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 「5G」と「新型コロナウィルス」を結びつける陰謀論の本を見つけたので、紹介しておきます。この種の陰謀論が世界各地で猛威を振るっているのは知っていたけれど、日本でも唱えている人がいるんですねえ。

 ちなみにアメリカではじつに30%近い人たちが「コロナウィルスは実験室で人為的に作られた」と信じているそうで、ここまで来ると何をどう信じることが「まとも」なのかわからなくなってきます。

 たぶん、分厚い専門書をひも解いて時間をかけしっかり理解しようとするのでなければ、「よくわからない」、「特定するべき根拠はない」と考えておくのがいちばん「まとも」なのかもしれません。

 新型コロナウイルスが世界に広がると同時に、ウイルスをめぐる根拠のない情報も蔓延(まんえん)している。ウイルスの発生源をめぐっても様々な言説が取りざたされ、米国の世論調査では国民の約3割が「ウイルスは人造」と考えていた。米政府はうわさを検証するためのサイトも立ち上げた。

 米世論調査機関ピュー・リサーチセンターは今月、18歳以上の米国人を対象に調べた結果、43%がウイルスは「自然発生した」と答えた一方、23%は「意図的に作られた」、6%が「偶然作られた」と答え、計29%が実験室で人為的に作られたと考えていたと公表した。18~29歳と若い世代では35%が人造説と高く、65歳以上は21%だった。また、共和党支持者は人造説が37%で、民主党支持者の21%を上回った。


 まあ、この本はまだ読んではいないので(さすがに読む気になれない)、意外にまともなことが書いてある可能性も微レ存なのですが、レビューを読むかぎりその確率は限りなく薄いことでしょう。

 面白いのは、アンチワクチンもそうだけれど、この種の理論を信じる人たちは自分自身を「懐疑主義者」と定義し、自分と意見の異なる人たちを「愚かにもテレビや雑誌といったメディアを盲信して騙されている」と認識しているのですね。

 ある意味ではより科学的な見方をしている人たちと鏡像のような関係にあるともいえ、この問題は単純ではないなあと思わせられます。

 いわゆる「ポストモダン」の社会においては