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生きるとは何か?:その2(1,653字)
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生きるとは何か?:その2(1,653字)

2021-09-21 06:00
    人間には、考えるという特性がある。これは、他の動物にはあまり見られない傾向だ。
    そして、考えない他の動物には、幸不幸の概念がない。自然のまま、無意識的に生きている。

    そもそも、人間もかつては無意識的に生きていたらしい。今でも無意識的に生きている時間はあるが、ふと意識的になる時間もある。

    人間が意識的になるのは、言葉を操るようになってからだ。特に、比喩的表現を使うようになってから、脳の機能が劇的に進化した。脳の機能というより、OSが進化した。

    比喩的表現は、脳のメモリ消費量を少なくできるすぐれたOSだった。これによって、人間の記憶量が爆発的に増大した。いろんなことを覚えられるようになると、それらを関連させることで「思考」が促進する。思考は知識を前提としているから、知識量が多ければ多いほど、思考もまた深まるのである。

    そして思考が「意識」を生み出した。意識はさらに、幸不幸の概念を生み出した。そ
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