本メルマガVol.23ではTPPのオーストラリア交渉（キャンベラ首席交渉官会合、シドニー閣僚会合）について、TPP交渉について、ウィキリークスにおける知財分野チャプターのリークの分析とともに考察した。その後マスメディアでも大きく報じられた北京APECでTPP首脳会合が実施された。今日はこの一連の流れから、衆議院選挙前にTPP交渉の現状についてまとめておきたい。

けっこう大事な話のはずなのだが、メディアがまったく報じてないのが、文化審議会著作権分科会 「著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会」、通称「クラウド小委員会」である。本メルマガではその模様をお伝えしてきたが、第5回以降はタイミングが合わず、お伝えできていなかった。10月16日に第6回が、10月31日に第7回が行なわれたので、今回は6回と7回の議論の流れをまとめてみよう。

2014年10月31日14時から、霞が関ビル35階の東海大学校友会館 阿蘇の間にて著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会、いわゆるクラウド小委員会の第7回が開催された。MIAUからは委員として津田大介が、そして陪席として小寺信良と香月が出席した。委員会が終了して時間もないため、今回は短いレポートをお送りする。