『「実行機能」を整えよう!』の続きです!(#1,#2,#3,#4,#5)
このシリーズでは、私たちの人生においてめっちゃ重要な「実行機能」をうまく働かせる方法をチェックしております。こいつは脳の“司令塔”のような存在で、実行機能が弱っていると、人生のあらゆる面がうまくいかなくなっちゃうんで、おおまかな仕組みを知っておくのはめっちゃ大事なんですよ。
で、前回は、実行機能を構成する3大要素から『情報を「更新」する力』について見てみまして、そこで最も大事なのがワーキングメモリだって話をしました。『情報を「更新」する力』は「今やるべきことを頭の中に保持しつつ、必要に応じて中身を入れ替える」能力のことなんで、記憶を一時的に脳内にキープする機能が絶対に必要なんですよ。
そこで前々回から、ワーキングメモリの機能をサポートするための戦略を考えてまして、今回もその続きになります。
戦略3. 「意味付け」接続
私たちの脳は、新しい情報を処理するときに、ただ記録するだけではうまく覚えられません。意味のない数字の羅列や、文脈のない単語の丸暗記みたいな情報は、いくら頑張っても覚えられないでしょう。
しかし、その代わりに、「これは昔習ったあの概念と関係あるな」とか「これは自分の体験の一部かも」といったように、既存の知識と“意味のつながり”を作ることができると、話がまったく変わってくるはず。たとえば、プレゼンの構成方法を「あの時の失敗から編み出したテクニック!」みたいに覚えておけば、その内容が長期的に頭に残りやすくなり、あとから情報を引き出せるようになるはずであります。
つまり、新しい課題や情報に出会ったときには、新たな「意味付け」ができるかどうかがめっちゃ大事。それによってワーキングメモリの負担が減り、その後の思考スピード・記憶定着・応用力がまるっと変わってくるわけです。
ってことで、「意味のつながり」をつくる方法をチェックしてみましょう。
意味付けテク1.「これは何に似てる?」と問いかける
これは、「新しい課題」を過去の成功パターンに当てはめて再利用する方法です。たとえば、過去のプレゼン資料を引っ張り出して「構成の流れが似てるかも」と確認したり、以前に書いたレポートのテンプレをそのまま使ったりといったように、「いちから考えずに流用する」ことで脳のエネルギーを節約できるわけですね。
この手法が効く理由は、脳はゼロからいろいろ考えるよりも、「構造が似ている過去のケース」を参考にしたほうが、ワーキングメモリの使用量が少なく、判断スピードが速く、ミスも減るものなんですな。
ワーキングメモリは処理能力がとても限られているんだけど、過去の成功パターンが長期記憶に整理されている場合は、それを引っ張ってくるだけで“意味”も“手順”もセットでついてくるんですよ。つまり、「考える」のではなく「思い出す」だけでOKになるわけでして、これがでかいんですな。
ここで重要なのは表面の違いではなく「構造の類似」でして、
- 業界が違う(飲食業 vs 教育業)
- 商材が違う(IT製品 vs 健康食品)
- 相手が違う(顧客 vs 社内メンバー)
みたいなポイントはどうでもよくて、
- 「飲食業 vs 教育業」は業界が違うけど、「上司を説得して企画を通す」構造は同じ
- 「IT製品 vs 健康食品」は商材が違うけど、「不安を先に潰して選択肢を提示する」構造は同じ
- 「顧客 vs 社内メンバー」は相手が違うけど、「相手の懸念をヒアリングして解決案を提示する」構造は同じ
といった感じで、ものごとの「骨組み」が似ていれば、脳はそれを同じ問題として処理してくれるんですな。この手法を実践する際は、以下のように進めてみてください。