ハックルベリーに会いに行く
マンガのはじまり:その24(1,610字)
近藤日出造は1908年生まれ。1876年生まれの北澤楽天より32歳下。1886年生まれの岡本一平よりも22歳下である。一平の息子の岡本太郎が1911年生まれなので、3つ上。つまり近藤は、一平の息子のような年齢だった。
長野県北部の生まれで、実家は衣料や雑貨を扱う商店。6人兄弟の次男だった。
小学校卒業後、東京に働きに出るも脚気を患い、すぐに実家に戻る。今度は長野市内の洋服屋に丁稚に出るも、やはり性に合わず、戻ってくる。
そうして実家にいたところ、朝日新聞の懸賞マンガで入選し、3円を得る。これを契機に投稿を重ね、やがて漫画家を志すようになると、再度上京して東京美術学校に入ろうとする。ところが、小学校しか卒業していなかったため入学資格がなかった。そこで、遠い知り合いだった漫画家の宮尾しげをを頼り、宮尾を通じて岡本一平に会う。それが縁で、一平塾へと入るのだ。1928年、近藤20歳のときであった。
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。