クラシックなファイトスタイルで己の道を突き進むHEAT-UP所属のプロレスラー、インタビュー第4弾。今回はヒーロープロレスについて!(聞き手/ジャン斉藤)
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――渡辺さんはウルトラマンロビンさんのSGP(スペシャリスト・グローバル・プロレスリング)に長らく所属してましたよね。
――ロビンさんはどんな計画を練っていったんですか?
渡辺 いまとなってはもうホント大きく風呂敷を広げたもんだなっていう感想ですけど、「ウルトラマンロビン・ワールドツアー」っていう企画でした。
――たしかに大風呂敷。
渡辺 その第1弾、第2弾を名古屋と東京ですでにやってるんですよ。日本の外に出てやるのはいつだと思っていたら、1人でロサンゼルスのインディ団体で試合をしたりしてて。
――単独ワールドツアーではありますね(笑)。
渡辺 そこから先が続かなかったんですよね。協力するっつったって、「何すればいいの?」っていう感じでしたけど。他には関東進出の機会をどんどん増やしていって、認知度を高めていきたいっていうこととか。
渡辺 SGPの自主興行自体は、もう年に1回あるかないかで。
――あ、そんなもんなんですか。
渡辺 たとえば地元でのイベントに便乗して、そのイベント内のプロレスをSGPプレゼンツというかたちでやっていたり。マンモスフリーマーケットという、テレビ愛知さんが主催する大きなイベントが毎年ゴールデンウィークにあって。その中にSGPのブースを作っていただいて、2日間試合をする。だからフリーマーケットの入場者は皆さん無料でプロレスが見られるんです。で、完全に売り興行ですから、SGPが赤字を出すことはないって。
――なるほど! よくできてますね。
渡辺 SGPはだいたいゴールデンウィークどきの試合がほとんどで、ヘタすると年にそれ1回だったりしたんですけど。あるときは名古屋テレビさん主催のイベントや、大手の玩具メーカーが主催した大きなイベントに招致されたりだとか。
――ウルトラマンロビンさんって円谷プロ公認だったじゃないですか。他のおもちゃメーカーとのコラボは問題なかったんですか。
渡辺 そこは大丈夫だったみたいですね。ただ問題があったのが、マンモスフリーマーケットのときだったんですけど。円谷プロのゲストキャラクターとして、怪獣ブースカの着ぐるみを出したんです。でもブースカはその当時朝日新聞のCMに出てたもんですから、電通を通して朝日新聞からクレームが来ちゃったんですよ。
――電通やら朝日新聞が出張ってくる展開に!
渡辺 結局ロビン選手が朝日新聞と話し合って「朝日新聞のブースカですよ」を強調することを条件に収まって。だから当時のブースカの着ぐるみは朝日新聞のたすきを掛けてたんです。
――ウルトラマンを名乗る許可を得たこともそうですけど、そこらへんを収めちゃうロビンさんはすごいですね。
渡辺 そうですね。ただ、ウルトラマンを名乗るっていうのは、これはもう亡くなられたその当時の社長だった円谷皐さんとの口約束みたいなもので。社長の意向だからっていうことで公認が通っていたと。
――ロビンさんがラジオ番組にアテンドする仕事をしていたときに、円谷皐さんを呼んだんですけど。そこで「ウルトラマンになりたいんです」ってお願いしたら実現したと。そのとき一緒にいた社長お付きのマネージャーが「こんなこと絶対にありえないことです!」と念を押されたとか。そりゃそうですよね(笑)。
渡辺 それでも初の公認を取ったわけですから、そこはすごいなと。メキシコから新日本に来日したウルトラマンは完全に無許可でしたから。
――国境を越えれば関係のない時代ですね(笑)。
渡辺 全日本プロレスで高杉正彦さんがやっていたウルトラセブンは公認ではないんですけど、許可は得たかたちだったんですよ。だから日テレの中継にも堂々と出てましたし。でも公認っていうかたちはロビン選手が初めてだったと。
渡辺 ウルトラマンロビンのキャラクターは引き続き使い続けてもいいけど、いままでのようなウルトラマンの怪獣キャラクターを使うのは許可とお金がかかるよっていう。
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コメント
コメントを書く毎回とても面白いです
渡辺選手は業界通(驚)プロレスライターもできそう。佐山さんの話とか、ここだけの話を必ずいれてくるのも凄い。
何故こんなに色々なことを知ってるんだろう笑
田村のタイガーマスク話あったなあ!
毎回面白い
渡辺宏志レギュラー化して欲しいです
ロビンさんの話がおもしろすぎる。ウルトラマンファンとしてはウルトラマンを名乗って欲しくない気持ちも少し…いや面白いけれども…(謎の葛藤)