ハックルベリーに会いに行く
1994:その6(1,844字)
前回、金属バット殺人事件が『金八先生』の第1シリーズ放送中に起こったと書いたが、正しくは第2シリーズの放送中に起こった。誤りだったので、ここに訂正します。
ただ、第2シリーズは校内暴力がテーマなので、当時の学校状況が反映されていることは確かだ。また金属バット殺人事件も、何らかの影響を及ぼしたと推測される。
1980年というのは、世相はどこかまだ70年代のオイルショックや一連の暗い事件の影を引きずっている。しかし実は人々の生活実態そのものは、そうした状況からはすでに脱却していた。そうして各所で、さまざまな「明るい文化」が勃興してくる。
その代表格は「竹の子族」である。竹の子族とは、原宿の歩行者天国で「竹の子」というブランドの服を着て踊っていた若者たちの総称だ。この頃、原宿のいわゆる「ホコ天」に若者たちが集って、奇矯な振る舞いを見せるのが話題になった。他にも、ロックンローラーの格好をした「ロー
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