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<菊地成孔の日記 /5月13日午後5時記す>
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<菊地成孔の日記 /5月13日午後5時記す>

2019-05-13 20:00
  • 8

 昨日、QNJUAくんと3人でリハーサルしてきました。シンガーとバンドではあり得ないやり方ですけど、っていうか、そもそも「ラッパーがメンバーとして組み込まれてるバンド」というのが、どういうリハをやるかというのは、大げさにいうと、世界的に前例がないんですよ。なので、ラッパーでありジャズミュージシャンである、つまりお爺ちゃんであり、孫であるという自分の両義的な属性を生かしまして(笑)、ベストウエイを考えました。

 

 それは、MCとバンドをパーテしてリハをする、というもので、まあ二重手間なんですけど、一番良い。手順としてはこうなります。

 

 1)細部を詰めずに、ザックリした作曲をする。

 

 2)バンドだけでリハをやり、それを録音して、MCに送る

 

 3)MCがそれにリリックやフックを考える

 

 

 と、ここまでなら、DJMCの関係とそんなに変わらないですよね。(2)がデスクトップか、インダステュディオかの違いで。

 
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楽曲のコンポジットの話がガッツリ聴けて嬉しいです。
音源がないので実際に聴き/見比べられませんが、『音程も記譜してあるラップのスコア』、いつか見てみたいです!
(DC/PRG等もですが、ぜひライブアルバムを…! ニコ生のライブ配信だとどうしても音像がモノラルになってしまうようなので…)

No.1 67ヶ月前

ジャズもヒップホップも詳しくない身で申すのも恐縮ですが、ジャズ生演奏でラップするのがとてもスリリングだと理解しました。オムスがミラーボールズでラップしてましたが、あれは曲がお馴染み&明確な音源があるとはいえ凄くスリリングで(私は動画でしか見てませんが…)、馴染みの曲故に余計に、あれを聴いて生のラップ自体が実はスリリングで、菊地さんが従前から仰っていたバップとの共通点というのが、朧気ながら理解できたように感じました。オムスはDC/PRGの中で縦横無尽に走り回っているようで、それこそ祖父の家の庭で走り回る孫のようでしたが(とはいえかなりシリアスに感じました。本当に素晴らしかった。)、今回のはもっとぶつかり合う感じなんでしょうか。共闘するというより、「俺が一番だ!」みたいな。最初のホリデーで菊地さんがサックスでソロを吹いていたときの表情が、客だけでなくバンドまでもぶっ飛ばす、という様に(言ってしまえば喧嘩腰に笑)見えて凄く格好よかったので、今回全員がそうだとしたら、観たら失神するかも知れません笑。バンマス菊地さんなので、そうはならないとは思いますが笑。長々と失礼しました。

No.2 67ヶ月前

intoxicate掲載のゴダール新作評がwebでも掲載されました。
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/21558

コンポーズのプロセスは興味深かったです。
個人的にぺぺではパーカス組との繋ぎ役であり最低部の響きを担う鳥越さんのプレイにいつもドキドキしていますがsong-XXの鳥越さんも当然ヤバいですよね。
私はラッパーではありませんが、ベースはラッパーに影響を与える楽器だと思うので。

No.3 67ヶ月前
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>1

 「ラップに音程はあるか?」という問いには「近似値まで概念を広げれば、音程がない音声はない」とすべきで、特にバックトラックに調性がある限り、上に乗ってるものは、音程が取れます。海外オーヴァーグラウンダーが凄いのは、ラップにコーラスがついてることで、とにかく21世紀はコーラスが復権する時代です。これは間違いない。ヒップホップだけではなく、あらゆるジャンルで、コーラスがことを決めてゆくようになると思います。
 
 アルバムはもう、ファイナルスパンクハッピーnおお2人に売れてもらって(笑)、先立つ物を作らないと何も出せません(笑)。僕は

1)まだ盤を出したいと思っている

2)クラウドファウンディングは絶対やらない

3)要するに1と同じ意味だが、配信のみとMVだけ。というフォームもやらない

 と決めているので(笑)。やっぱDC/PRGの作品とぺぺの作品にジャケがないとダメですよね(笑)。

No.4 67ヶ月前
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>2

 実際に喧嘩腰になることはないでしょうが(「マネージャングル」のように。あるいは「フリースタイルダンジョン」のように)、だんだんと今「グッドミュージックをやろう。そのためにアンサンブルをちゃんとしよう」という若い人々が増えているので、元々黒人音楽が持っていた勝負の魅了は、コンセプトとしても、アティテュードとしても持ち込もうと思います。それがオーケストラではなくスモールアンサンブルの付加価値でもあるので。

 オムスのあれはジャメイカではトースティングと言うのですが、レコードをかけて、ただその上で歌うことであって、バンド演奏によるトースティングであって、一番のびのびできるわけですね。既知の曲にラップが乗るとドキドキするので、スリリングに感じますが、トースティングはバンドもラッパーものびのびです。song-xxはラップとのスポンタニアスな凌ぎ合いがあるので、かなりスポーティーです。

No.5 67ヶ月前
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>3

 まあラッパーには、すべての楽器(同時に発音しないサックスさえ)が形の違う影響を与えますが、鳥越くんがヤバいのは間違い無いですね(笑)。

No.6 67ヶ月前

とにかくヤバいということは間違いないですね。地方にいてもオムスが来てくれたりして、ヤバいの想像しています。
バンマス、愛してます。

No.7 67ヶ月前
userPhoto 菊地成孔(著者)

>>7

 ありがとうございます!どんどんハードル上がってますけど、全然届いてないっすね。うちらのヤバさに(笑)

No.8 67ヶ月前
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