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黒い便が教えてくれるもの(1,100字)
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黒い便が教えてくれるもの(1,100字)

2014-12-05 06:00
    先日来、黒い便が出ている。おそらく胃から血が流れているからだろう。ここ一週間、胃が痛いのだ。
    ぼくは胃が弱いので、胃がよく痛くなる。2013年の正月に健康診断してもらったとき、胃に潰瘍の痕があると言われた。そのときは塞がっていたが、たぶん前に血が流れていたはずだと。
    それより前から、ときどき胃が痛かったのだが、ここまで痛いのは久しぶりだ。今回は便がはっきり黒かったので、血も相当流れているのだろう。

    胃が傷んでいるのは、主に二つの原因からだろう。ストレスと、食事だ。
    ストレスは、大小無数のがあるので、どれが原因しているのか特定しづらい。
    食事は、ぼくは生来からの早飯で、しかもお酒と甘いものが好きなので、胃には大変な無茶をかけてきた。
    積年の疲れがたまって、それで悲鳴を上げている部分もあるだろう。ストレスは、体の弱いところに影響が出やすい。ストレスで胃が悪くなるというのは、もともと胃が弱っていたということでもあるのだ。

    胃から血が流れているのは、何かのサインだろう。ぼくは病院が嫌いなのだが、来週の月曜日に病院に行くことを決めた。そろそろ生活を見直すときが来ているのかもしれない。
    「競争考」で「自分への圧のかけ方」というのを書き、それはぼくが実践していることでもあるのだが、少々圧をかけ過ぎたのかもしれない。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしで、圧のかけ過ぎもバランスがよくない。体が悲鳴を上げているということは、少々いじめすぎたということだ。

    人間はやがて死んでいく。ぼくの体も否応なく衰えていく。
    そうした中で、体の各器官が弱っていくことは必定で、そのこと自体は避けようがないのだが、弱り方を緩めたり、傷んだところを労ったりすることはできるはずだ。
    ぼくは、自分とのつきあい方は下手ではないと思うのだが、それでも精神だけが過剰にエネルギーを放出しているところがあって、どうしても自分に圧をかけ過ぎる。
    その結果、ストレスが過多になって胃が傷んでいるのだから、やはり生き方に少なからず問題があるのだ。

    ぼくの体がぼくのものではないというのは、以前、ぼくが自殺未遂したときに痛感したことで、それはこのブロマガでも何度も書いてきた。ぼくがまさに建物の屋上から飛び降りようとしたとき、お腹がぐうとなって、それでぼくの心は死にたがっているけれど、体は生きたがっていると知ったのだ。
    そのとき鳴ったのはぼくの胃だ。ぼくの胃が、ぼくにそのことを知らせてくれた。
    今回も、その胃が何かを知らせようとしている。2014年暮れ、ぼくは生き方を見直す必要に迫られている。

    月曜日、病院に行きながら、これからどう生きていけばいいのか、じっくり考えてみたい。
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