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朝倉未来戦が決まった牛久絢太郎インタビューです!(聞き手/松下ミワ)
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・「PRIDEのテーマ」を使った理由■RIZIN演出統括・佐藤大輔
――朝倉未来戦は大晦日のリング上で発表されましたが、最初に試合のオファーが来たのはいつぐらいだったんですか?
牛久 ええっと、試合が正式に決まったのは、たしか大晦日の1~2週間前ぐらいですね。
――朝倉選手の名前を聞いたときはどう思いました?
牛久 最初はビックリしたんですけど、でも「やっときたな」と。
――「やっときた」ですか。
牛久 2年前の大晦日に弥益(ドミネーター聡志)選手と未来選手が試合をしたじゃないですか。そのときから、まあ近い存在ではあるなと意識はしていたんです。というか、あのときは「なんで弥益選手なんだろう」じゃないですけど、ちょっとそういう思いもあって。
――当時って、大晦日の朝倉選手の対戦相手として牛久選手と弥益選手が候補に挙がっていたんですよね。しかも、直前の9月のDEEPでは牛久vs弥益戦のタイトルマッチが行なわれて。選ばれたのは勝った牛久選手ではなく弥益選手だったという。
牛久 そうです。試合に勝ったボクのほうが選ばれなかったんですよね。
――そこって、やっぱり気になってました?
牛久 そうですね。「なんでだろう?」とは思いました。まあ、それに対して何か文句があるというわけじゃないんですけど、それがあったからこそ、逆に未来選手は近い存在だなと思って試合も観るようになりました。
――当時は、やっぱりRIZINという舞台も意識してましたよね?
牛久 そこは意識していました。DEEPからのステップアップという中で、やっぱりRIZINという存在があったので。
――今回、あらためてこの対戦が決まったのは、朝倉選手からの指名があったからですか?
牛久 本当のところはわからないんですけど、そんな感じで聞いています。まあ、向こうは向こうなりの背負ってるものがあると思うんですよね。だから、向こうが選んでくれたということであれば、素直にうれしいですね。
――今回はひさびさにタイトルマッチから解放された試合になりますよね。
牛久 まあ、おもいいきり戦えるというか。そんな感じはやっぱりありますね。
――のびのびと戦えますか。
牛久 のびのび……という言い方はちょっと違う気もするんですけど、まあ、背負っているものからいったん解放されて、解放されたぶんおもいっきりいけるという感じです。そういう意味では、ここ数試合とは違う感覚はありますね。
――逆に、朝倉選手は去年MMAを1試合も戦ってないという状況です。
牛久 なかなか彼の立場になると、試合もひとつひとつより真剣になると思うので。そこに関しては……まあ、あまり言うことはないですね(苦笑)。
――タイトルマッチの厳しい試合をくぐり抜けてきた牛久選手と、去年MMAを戦っていない朝倉選手とでは、やはり差は出てくると思いますか?
牛久 間違いなく、去年ずっとタイトルマッチをくぐり抜けてきたその経験は、ボクの中では強みになっているので、そこは確実にありますね。まあ、ボク個人で考えたときに、かなり成長していると思っているので。そこは、2年前とは全然違うと思います。
――今回、この試合の勝敗予想をする中で「牛久選手がどれだけ成長しているかにかかっている」という声が多いですよね。
牛久 もう、本当にそのとおりだと思います。だから、ボクが変わるじゃないですけど、ボクが成長するほど全部ひっくり返せると思っていますね。
――その手応えも、かなり?
牛久 ありますよ(キッパリ)。
――ちなみに、牛久選手としては、最近の朝倉選手はどう見てますか?
牛久 うーん、まあ練習していないことはなくて、絶対に練習しているはずなので。たぶん、そういうことはあんまり言わないタイプだと思うんですよ。だから、人一倍やってるんだろうなとも思っています。とくに、ボクと試合が決まってからはしっかりやっていると思いますね。
――会見では「組みの練習を多めにやっている」という発言もありましたね。
牛久 そのへんは、全然気にはしてないですけどね。まあ、どんな練習をしているかはわからないですけど、「練習」として見たときに、それはもちろんやっているんだろうなと思います。
――最近は、ブレイキングダウンが好調なこともあって、MMAに割く時間が少ないんじゃないかというファンからの指摘もありますが。
牛久 でも、ボクはぜんぜん甘くは見てはないです。……ただ、ひとつ言えるのは、格闘技に対する気持ちはボクのほうが強いのかなということですね。
――その気持ちは試合を左右すると考えますか?
牛久 やっぱり、気持ちの勝負になったときに、ボクはそこが出ると思っています。それは間違いないですね。
――それはめっちゃ楽しみです! ところで、年明けから牛久選手はATT(アメリカン・トップチーム)に出稽古に行かれていましたが、それは朝倉戦に向けてという部分もあったんですかね。
牛久 それもあります。
――海外への出稽古は初めてですか?
牛久 いや、2回目ですね。前はアメリカのロサンゼルスから下の場所にあるサンディエゴのほうに行きました。
――それって、いつぐらいですか?
牛久 ええっと、6年前とかです。当時は、単純に世界の強いヤツと肌を合わせてみたいという気持ちで。で、あのときは無料でシェアハウスに泊まらせてもらっていたんですよね。というのも、生活が切羽詰まっている中での海外出稽古だったので。そうしたら、そこで食中毒になったんですよねえ。
――それは大変でしたね(笑)。
牛久 あとは、途中で家を追い出されたり(苦笑)。
――踏んだり蹴ったりじゃないですか!
牛久 練習はちゃんとできたんですけど、それ以外の負担が大きくて。でも、今回はちゃんと格闘技に集中できる環境で練習に取り組めました。いまになって行くと、当時とはまた違った感覚で。感じ方も凄く違うので、かなりいい勉強になりましたね。
――今回の出稽古にあたっては、スポンサーさんもついてくれたみたいですね。
牛久 そうそう、応援してくれている方がいて。もともとスポンサーをつけるという考えはなかったんですけど、海外修行に行くとなったら「応援するよ」と言ってくれる方が多くて。
――ただ、今回も持参した自転車がぜんぜん空港に届かないというトラブルもあったそうで(笑)。
牛久 いやあ、大変でしたよ。もう、笑うしかないです。詳しくはYouTubeで話しているんですけど。
――牛久選手ってトラブルに巻き込まれやすいんですかね(笑)。
牛久 なぜか引きが強いんですよ。向こうも人を見てるんですかね? 日本ではそんなことないですけど、アメリカとの相性的になんかあるんでしょうね。もう「ネタにしてくれ」というメッセージなのかな、と。
――ネタがたまるから、YouTubeにはもってこいという。
牛久 フフフフフ、そうっすね(笑)。
――アメリカの中でも、ATTを選んだ理由はなんだったんですか?
牛久 やっぱり、世界最高峰と言われているジムに自分も身を置いてみたいという部分です。ほかに候補はなかったですし、自分の限界だったり、この先を知ってみたいなと思ってATTにしました。
――アメリカのメガジムっていろいろシステムがややこしそうですが、話はスムーズだったんですかね?
牛久 いや、やっぱり簡単には行けないと思います。だから、最初連絡とっていたんですけどぜんぜん返信がなくて。そこから、ちょっと経ったくらいにようやく連絡が来て「来ていいですよ」という感じでした。でも、行ったら行ったで凄く歓迎してくれたので、そこはよかったです。
――ATTでの練習についてはYouTubeでもお話されてましが、牛久選手の話を聞いて、思った以上に向こうのファイターとは体格差があるんだなと驚きました。
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