閉じる
閉じる
×
今はマンガの歴史を調べている。マンガの歴史を調べるというのは「『面白い』とは何か?」の歴史を調べることといってもいいだろう。マンガは面白いと評価されたものだけが生き残り、歴史を紡いできた。だから、その系譜を辿れば面白いと評価されるものがどのような流れを構成してきたかが分かるからだ。
そういう視点でマンガの歴史を辿ると、やはり第二次大戦の終戦は大きな契機だったということがよく分かる。手塚治虫は終戦直後にデビューしたが、重要なのは手塚より年下の読者しか面白いと評価しなかったことだ。手塚を支持したのは手塚より当時の子供だけだ。
それは、ここに強烈なジェネレーションギャップが存在するということの証明である。そして、そのジェネレーションギャップの原因は何かと歴史を調べると、答えは簡単に見つかる。それは「終戦」である。そうして、終戦は我々が思う以上に強いインパクトを持ったできごとだったということがあら
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。