
石原莞爾と東條英機:その69(1,825字)
東條英機は1935年まで久留米に左遷されクビ寸前だった。そこからほんの6年で首相の座にまで上り詰めるのである。1935年の時点で東條の首相就任を予見した者は、本人も含め皆無だろう。
東條は良くも悪くも事務方の人間である。そのためリーダーにとっては頼もしい部下だったし、東條もそれを自認していた。けっしてリーダーではなかった。しかし東條には不思議なカリスマもあった。それはナンバーツーとしてのカリスマだ。
すぐれた組織には必ずといっていいほど優秀なナンバーツーが存在する。このナンバーツーの存在が組織の優秀さを決めるともいえる。いかにすぐれたリーダーでも、すぐれたナンバーツーがいなければ組織としての成功は果たせないのだ。
そして真にすぐれたナンバーワンは、組織の成功はすぐれたナンバーツーの有無にかかっていると知っている。だからすぐれたナンバーツーは喉から手が出るほど欲しい存在なのだ。何よりも貴重な
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