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第一三章「明日に架ける橋」
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台獣は、黒雲を従えながらゆっくりと、しかし確実に森を抜け、ついに高原に姿を現した。
ぼくらは初めてその巨大な姿を間近に見た。その台獣は一見すると人のような姿をしていた。そこには確かに顔があり、切れ長の目と引き結んだ唇が特徴的であった。表情は、まるで仏像のような無表情――もしくは少しだけ微笑んでいるようにも見えた。
その台獣には手足もあって、特に長い足が目についたが、しかしそれを使って歩いているわけではなかった。台獣は地上から確実に一〇メートルは浮いていて、移動はベルトコンベアーで運ばれるかのような上下動のない、滑らかなものであった。
そして、その台獣の正面にロボットが立ちはだかった。よく見ると、そのロボットの背中の部分には銀色のボディに赤い塗装で文字が描かれていた。
「『CーIーVーIーLーZーEーRー0ー1』って書いてある。『CIVILZER-
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