ハックルベリーに会いに行く
生命倫理について(1,690字)
京都でALSの患者が安楽死を依頼し、それに応えた医師が嘱託殺人に問われた事件について。
これをきっかけに「安楽死について真剣に議論すべきだ」という人が現れた。すると、それに対して多くの人が「不謹慎だ」と吹き上がり、結局「議論すべき」の声はトーンダウンしてしまった。中には、「議論さえもすべきではない」という狂信者がいて、しかも多数の賛同を集めている。
また、安楽死について述べる人がいると、すぐに「生命倫理についてしっかり勉強してください」などとマウントをとってくる人がいる。しかし、そういう人も別段生命倫理についてしっかりと学んだり考えたりしたことがあるわけではない。ただ、そういうふうに言うと相手も生命倫理についてしっかり考えたことがないから日和らせることに成功できる。そうしてマウントを取れるので、便利に使っているだけなのだ。
そこで今回は、生命倫理について考えてみたい。ただし、最初に結論から
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