
「スーパーエイジャーの科学」の続きです!(#1,#2,#3,#4,#5,#6,#7,#8,#9,#10,#11,#12,#13,#14,#15,#16,#17)
このシリーズでは、年をとっても脳と体が元気に動きまくる“スーパーエイジャー”の最新研究をもとに、いくつになってもピンピンした状態を保つための知見を考えております。
で、そのために本シリーズでは、スーパーエイジャー研究で有名なトポル先生が提唱する『Lifestyle+(ライフスタイル・プラス)』を掘り下げてまして、今回は「健康寿命を伸ばす自己実験」の話です。
さて、ここまでスーパーエイジャーの調査で有名なトポル先生の研究をもとに、健康寿命を伸ばすための「Lifestyle+」について見てまいりました。
Lifestyle+ってのは、ざっくり言えば「健康に関わる生活要因を、もうちょい広く見ようぜ!」という考え方であります。食事、運動、睡眠はもちろんのこと、自然環境、汚染物質、ストレス、メンタルヘルス、社会的孤立や孤独まで含めて、健康寿命を左右する要因として考えるわけですね。
で、今回はシリーズ最終回。最後のまとめとして、「結局、健康寿命を伸ばすには、何から始めればいいのか?」って問題を考えてみましょう。
健康習慣は、正解より“自分の反応”を測ろうぜ!
さて、このシリーズでずっと考えてきたのは、
科学的に正しげな習慣を、自分の反応を見ながら調整しよう!
って話でした。最新の健康法に端からとびついても、健康寿命を伸ばすことはできないんで。
そこでまず大事なのが、Lifestyle+は1つの要素だけで考えないほうがいいってところです。たとえば、「食事で人生が変わる」とか「運動が最重要」とか考えると、たいてい健康寿命は伸びてくれないんで。
というのも、実際の生活では、すべての要素はお互いに絡み合ってまして、
- 睡眠が悪ければ、食欲が乱れやすい。
- ストレスが強ければ、運動する気が起きにくい。
- 孤独感が強ければ、睡眠やメンタルにも響く。
- 仕事環境が悪ければ、座りっぱなしや夜食が増えやすい。
って感じで、ひとつの習慣だけを切り出して考えるのは難しいんですよ。
トポル先生いわく、
Lifestyle+の効果は、食事、運動、睡眠、社会的孤立などがそれぞれバラバラに効くのではなく、それらが相互に関係し合うことで生まれる。
とのこと。「どのような環境に身を置くか?」って問題も含め、これら全体がまとまってLifestyle+を作る、という見方であります。
なので、スーパーエイジャーになりたいなら、いろんな健康法を探すのではなく、
自分の生活全体のなかで、どこを少し変えると他の習慣まで改善するか?
と考えるのが現実的です。たとえば、
- 夜の間食を減らしたら睡眠が良くなるかも!
- 朝の散歩を始めたら、運動量だけでなく気分や睡眠も改善するかも!
- 週1回の人付き合いを戻したら、メンタルが安定して食事も荒れにくくなるかも!
みたいに仮説を立てて、一石二鳥を狙っていくわけです。だいたいのスーパーエイジャーも、生活全体で改善をしてることが多いんで。
「これだけやっときゃOK」みたいなものを探すと迷走しやすいぞ
このシリーズで何度も触れてきましたが、現在のスーパーエイジャー研究では、「最強の食事法!」みたいな考え方に懐疑的であります。あくまでも食事は個人の体質によってカスタマイズされるべきものとして扱われてまして、皆に当てはまるテクニックを探すって発想じゃないんですな。
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