プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマはDDTセクハラマッチから考えるプロレスとLGBTについてです!


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――Zさん、私の名はジャン斉藤ですよ。

事情通Z 知ってるよ。なんでいちいち名前を名乗るんだよ。

――いや、今回のテーマはやや重いので、ちゃんと名前を出してやろうかなと。

 いつもはマジメにやってないみたいな言い方だな。

――今回のテーマは、新日本プロレスがミルコ・クロコップと中邑真輔戦の交渉をしていたら、ミルコ側が途中で棚橋弘至戦を要求してきたなどと、まるでミルコが中邑真輔から逃げたと貶めるかのような、そして信憑性に欠ける怪しいネタをツイートしていた田中ケロちゃんも出演していたDDTの大田区体育館大会です。

 前置きが長いよ!しかも本題と関係ないよ!

――『ワールドプロレスリング』のゴールデンタイム生中継のときなんてメイン途中で放送が終わることが何度もあったくせに、「スポーツ生中継最高の演出は、そのスポーツを、ありのまま、会場の雰囲気から流れを含め、しっかり見せる事だと思うんすけどね。闘いの中にこそ最高の自然のドラマがあるのになぁ」などとRIZIN批判していた田中ケロちゃんが出演していたDDTの大田区体育館大会は、この規模では珍しく無料興行でしたね。

 だから前置きが長いって! DDTの無料興行は集客に苦戦が強いられているという前評判は聞いてたんだよ。無料興行とはいえ、チケットを入手するためには動画配信サービス「DDT UNIVERSE」に登録しなきゃいけない。その登録も無料でできるんだけど、ひと手間かかるから。

――ボクも会員ですが、会場まで行くのは億劫なので応募はしなかったですけど……。

 キミみたいな人間がたくさんいるってことだよ。それと全席無料開放されてるんだけど、席種によって区分けはされていて。同じ無料だったらリングサイドで見たいでしょ。そこは抽選になるんだけど、リングサイドを希望して落選した人がそのまま諦めるケースも多かったみたいで。再度申込みができるのに。

――大田区クラスとはいえ無料興行だからフルハウスになると思ってたんですけど。

 ビッグマッチのボリューム感があったんだけどね。蓋を開けてみたら用意されていた席は埋まっていたんだけど。無料だから一度DDTを見てみようという方もいただろし、無料だから天気が悪いということで行くのをやめた人もいただろうし。天気がギリギリ持ったから、なんとか埋まったところはある。

――お金を払っていたら絶対に見に行きますもんね。直前に新日本プロレスが大田区2連戦をやってフルハウスにしてますが、新日本はおかしなことをやってるだけという。

 新日本はギッチリと満員になった会場の全景写真をツイッターとかにアップしてた。あれ、わざとじゃないかなあ(笑)。DDTはビジョンの下とか一部開放してないところもあったから。

――大田区ってギッチリ埋まると見栄えがいい箱ですよね。そこはさいたまスーパーアリーナに似てるというか。

 今回の無料興行はDDTの宣伝広告としての開催されたようだけど、大田区は有料イベントと無料イベントの会場使用料金が違うみたいなんだよね。物販の売り上げでペイすることを狙っていたそうで赤字ではないとか。

――さて、そろそろ本題ですが、今回SNSを騒がせたのはセクハラやLGBT問題なんですね。

 以前DDTを特集した海外メディアが「男色ディーノがゲイを演じることの是非」を問う動画をアップしたりする中、クロちゃんのセクハラマッチに一部から非難の声が挙がってたね。

――
この手の問題に関心が強いライターの橋本(宗洋)さんがファンから「なぜDDTのセクハラ問題には寛容なのか」と議論がかわされたり。
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