ハックルベリーに会いに行く
庭について:その76(1,628字)
1968年に、日本は明治維新によって時代が明治になった。
この「明治維新」というのはとらえるのが実に難しく、さまざまに巨大な変化が同時多発的に起こった。世界史的に見れば「近代化」の一つのあらわれなのだが、この「近代化」というものが人類に及ぼした影響はあまりにも大きいのである。
それはインターネットの登場と比べてもなお大きい。おそらく、「近代化」に比肩するものは今のところ「農耕化」くらいしかないのではないだろうか。
近代化の波は世界同様日本も襲ったが、その受け取り方は日本の風土を色濃く反映し、諸外国とはかなり様相を異にするものであった。日本は基本的には保守的だが、いったん変化を受け入れると超先鋭的になる。それは昔も今も変わらない。日本ほど文化がドラスティックに変化する民族は世界で他にないといえる。
その現象が明治期の庭でも起こった。まず、大名庭園が次々と壊されていったのだ。これは諸外国では考
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