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RIZIN名古屋でサバテロと対戦する佐藤将光インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)


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・RIZIN広報・笹原圭一のエンドルフィンマシーン的THE MATCH!!




――
将光選手がジュリー(沢田研二)のことをポストしたら、ブレイキングダウンのジョリーのことだと間違われたのが妙におかしかったです!

将光 ああ、ジュリーの「わがままを通させてもらった」のやつね(笑)。いまの若い子、ジュリーを知らないんだなって。

――
ブレイキングダウンのジョリーも「わがままを通させてもらった」って言いそうですし(笑)。

将光
 ボクもね、ジュリーの世代じゃないんですけど(笑)。ドタキャン騒動を鮮明に覚えてるんですよね。

――
「プロモーターが9000人を集めるはずが7000人しか入っていない」ことを理由に、さいたまスーパーアリーナのライブを開演1時間前にドタキャンしたんですよね。

将光
 当時は「やれよ」って思ったけど、いまになるとジュリーの気持ちがわかる。あそこでやらないのもカッコいいなって。自分のワガママを通せないんだったら、やりたくないっていう気持ちもありますね。

――大人になると無理を通せないことが増えてきますからね……。将光選手はRIZINに参戦したときから強い外国人と戦いたいということでしたが、北米で実績があるサバテロ戦が決まりました。

将光
 サバテロはベラトールで一応タイトルマッチまで行ってるし、PFLの試合もこのあいだ発見したんですけど、やっぱり強い。ここを越えたら自分の世界的な立ち位置を測りやすい相手ですね。

――
サバテロってレスリング主体の粘っこいファイトスタイルですけど、やりがいがあるわけですね。

将光
 いや、めっちゃイヤですよ。

――
えっ(笑)。

将光
 ずーっと組んでくるんだろうなって。想像するだけでイヤですねぇ(苦笑)。

――ハハハハハハハ!サバテロのテイクダウン地獄には浸かりたくない。

将光
 そうね。彼のほとんどの試合がそんな感じだから。

――
でも、サバテロのRIZINデビュー戦の太田忍戦は打撃主体でしたね。

将光
 あれは太田選手の対策ですよね。 今回は組んでくると思います。PFLでもキューバのレスリング代表相手に普通にレスリングで戦ってて。レスリング自体は勝ってたと思うんですよ。試合はドローだったけど、やっぱりレスリングが強い。

――
ずっと組んでくることを想定してるわけですね。

将光
 やっぱりそう思いますよ。だからイヤです。まあそれはサバテロの試合に限ったわけじゃないですけど、毎回試合が近づいてくると……試験前と一緒で、大地震が起きて試合がなくならないかなって思っちゃいますね(苦笑)。

――
試合そのものがプレッシャーなんですね。

将光
 「やりたくないなあ……」っていう気持ちと、「やりたいなあ……」という気持ち、両方あります。練習をしてるから、やりたいはやりたいんですけど、試合のストレスがあるっていうか。結果が出ちゃう怖さもありますね。

――それって何十試合経験しても慣れないものなんですか?

将光 ずっとありますねぇ。まあ、逆に結果がわかってたらあんまり試合をやる意味ないというか(笑)。

――
緊張もしないし、ハラハラもしないですよね(笑)。外国人のレスラータイプと戦うのは久しぶりですか?

将光 ONEでステファン・ロマンに漬けられて負けたとき以来ですかね。その前だとハファエル・シウバ。

――
今回はとくにレスリング対策を意識してきてるんですか?

将光
 なりうるシチュエーションのレスリング対策してますね、いつもより多めに。取られたところからスタートしてるし、ボトムの動きはけっこうやってます。

――試合によって強化する部分は違ってくるけど、そこには普段の積み重ねもあってこそなんですよね。普段やってないのに急に対策を練っても追いつかないというか。

将光
 そうね。引き出しがあるからこそ応用が効く。基礎があってじゃないと、いきなりは無理だと思いますね。

――
サバテロ戦もいままで培ってきたものをぶつけるわけですね。

将光
 そこは実際に組んでみないとわからないですね。自分の中では「まあ、これくらいだろうな」っていう感覚はある。実際に肌を合わせてみて「マジで動けないな」「思ったよりコントロールが強かった」とかは起こりえるんですけど。それはどの試合でもあることなんで、実際にやってみないとわからない。

――
想定を超えてきたときってどういう対応を心がけてるんですか?

将光
 その中で糸口を見つけるみたいな。最近でいえば……牛久(絢太郎)くんとやったときはこっちは打撃でやるつもりだったけど、思ったより懐が深くて、思ったよりリーチが長いなって感じた。あと牛久くんは組みで来ると思ってたら打撃で来たんですよ。「……なんかうまくいかねえな」っていう感じはすごいあったけど、組んだときに「四つはたぶん勝てるな」と。そこから組みも混ぜながら戦うことにシフトしていって。

――
作戦はあったけど、試合の中で変えていったわけですね。

将光
 「いつ組みで来んだろうな」って考えてたんですけど。 1ラウンドは打撃だけど、2ラウンドから切り替えてくるのかなと。

――
予想と違っても慌てることは対応すると。

将光
 そんなに慌てることはないかな。何か一発もらっちゃったり、スーチョル戦もだけど、いきなりテイクダウンでドーンと取られた瞬間は若干、焦りますけど。

――ああ、瞬間的なインパクトのときは。

将光
 そういうときはちょっと焦ります。いまは技術レベルが上がったことで、どうなっても戦えるようになってきた。前だったら「テイクダウン取られたらヤバイ」となったんだけど。ボクのキャリア初期は、だいたいテイクダウンで負けることが多かったんで。いまはテイクダウン取られても「じゃあ、ここからこうしよう」と切り替えることができるから、べつに……自分の戦いの幅が広がってきて、どうなっても超冷静に落ち着いて戦えるようになったかな。

――そこは技術と精神力が上がってるわけですね。

将光
 技術が上がったから落ち着いて戦えてる感じです。メンタルがべつに強くなったわけではなくて。

――
精神力はなかなか強くならないもんですか? いろんな選手に話を聞いてもそうそうメンタルを鍛えることはできないと。

将光
 精神力の定義は難しいですけど、仕事でもなんでも訳がわかんない中でやってたものが、いろいろとわかってくると冷静に対処できるじゃないですか。ある程度、対策ができるっていうか、「ああ、これね」みたいに対処できる。

――そこはキャリアを重ねて、MMAで起こりえるシチュエーションを把握して技術も習得してるから、そんなに焦らない。

将光
 不利なところから戦えるし、対処もわかるし。相手がやってくることもだいたい把握できてるんで。それでも想定外が起きたときに一瞬、遅れることは全然ありますけどね。

――
ここ最近の試合で想定外の出来事で判断が遅れたことはありますか?

将光 うーん、そんなにはないですね。ONEで(ファブリシオ・)アンドラージとやったときは、思ったより強くて「どうするかな……」って試合中ずっと考えてた記憶はあるんですけど。打撃がめっちゃ強くて、しかもテイクダウン取れない。「どうするかな……」ってずっと考えてたかな、あのときは。

――
アンドラージ戦に関していうと、前情報があまりなかった影響もありました?

将光 アンドラージでいえば、ブラジルでやった試合と、キック時代の試合が2、3試合しか見れなかったから。ボクはけっこう試合を見るタイプなので、情報があればあっただけ助かると思います。

――
サバテロの情報はもうありあまってるわけじゃないですか。情報収集したうえで「これくらいだろうな」という感覚で試合に臨むと。

将光
 そうなると思います。スクランブルの中でボクが優位なほうに切り返せるかどうか。

――この試合がもうひとつ楽しみなのは、トラッシュトークのすれ違いなんですよね(笑)。新しいなって。

将光
 新しいかな?(笑)。サバテロのああいう感じには、ボクは乗れないっていうか。「乗ってあげないといけないんだろうな」って思うんですけど、英語だからワンクッション挟まっちゃうこともあるよね。そもそも「なんで怒ってるの?」って。普通に戦おうよって感じなんですね。

――そこで将光選手がスカすのが面白いし、サバテロもあえて過剰に挑発してきてるのも最高で。会ったこともないのに「ずっと憎んできた」とか(笑)。

将光
 ボクが牛久くんのことを倒したじゃないですか。サバテロはATTのチームメイトだから、その恨みがあるみたいなんですよね。

――
そういうことなんですか!(笑)。

将光
 らしいですけど「本当かよ?」って。牛久くんもそこまでATTには行ってないし、そんなに仲良くないでしょう(笑)。

――
ハハハハハ!このやりとりが面白いんです(笑)。

将光 なんか、きっかけが欲しかったんじゃないかなって思いますね。まあ彼もプロですよね。


・全員がライオンにはなれない
・膠着ブレイクの是非
・MMAから駆け引きがなくなる
・テイクダウンのコスパは悪い時代
・メラブ、チマエフ、サバテロの無限地獄
・格闘技をやらないほうが幸せ
・打撃バックボーンのほうが伸びる
・MMAは将棋である……11000字インタビューはまだまだ続く



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