今度、絵本の企画・編集を始めることになった。始めることになった理由は、出版界の事情によるところが大きい。今、出版界は軒並み縮小の波にさらされている。本は段々売れなくなってきている。それは絵本も例外ではない。絵本もどんどん売れなくなっている。

だから、大きな変革を求められている。これまでとは違った作り方、売り方をする必要性が出てきた。そうしないと、縮小の波にさらわれてしまう。それで、これまで絵本業界とは無縁の世界にいたぼくに白羽の矢が立った。絵本を知ってないからこそ逆に、可能性があるのではないかというわけだ。

その意味では、絵本の世界は完成されている。熟成しきっている。だから、変革を起こしにくい。特に、これまで絵本を作ってきた人々には、体にセオリーみたいなものが染みついている。そこから抜け出しにくい。

だからこそ逆に、絵本以外の世界にいたぼくに可能性があるともいえる。ところで、ぼくは『もしドラ』と