね? 欽也 ブラジリアン柔術のルーツはグレイシー柔術なんだけど、UFCを始めたホリオン・グレイシーが「グレイシー柔術」の商標登録をしちゃって、たとえグレイシーいえども「グレイシー柔術」を名乗れなくなってしまった。そこで困ったカーロス・グレイシー・ジュニアが「ブラジリアン柔術」という名前を商標登録して、コンペティション(競技)として柔術をやりだした。いまグレイシー柔術を名乗れるのはカルフォルニアのトーランスにあるグレイシー柔術アカデミーだけ。そこではホリオンと、その息子のヒーロン、ヘナーが指導しているんだけどね。 ――商標権の違いだけではなく、技術も違うんですよね。 欽也 グレイシー柔術はセルフディフェンスがベーシックなんだけど、ブラジリアン柔術黒帯の俺でも知らない技術が、あの道場にはあるんだよ。 ――そこでしか学べない技術!  欽也 そのヒーロンやヘナーが「ヒクソンからはまだまだ学ぶところがある」と崇めちゃうんだから。 ――幻想あるなあ。 欽也 最近の格闘技ファンはグレイシーに幻想は抱いてないけど、90年代は凄かったじゃない? ――あの頃ってマスコミ同士のイデオロギー戦争が激しかったじゃないですか。格闘技マスコミは過剰にグレイシーを持ち上げるし、プロレスマスコミは過剰にバッシングするしで。ちょうどいいグレイシー評がなかったと思うんですね。 欽也 昔は佐藤ルミナや中井(祐樹)先生も「プロレスがなんだ!」ってボロクソ言っていたところにグレイシーが現れて、プロレスラーに勝ってグレイシーの名前を上げていったでしょ。UFCでホイスの活躍を見て柔術を始めた人たちからすれば痛快な出来事なんだけど。逆にプロレスファンからすれば、グレイシーハンターとしてPRIDEで活躍する桜庭和志が面白かったはずだよね。 ――プロレス側からすると、グレイシーはワガママやりたい放題の大ヒールの扱いで。 欽也 俺はね、つい最近まで桜庭和志大嫌いだったんだよ! ――えっ、いつまで引きずってるんですか!(笑)。 欽也 こないだある仕事の件で初めて桜庭さんに会ったんですけど。「会うのがイヤだなあ」って思うくらい大嫌いで。桜庭さんは柔術をリスペクトしてる感じがしなかったし……。 ――でも、会ったんですね。 欽也 思いのたけをぶちまけましたよ! ――熱い!(笑)。 欽也 だってあの当時のプロレスに対するドロドロした思いってあるじゃん。たとえば新日本プロレスのリングで、武藤敬司がルタリブレのペドロ・オタービオをポコポコパンチで殴って勝っちゃったことがあったでしょ? ――ボクはまだマスコミになる前でしたけど、現場で見て大爆笑しました(笑)。 欽也 ルタリブレ最強のひとりだったオタービオにそんなことをやらせるなよ……って残念で残念で。 ――暗黒・新日本時代のトラウマから「格闘技はプロレスを食い物にするな!」とか言われるんですけど、じつはプロレスが格闘技を食い物にしてきた歴史のほうが長いんですよね。 欽也 そんな試合をちょっと前の新日本でやりかねなかったでしょ? ダニエル・グレイシーvs中邑真輔。「グレイシーを名乗る人間にオタービオみたいな目に遭わせないでくれ……」って祈る思いでしたよ! ――ククククク。 欽也 笑い事じゃないよ!(ドン)。そのことを桜庭さんに30分近く話したんだよ。 ――桜庭さん、とばっちりですよ!(笑)。 欽也 桜庭さんは笑ってましたけど、こっちは真剣も真剣だから。最後は握手してツーショット写真を撮らせていただきました。 ――ああ、無事に和解(笑)。 欽也 一方的にこっちがプンスカしてただけで、和解ではないけどさ(笑)。それくらい俺たちにとってグレイシーは特別な存在なんですよ。柔術をやってる人からすればグレイシーはスーパースター。プロレスファンからすればリスペクトじゃなくて蔑む対象かもしれないけど。 ――そこはクッキリと分かれますよね。 欽也 でも、グレイシー一族がいなかったらブラジリアン柔術が世界中に広まっていないし、それこそMMA自体もなかったでしょ。「ない」とは言わないけど、かなり違ったものになってましたよね。 ――お言葉ですが、「前田日明のおかげで総合格闘技がある説」をブンブン振り回す狂信的なプロレスファンも存在します。 欽也 それもおかしいよねっ!(怒)。 ――ハハハハハハ! 欽也 プロレスファンはちょっとおかしいよ! 俺もプロレスファンでもあるんだけどさ(笑)。UFC以前の話を言えば、ブラジルにはバーリトゥードがあって、日本には佐山サトルのシューティング(修斗)があった。何もなかったアメリカでUFCが始まって、日本やブラジルの格闘家たちが集まってきてドンパチやり始めたわけでしょ。そういう意味では日本の総合格闘技は佐山サトルが始まりだと思うけど。 ――グレイシーがいなかったらMMAは競技として確立しなかったでしょうね。ただ、UWFがなかったらここまで総合格闘技の人気は日本で出なかったとも思うんですよ。UWFは総合に重厚な物語性を持ち込みましたし、そこでグレイシーはプロレスの敵役として扱われて。 欽也 凄く誤解されてると思う。 ――ヒクソンの親友・桜井章一の弟子であるボクでさえ、ヒクソンは胡散臭いと思ってましたし(笑)。 欽也 ヒクソンの全盛期って“神話の世界”なんですよ。どういうことかというと、1回目のヒクソンvs高田は98年だったけど、あのときのヒクソンって40歳手前でしょ。ヒクソンの全盛期って80年代なんだよ。 ・ムンジアル世界王者を子供扱い ・リオのビーチを仕切る怖い人ヘンゾ ・ヒクソンは練習でスイープすら許さない? ・グレイシーに最新技術は必要ない ・ヒクソンの技術は後世に残らない……続きはこのあとへ この続きと後藤達俊、チャーリー柏木、魅津希、斎藤裕、澤田千優…などの「記事16本14万字」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202512 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

スパーですら負けなし? “柔術ギャング”の首領ヒクソン・グレイシーの震える話

遅れてきた女子格の王道、澤田千優「ちっちゃい頃から藤井惠さんや浜崎朱加さんになりたかった」

ONE女子アトム級で6勝1敗、日本大会では平田樹に判定勝ちした澤田千優インタビューです!レスリングはMMAのためにやっていたのに、チャレンジが遅れた理由は何か(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・辻結花、星野育蒔…みんながスマックガールに夢見た時代■篠泰樹☓松澤チョロ ・マァ⭐ティン(星野育蒔)に逢いたい■松澤チョロの女子格闘技・脱線トーク ・「女子格闘技を見続けてきた男」を語る過去・現在・未来/AACC主宰・阿部裕幸 ――澤田選手はONEで5勝してますけど、代打出場となった日本大会の平田樹戦が初のナンバーシリーズになったんですよね。 澤田 そうなんですよ! そこはね、グチりたい(笑)。 ――ハハハハハハハ!  澤田 まあ、グチる相手もいないから、表に出すことがないんですけど。私はSNSでも発信しないから。 ――そのONE日本大会でタイトルに挑戦するはずだった三浦(彩佳)選手の相手(デニス・ザンボアンガ)が欠場したときに珍しくSNSで対戦アピールしましたね。 澤田 珍しくといっても、2つぐらいしか載せてないんですよ。でも、それもONEの担当の方に許可は取ってるんですよね。「私、三浦選手の相手として日本大会に出られますかね?」「こういうアピールします」って。 ――律儀!(笑)。許可を取る選手はなかなかいないですよ。 澤田 だけど、本人にはガン無視カマされるっていう……。で、そのあと三浦選手はション・ジンナンと暫定王座戦をやりたいって、そんなの後出しジャンケンじゃんって。ちょっとダサいなと思ったけど、また「無視すんなよ!」というのも、それはそれでダサいなと思って。 ――……澤田選手って、けっこう言いますね!全然そんなイメージがなかったです(笑)。 澤田 あ、よく言われます。「性格があんまり良くない」「小動物みたいなのに口が悪い」「いい子ぶってんじゃねえ」とか(笑)。 ――ハハハハハハハ! 澤田 でも、SNSで言わないじゃないですか、私。コーチの良太郎さんや(松嶋)こよみくんから「もっと本当の姿を出していけ!」って言われてます。 ――SNSの出し方もまた難しいですね。 澤田 考えながら出すのはものすごいダサいし、「じゃあ、もうやめよう」となっちゃうんですよね。だから普段、喋っている人にはポロッと……。伊澤(星花)さんと練習してるんですけど、最近の伊澤さんはナチュラルな本性を出してるじゃないですか。だから私もよく言われるんです。「ちー(千優)もどんどん出していったほうがいいよ!」みたいな。 ――せー(星花)から焚き付けられるわけですね(笑)。 澤田 でも、私は見つけてもらうのを待つスタイルでいいやと思って。あとトラッシュトークをUFCレベルの人がやったら、めちゃくちゃカッコいいと思うんですけど。私も含めて「オマエ、誰だよ」みたいな人がやるとちょっと冷めちゃうんですよねぇ。 ――自分にも冷めちゃうわけですね。 澤田 そう。自分で考えながら冷めちゃって、何も言わないでおこう。「試合、頑張ります!」ぐらいでいいやって思っちゃう。 ――澤田選手はONEだから、RIZINやジュエルスの選手とやり合うわけにはいかないですし。海外の学校に通ってる感じですよ。 澤田 近くにいるんですけどね。浅草にいます(笑)。 ――それで三浦選手にやっと絡めると思ったら…… 澤田 ガン無視ですよ(笑)。まあ意識してるからガン無視なのかと思って、それはそれでいいですけど。 ――三浦選手と会ったことあるんですか? 澤田 ないです。ちょっと「お高く止まってる」感じがあって、もっとカジュアルでいいのになあと思って。 ――ONE日本大会の平田樹戦は2週間前のオファーでしたけど、何があってもいいように準備はしてたんですよね? 澤田 そのへんは準備してました。「いつオファーがあってもいいように体重計には常に乗っておこう」と。でも、まさか2週間前にあるとは思ってはなかったです(笑)。 ――準備しておくもんですねぇ。 澤田 試合の予定がないのに、いつも練習してる女子のメンバーから「オマエはスパーリング10本やっとけ!」って(笑)。 ――えっ(笑)。 澤田 私は試合がないのに、なんなら伊澤さんが試合(大島沙緒里戦)だよ!って。伊澤さんも「ちーは、いっぱいやっといたほうがいい。やっときな」って。それで試合が急遽、決まったら「ほら!」って言われて。いやいや、全然関係ない。ただ、私を疲れさせたいだけなんで(笑)。 ――そういう周囲の弄りもいい方向に向かったと(笑)。試合は完勝でした。 澤田 いやあ……ダメでしたね。 ――えっ、あれで? 澤田 決定打に欠ける試合をしてしまって悔しかったです。フィニッシュして有無言わさない内容にしたかったんですけど……私もセコンドも曇った顔でケージを降りました。なんかレスリングに頼っちゃったなあーって。 ――レフェリーから後頭部への打撃の注意もありましたね。 澤田 そういう姿勢で殴ることになってしまった私のミスだし、しっかりパウンドできればよかったんですけど。もっとできたことあったよねって反省はすごくあります。すごい悔しいし、恥ずかしい。平田樹らしい負け方をしただけなので。 ――どういうことですか? 澤田 私がフィニッシュをすればよかったんですけど、平田樹が目立つ試合になっちゃったかなって。 ――ああ、なるほど。平田選手はあんな感じの負け方をしてるから、判定自体があんまりニュース性がないというか。 澤田 そうですね。もう彼女の次の試合はないんじゃないか……っていうぐらいの勝ち方をしたかったし、セコンドの2人からも「ちゃんと勝たなきゃいけないけど、何か得る内容にしなきゃダメだよ」って言われてたので。 ――それぐらい実力差がある相手が日本大会に優先されていた現状にイライラはあったんですか? 澤田 私は7月の大会で試合して……あの時期ってキックを含めて日本大会の査定試合的な感じだと思ってたんです。「この中で勝った選手が日本大会に行くだろうな」と。私は3キロ以上体重オーバーした相手に1ラウンドで一本勝ちしたんだけど、ファイトボーナスもなかったんですよね。そのときに「あれ、これもしかして日本大会もないかもしれない……」。で、平田樹選手があの勝ち方で日本大会出場が発表されて「そっちかー!」「だよなー!」って(笑)。 ――そうなるだろうなと? 澤田 そこはやっぱりフォロワーの桁がゼロが2つ違う。私は実力をつけて勝たなきゃいけないタイプだし。だから扱いにイライラすることはないです。自分がいい勝ち方して「じゃあ、タイトルやらせて!」とアピールできるぐらいの強さを身につければいいし、残虐な戦い方をしなきゃいけないので。だから今回の判定勝ちだと「決定打に欠ける選手」と思われちゃうだろうなって ――主催者に「使いたい!」と思われる選手になればいいってことですね。 澤田 そうです。ONEのマッチメーカーだったり、チャトリさんに「これは大事に扱わなきゃいけない」と思えるような選手にならなきゃいけない。気に入られたいとかじゃないですけど、気に入ってもらえるようにしないと。私は盛大な裏切りをしたこともないし。 ――「盛大な裏切り」ってなかなか聞かない言葉ですよ(笑)。 澤田 何回も計量オーバーしてるとか、他でONEの悪口とか1回も口にしたことないし。なので、コツコツ頑張ろうかなって。選手生命も限られているので、コツコツも何もないんですけど。三浦彩佳には無視しないでほしいし、日本大会が4月にあるみたいなので、そこで試合ができたら嬉しいです。その前に試合があるのかな(1月24日にタリー・サルチェード戦決定)。 ・私は踊れないし、脱がないし、ビキニも着ない(笑) ・中学を卒業してMMAをやりたかった ・AACCで過ごした中学高校時代 ・浅倉カンナちゃんに先を越されて… ・大学卒業後は格闘技を諦めて就職 ・キラキラじゃなくキラー ・朱加さんみたいにカッコよくなりたい……続きはこのあとへ この続きと後藤達俊、チャーリー柏木、魅津希、斎藤裕、澤田千優…などの「記事16本14万字」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202512 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

遅れてきた女子格の王道、澤田千優「ちっちゃい頃から藤井惠さんや浜崎朱加さんになりたかった」

2027年UFC日本大会のメインは平良達郎vs堀口恭司しかない■シュウ・ヒラタ

多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー!今回は13000字でお送りします!(聞き手/ジャン斉藤) 【1記事から購入できるバックナンバー】・「UFC不正試合の闇」「井上直樹RIZIN残留」 ・井上直樹残留問題/朝倉海は特例?/格闘家と大麻/Dark side of the Cage ・井上直樹はRIZIN残留か、UFCか…… ・西川大和はなぜライト級にこだわるのか ――シュウさん、今年最後のマシンガントークですが、2025年はどうでしたか? シュウ まあ、いろいろトラブルが多かった1年という感じですかねぇ。 ――でも、マネジメントという仕事は常にトラブルがついて回るんじゃないですか?(笑)。 シュウ それは間違いなくあります(笑)。 某選手が引退後、「ボクもMMAのマネジメントやりたい」ってことで、少しずつマネジメントの仕事を始めたんです。でも、つい最近電話があって「やめました」と。話を聞いたら「こんな難しい仕事はないと思います。これだったら、イチから勉強して野球やバスケのエージェントになったほうがいい」と言ってました(笑)。 ――MMAファイターなのに「野球やバスケのエージェントになったほうがいい」(笑)。 シュウ その彼からは今年のはじめにいろいろと相談されたんです。「思ってる以上に大変だよ」ってアドバイスしたんですけど、1年も経たずにギブアップしましたからねぇ。 「苦労のわりにはお金が見合わない」とハッキリ言ってました。 ――決して儲かる仕事ではないと……。 シュウ 「これだと採算が取れない。ニューヨークの感覚だとUberEatsをやったほうが稼げるんじゃないかと思っちゃう」まで言われましたからね(笑)。 ――MMAマネジメントよりUberEats! シュウ だから「UberEatsってどれだけ稼げるの?」って聞いたんですよ。 そしたら1時間平均40ドルは稼げるって言ったんですよ。(注:配信後に「これは話は盛りすぎ、ボクは1時間平均で25ドルぐらいしか稼いでいない」と知り合いからメッセージが来ました) ――日本とは物価が違うとはいえ、かなり稼げますね。 シュウ そうなんですよ。で、格闘技の場合は選手がケガしちゃうと、一銭にもならないわけじゃないですか。しばらく試合もできないですし。マネジメントは安定する仕事じゃないですよね。ファイトマネーのパーセンテージしかもらえないから微々たるもんですし。 ――メジャーのトップに行かないと稼げないですもんね。 シュウ 選手も引退後が大変ですね。みんながみんなジム経営できるわけじゃないですから。前にも言いましたけど、アル・アイキンタやアルジャメイン(・スターリング)は不動産エージェントのライセンスを持ってて、顔写真付きの名刺をジムに置いてましたから。 ――格闘家の第2の人生はジム経営をやるか、もしくは現役中から皇治みたいに実業家としていろいろ手を出すかになりますね。 シュウ そこは朝倉未来選手や平本蓮選手もそうだけども、事業展開できる選手はわずか一握りじゃないですか。 皆さんちょっと考えてもらいたいんですよけど、日本の平均年収は400万500万くらいですよね。こっちの平均年収は1000万円ぐらいだから、UFCのギャラがどんだけ低いかってことなんですよ。 ――新規契約1万ドル+1万ドルで年間2試合ですもんね……。 シュウ コンテンダーズ(DWCS)で勝って契約しても、本戦で負けたら1万ドルだけですよ。本戦で新規契約しても負けたら1万2000ドル。 日本だと150万円ちょいですけど、アメリカは生活費が日本と全然違うわけですから、半分くらいの価値で考えていただきたいんですよ。 そこから税金を払って……いくら残るのか。 ――厳しい職業ですね、格闘家は……。 シュウ そんな中で平良選手はモレノにすごい勝ち方をして、ジャパンの救世主になってくれてるので本当に嬉しいですよね。  ――日本人格闘家が勇気づけられる勝利ですよね。 シュウ メインではパントージャがアクシデント的な負け方をして、ジョシュア・ヴァンがフライ級王者になりましたけど。ダイレクトリマッチがあるかといえば、パントージャはケガしちゃったから、しばらくもあいだ試合できないでしょ。 平良選手が挑戦者第一候補、こないだ堀口(恭司)選手が勝って、日本人2選手がフライ級の上にいる構図になっていることは、久しぶりに興奮しますよね。 ――平良選手の激勝を受けて、大会後にダナ・ホワイトが「 UFC日本大会をやりたい。 会場を探させるところだ」というコメントが話題になってます。いまから会場を探すってことは、2026年の日本大会はやる予定はなかったということですよね。 ・UFC日本大会は再来年? ・平良達郎vs堀口恭司をやれば世間にも響く ・UFC日本大会最大の課題は ・神龍誠、ATT所属とヒロヤ戦の裏側 ・海外所属の難しさ ・摩嶋一整にも大晦日の打診はあったが……14000字の続きはこのあとへ この続きと後藤達俊、チャーリー柏木、魅津希、斎藤裕、澤田千優…などの「記事16本14万字」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202512 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

2027年UFC日本大会のメインは平良達郎vs堀口恭司しかない■シュウ・ヒラタ

ケビン・ランデルマンが生き抜いた時代

この原稿はケビン・ランデルマンさんが2016年に亡くなったときに掲載されたものです(文・ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・“奇人”朝日昇の「本当に恐ろしい昭和格闘技」・暗黒・新日本の象徴「アルティメット・ロワイヤル」の裏側■長井満也 ・「佐山先生に言われたんです。俺の影になってくれと」…中村頼永インタビュー ・「日本で一番遊んでいる格闘家」新居すぐるのヤバすぎる夜の話 宿泊先のホテルから試合会場へ移動するために、付近を走るタクシーを見つけたら、猛ダッシュして確保する。ホテルのロビーからゆっくりと姿を現した藤原喜明を誘導しながら、自らもタクシーに乗り込む。ベテランと新人レスラーの巡業中のありふれた風景に、何か違和感があるとすれば、グリーンボーイにしては筋骨隆々すぎる肉体、髪の色は付き人には不相応な金髪。巡業中の集団の中で誰よりも強そうな風貌である。 「センセー・フジワラは強い。そしてハードボイルドだ」 ニヤリと笑った男は、かつてミルコ・クロコップを絶望の淵に突き落として、エメリヤーエンコ・ヒョードルを脳天からマットに叩きつけた元UFCヘビー級チャンピオンだった。オクタゴンの頂点に立ったこともある男が、日本のサブミッションマスターから、格闘技と人生の教えを請う。プロレスと格闘技がまだらに絡み合っていた時代のことだった。 2016年2月12日、UFCやPRIDEで活躍したケビン・ランデルマンが心不全で亡くなった。44歳の早すぎる死だった。 ・ヒョードル「ミルコが本当に負けたのか?嘘つくなよ!」 ・アイドルはジミー・スヌーカだった ・居酒屋の藤原教室 ・薬物検査「これは人間の尿ではない」 ・ランデルマンの最後……続きは会員ページへ いま入会すれば読める12月更新記事・RIZIN2025海外戦略総括!2026大展望!!■チャーリー柏木慎吾18000字 ・斎藤裕15,000字インタビュー ラーメンと復帰、引き際を語る・ブラジリアン柔術はなぜ「やるスポーツ」で勝ち組になったのか■橋本欽也・【祝・契約更新!】UFC3勝1敗の魅津希ちゃんはもっと偉そうにしていいはず! ・プロレス大賞を救った上谷沙弥! 竹下幸之介はなぜゼロ票だったのか ・全貌が見えぬノア武道館/上谷沙弥MVP反対運動 ・青柳優馬の無免許事故/「プロレスラー青木真也・評」・後藤達俊をさがして・谷津嘉章「昭和・新日本の練習はガチばっかだけど、誘われなかった」 https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202512  

ケビン・ランデルマンが生き抜いた時代

プロレス大賞を救った上谷沙弥! 竹下幸之介はなぜゼロ票だったのか

プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマはプロレス大賞2025です!(聞き手/非常ベル野郎) 【1記事から購入できるバックナンバー】・内藤哲也の新日本プロレス退団と2つの派閥■プロレス事情通Z ・猪木さんと会えなかった新間寿さんの無念■小佐野景浩 ・【GLEAT】28年に一度のシュートマッチ? リンダマンvsCIMAを考察する!! ・関係者が女子プロレスラーのストーカーに堕ちるまで■事情通Z ――Zさん、大変です!2025年のプロレス大賞が発表されました。MVPは女性レスラー初の選出となった上谷沙弥選手です! 2011年から続いた新日本プロレス所属のMVPが途絶えました。これは新日本プロレスに「戦い」がなくなったことへの非常ベルじゃないですかねぇ?  Z 黙れ!この非常ベル野郎め!……と説教したいところだが、今年はキミの活躍もあって、むやみやたらに「非常ベルが鳴っている!」と騒ぐプロレスファンが減ったよね。 ――長州さんが発してから30年目にして非常ベルがぶっ壊れました。次は「作品」「表現」をターゲットにしていきますよお! Z プロレス大賞の話をすると、有力候補だったとはいえ上谷選手があっさり受賞すると思わなかった。 ・プロレス大賞を救った上谷沙弥 ・竹下幸之介はなぜ嫌われるのか ・サトヘンが上谷沙弥MVPを後押し? ・竹下MVP逃しは新日本も痛い ・ノックアウト・ブラザーズが最優秀タッグ!? ・変わりゆく新人賞の意義……続きはこのあとへ この続きと後藤達俊、チャーリー柏木、魅津希、斎藤裕、澤田千優…などの「記事16本14万字」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202512 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

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