ハックルベリーに会いに行く
マンガの80年代から90年代までを概観する:その1(1,749字)
ぼくは80年代は徹底的にマンガを読んだが、90年代はマンガをあまり読まなくなった。
それは、91年に大学を卒業して働き出したため、時間がなくなったということも大きいが、この時期にマンガの変容もあったのではないか?――とも思っている。
そこで今回は、80年代から90年代のマンガの歴史――その変容というテーマで考えてみたい。
※マンガタイトルの後の括弧は第1巻の発売年、マンガ家の後の括弧は生年
まず80年代はなんといっても『Dr.スランプ(80)』と『童夢(80)』で幕開けする。鳥山明(55生)と大友克洋(54生)という、絵もコマも話もうまいという三拍子揃った作家が同時に現れる。
それとともに『ストップ!! ひばりくん!(81)』の江口寿史(56生)や『吉祥天女(83)』の吉田秋生(56生)など、50年代後半生まれの作家が吉祥寺界隈に暮らし、交流しながら、新しいマンガを生み出していく。
『ドー
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